2025年5月26日開催TECHNOMARTでGreen Carbonがマレーシア向け脱炭素農業技術を提案

TECHNOMART登壇提案

開催日:5月26日

TECHNOMART登壇提案
Green Carbonってどんな会社?
Green Carbonは自然由来のカーボンクレジットを創出し、販売まで一貫して行う企業で、農業や環境技術を活用して脱炭素社会の実現を目指しています。
今回のTECHNOMARTで何を提案したの?
マレーシアの水田でのAWD技術導入やアブラヤシ廃棄物のバイオ炭化、さらに衛星技術を活用したモニタリングによる持続可能な農業と脱炭素の両立策を提案しました。

Green Carbon株式会社が提案する脱炭素ソリューション

2025年5月26日、Green Carbon株式会社(代表取締役:大北潤)は、大阪・関西万博「TECHNOMART Malaysia-Japan」に登壇し、マレーシアに特化した独自のカーボンクレジット創出方法を提案しました。このイベントでは、Green Carbonが東南アジアで取り組んでいる水田のAWD技術、バイオ炭施用、衛星技術を活用した持続可能性と農業分野の発展を両立させる方法が紹介されました。

Green Carbon株式会社は、大阪・関西万博「​​TECHNOMART Malaysia-Japan」にてマレーシアの持続可能な未来を拓く脱炭素ソリューションを提案 画像 2

本イベントに登壇した背景

Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど、幅広い分野でのプロジェクトを展開しています。各地域の自然資源の特性に適したカーボンクレジット創出プロジェクトの開発を行い、衛星データを活用した適地選定とモニタリングにより、効率的かつ透明性の高いプロジェクト運営を実現しています。

今回の登壇は、「デジタル/グリーン」「衛星活用」のテーマでの日本企業の登壇募集において、Green Carbonの事業や技術との親和性が高いと評価された結果です。また、同社は東南アジアを中心にカーボンクレジットマーケットの拡大を予定しており、特にマレーシアでの展開に注力する方針です。

Green Carbon株式会社は、大阪・関西万博「​​TECHNOMART Malaysia-Japan」にてマレーシアの持続可能な未来を拓く脱炭素ソリューションを提案 画像 3

本イベントでの提案内容

本イベントでは、特に以下の2つの分野におけるGreen Carbonの取り組みに注目が集まりました。

  • マレーシア半島における稲作のためのAWD技術
    マレーシアは食料安全保障と脱炭素という2つの重要な課題に直面しています。増加する農業生産への需要に対し、深刻な干ばつが米の生産に大きな打撃を与えています。AWD技術は、こうした厳しい状況を打開する手段として期待されています。AWDは水田の水位を基準に、数日おきに水を入れたり自然乾燥させたりする手法であり、これにより水使用量を削減し、水資源の保全に寄与します。
  • ボルネオ島のアブラヤシ廃棄物のバイオ炭への転換
    世界で第2位のアブラヤシ生産国であるマレーシアは、アブラヤシの空果房をはじめとする農業廃棄物の大量処理という課題を抱えています。この未利用資源を有効活用するための有望な技術がバイオ炭への転換です。これにより土壌中に炭素を貯蔵し、肥沃度を高めることで持続可能なパーム油生産体制を支援します。

さらに、衛星技術を活用したモニタリングや炭素排出量の追跡を強化するため、マレーシアを拠点とする衛星関連企業との連携も進めています。これにより、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術を現地のデータシステムに統合し、より効果的なデータ活用が期待されます。

商談会と今後の展望

本イベントでは、日本企業19社とマレーシア企業5社を引き合わせる商談会も実施され、両国間での長期的な技術協力と共創に向けた重要な一歩となりました。Green Carbonは、脱炭素やカーボンクレジット市場においてリーダーシップを発揮し、日本の革新的な環境技術とマレーシアの豊かな天然資源の融合を通じて、人、地球、社会全体の持続的な発展に貢献することを目指しています。

また、Green Carbonは、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫でサポートする事業を展開しており、今後も持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していく方針です。

TECHNOMART Malaysia-Japanの概要

TECHNOMARTは、マレーシア投資貿易産業省(MITI)および科学技術イノベーション省(MOSTI)が主催し、JAXA、マレーシア国立宇宙局(MYSA)、マレーシア宇宙産業コンソーシアム(MASIC)、マレーシア・ハイテク産官機構(MIGHT)の協力のもとで運営されています。この取り組みは、マレーシアと日本の産業界における先端技術協力の促進を目的としたプラットフォームであり、特に宇宙、農業、環境イノベーション分野での連携に重点を置いています。

今後もGreen Carbonは、これらの技術を活用し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めていく予定です。

項目 内容
会社名 Green Carbon株式会社
代表者 大北潤
所在地 東京都港区赤坂5-2-33IsaI AKASAKA607
設立 2019年12月
事業内容 カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、ESGコンサルティング事業
URL https://green-carbon.co.jp/

以上のように、Green Carbonは、持続可能な未来に向けた取り組みを多角的に進めており、今後の展開が期待されます。これらの情報を通じて、脱炭素社会の実現に向けた重要なステップが示されていると言えるでしょう。