2025年6月4日開催、バイオプラスチック製パイプオルガン初公開と万博出展に向けた展示会

環境に優しいバイオプラスチックの新たな挑戦

一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会は、2025年の大阪・関西万博に向けて、バイオプラスチックで作られた製品や世界初のバイオプラスチック製パイプオルガンを公開するイベントを開催します。このイベントは、2025年6月4日（水）にシティプラザ大阪で行われ、協会の会員やメディアが招待されます。

今回の展示は、プラスチック業界が環境対応技術に挑むシンボルとして制作されたものであり、参加する8社の共同プロジェクトによって実現しました。通常、金属で作られる部材をバイオプラスチックに置き換えたユニークな楽器として注目されています。また、18の出展企業がそれぞれの技術を駆使して未来のプラスチック製品の在り方を模索し、様々な製品やモックを展示します。

バイオプラスチック製パイプオルガンの初演奏会

パイプオルガンの制作は最終段階に入っており、約20人の演奏家による試奏が行われています。試奏では、鍵盤の重さや形状、音色の調整が進められています。初の演奏会は、展示会の一環として実施され、バイオプラスチック製のパイプオルガンが奏でる音色を披露します。これにより、来場者は新たな音楽体験を通じて、バイオプラスチックの可能性を感じることができるでしょう。

このイベントでは、以下のプログラムが予定されています：

• 【講演会・演奏会】15:45-16:45
• 万博出展内容の紹介
• バイオプラスチック製パイプオルガンの演奏（初演）
• 【懇親懇談会（立食）】17:00-18:30
• 出展品の展示予定

万博出展概要とその目的

2025年大阪・関西万博では、「バイオプラスチックでREBORN」というテーマのもと、8月19日から25日までの7日間にわたって出展が行われます。この展示では、バイオプラスチックの進化を「学ぶ」「体験する」「感じる」ことができる空間を提供し、来場者に新しいプラスチックの在り方を体感してもらうことを目指しています。

出展内容としては、バイオプラスチック製品や、製品を使ったAR（拡張現実）体験が用意されており、来場者は実際に触れたり体験したりすることで、バイオプラスチックの可能性を直接感じることができます。プラスチック業界が環境技術に挑むシンボルとして、バイオプラスチック製パイプオルガンを配置し、その音色を来場者に披露することも大きなポイントです。

一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会の取り組み

西日本プラスチック製品工業協会は、地域のプラスチック製品製造業界の総合団体であり、正会員297社、賛助会員117社の合計414社で構成されています。協会は、技能検定実技試験や人材育成、勉強会・セミナーの実施、情報提供などを通じて会員をサポートしています。また、会員同士の交流や情報交換の場を提供し、技術振興事業を展開しています。

バイオプラスチックに関する取り組みは2019年に始まり、SDGsをテーマにした懇談会を開催しています。さらに、バイオプラスチックに関心を持つ企業や大学、研究機関、行政等で構成する「大阪バイオプラスチックビジネス推進ネットワーク（OBPN）」を立ち上げ、脱炭素や海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた活動を加速させています。

このように、一般社団法人西日本プラスチック製品工業協会は、環境に優しいバイオプラスチックを通じて新たな未来を切り開く取り組みを進めています。バイオプラスチックの可能性を体感できる展示会や万博での出展を通じて、プラスチック業界の進化を実感する機会となるでしょう。