2025年5月26日発表:ファインディ、シリーズDで20.5億円調達し韓国・台湾進出と生成AI事業を加速

シリーズD資金調達と海外展開

開催日:5月26日

シリーズD資金調達と海外展開
ファインディは今回の資金調達で何を目指しているの?
ファインディはシリーズDで20.5億円を調達し、プラットフォーム強化、グローバル展開(インド・韓国・台湾)、生成AI活用による新規事業開発を加速させます。
Findy Team+ってどんなサービスなの?
Findy Team+は開発データを解析し、チームと個人の生産性を可視化する戦略支援SaaS。生成AIも活用し、開発のボトルネック特定や意思決定を支援します。

ファインディ株式会社、シリーズDで20.5億円を調達しグローバル展開を加速

ファインディ株式会社(東京都品川区、代表取締役:山田 裕一朗)は、2025年5月26日にシリーズDラウンドで総額20.5億円の資金調達を実施したことを発表しました。この資金調達は、JPインベストメントをリード投資家とし、韓国のLB Investment、米国のCarbide Ventures、台湾のDarwin Venture Managementを含む国内外の投資家からの支援を受けています。これにより、ファインディはこれまでの累計資金調達額が43億円に達しました。

ファインディは「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。」というビジョンのもと、ITエンジニアの課題解決に取り組んでいます。現在、同社はIT/Webエンジニア向けの転職サービス「Findy」、フリーランスエンジニア紹介サービス「Findy Freelance」、経営と開発現場をつなぐ戦略支援SaaS「Findy Team+」、開発ツールのレビューサイト「Findy Tools」、テックカンファレンスのプラットフォーム「Findy Conference」の5つのサービスを提供しています。

ファインディ、シリーズDで国内外の投資家から総額20.5億円を調達。インドに続き、韓国・台湾へ進出!3年でアジアでの導入企業1,600社を目指す 画像 2

資金調達の背景と目的

今回の資金調達により、ファインディは3つの新戦略を実行する予定です。まずはプラットフォームの強化です。エンジニアの成長をサポートするため、DevOpsツールの利用機会拡大や大規模カンファレンス、先端技術の勉強会の開催を強化します。また、ファインディの各種サービスを共通IDで利用できる基盤を構築し、エンジニア採用支援や技術広報、開発生産性の改善などのサービスを提供する予定です。

次に、グローバル進出の本格化です。2024年からインドに進出した「Findy Team+」を皮切りに、韓国と台湾にも展開を進めます。2025年夏には韓国に拠点を開設し、来年には台湾での拠点開設を目指します。最終的には2028年までにアジアでの導入企業を1,600社に増やす計画です。

最後に、生成AIを活用したプロダクトの開発にも着手します。ソフトウェア開発において生成AIが重要なツールとなっている現状を受け、新規事業を展開し、開発における生成AIの活用を促進します。

ファインディ、シリーズDで国内外の投資家から総額20.5億円を調達。インドに続き、韓国・台湾へ進出!3年でアジアでの導入企業1,600社を目指す 画像 3

アジア市場への進出計画

ファインディはインド市場への進出を2024年より開始し、今後は韓国と台湾にも本格的に進出します。インド市場はIT人材が豊富であり、高い成長トレンドを示しています。ファインディは「Findy Team+」を通じて現地企業とのネットワークを構築し、日系企業のプロダクト開発拠点設立を支援することを目指しています。

韓国市場では、ITエンジニアの数が約84万人とアジアトップクラスであり、スタートアップエコシステムも急成長しています。ファインディは韓国でのニーズを調査し、現地テック企業との連携を強化する予定です。また、台湾では電子機器や半導体分野での競争力を活かし、AIやビッグデータなどの先端IT分野でも成長を目指しています。

ファインディ、シリーズDで国内外の投資家から総額20.5億円を調達。インドに続き、韓国・台湾へ進出!3年でアジアでの導入企業1,600社を目指す 画像 4

ファインディの提供するサービスとその特徴

ファインディが提供する「Findy Team+」は、経営と現場をつなぐ戦略支援SaaSです。特許取得の独自技術を用いて、GitHubやGitLab、Jiraなどの開発データを解析し、開発組織のパフォーマンスを測定します。これにより、チームや個人の開発生産性の可視化と向上を支援します。

具体的には、以下のような機能を提供しています。

  • 開発データの解析: 開発データを分析し、パフォーマンスの指標を可視化します。
  • ボトルネックの特定: プロジェクトごとのリソース投資や成果の分析を通じて、組織のボトルネックを明確化します。
  • 生成AIによる解析: AIエージェントを活用して、開発状況を解析し、戦略的な意思決定を支援します。

2021年10月の正式リリース以降、約850社が導入しており、開発組織の生産性向上とビジネス成果の最大化を実現しています。

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まとめ

項目 詳細
資金調達額 20.5億円
累計資金調達額 43億円
グローバル進出国 インド、韓国、台湾
導入企業目標(2028年まで) アジアで1,600社

ファインディ株式会社は、これらの戦略を通じて、エンジニアの成長を支援し、グローバルなIT市場での競争力を高めることを目指しています。今後の展開に注目が集まります。