物流業界の紙業務を効率化！5月26日から始まるGenOCRの導入効果

手書き・非定型の「入出庫依頼書」を自動データ化するGenOCR

ジンベイ株式会社は、生成AIを活用したOCRソリューション「GenOCR」を導入し、物流業界における業務効率化の事例を公開しました。この技術により、紙の倉庫入出庫依頼書の読み取り、構造化、そして自動連携が可能となり、人的負担を軽減するとともに、処理スピードの大幅な向上を実現しています。

近年、物流現場においては依然として紙の業務が多く見受けられます。特に入出庫依頼書（搬入指示書、出庫指示書、納品依頼書など）を紙で運用しているケースが多く、フォーマットのばらつきや手書き記載の読み取りミス、さらに情報の手入力作業による人為的エラーが課題となっています。特に繁忙期や多拠点管理が求められる現場では、紙による運用がボトルネックとなり、確認や転記、台帳管理に膨大な手間が発生しているのが現状です。

GenOCRによる業務効率化の実現

GenOCRは、生成AIを活用して手書き文字や非定型帳票を高精度に読み取るOCRソリューションです。具体的な効果としては、以下の点が挙げられます。

• 多様な様式の入出庫依頼書に対応
  搬入指示書、出荷依頼書、入庫報告書、搬出伝票、出庫指示書、納品依頼書など、複数の書類に対応。手書き・印刷・FAX原本などの形式を問わず、事前設定なしで読み取りが可能です。
• 業務システムとの自動連携
  読み取ったデータは即時に構造化・分類され、既存のWMS（倉庫管理システム）やExcel管理台帳に自動登録されます。
• 入力・転記作業の80%以上削減
  人による入力を不要にし、人的ミスの防止と作業スピードの向上に貢献します。
• なぐり書きや略語にも対応したAI補完
  倉庫現場特有の記述や社内略語も、高い認識精度で補完・変換が可能です。

主なユースケース

GenOCRの導入によって、倉庫現場での業務がどのように効率化されるのか、具体的なユースケースを以下に示します。

1. 手書きの入出庫依頼書のスキャン
   倉庫現場に届く手書きの入出庫依頼書をスキャンするだけで、自動的に内容を読み取りWMSへ連携します。これにより、作業者の転記・確認作業を大幅に削減し、誤入力を防止します。
2. 取引先ごとの帳票処理
   取引先ごとにレイアウトや記載項目が異なる帳票（FAXやPDF）を事前設定なしで処理することが可能です。これにより、テンプレート設計が不要となり、イレギュラー対応の負担をゼロにします。
3. 入出庫情報の自動集計
   入出庫情報を日次で集計し、在庫管理や物流KPIレポートに自動反映することができます。これにより、人力での台帳入力や集計処理を自動化します。
4. 搬出伝票のスキャン
   紙の搬出伝票をスキャンするだけで、配送先、品番、数量などを構造化し、送り状や納品書作成に活用します。これにより、業務のデジタル一元化に寄与します。
5. なぐり書きや略語の処理
   なぐり書きや略語で記載された手書き帳票も、AIが文脈理解し、精度99%以上で読み取ります。実運用で問題になりがちな“読めない伝票”も正確に処理可能です。

GenOCRの特長とジンベイの取り組み

「GenOCR」は、ジンベイが独自に開発した文字認識AIを搭載したAI-OCRサービスです。従来のOCR技術では困難だった手書き文字や非定型フォーマットのデータ化を高精度で実現しています。これにより、これまで手作業で行っていた退屈なデータ化業務をGenOCRに任せることが可能となります。

ジンベイ株式会社は「働くを変える」をミッションに掲げ、最新の生成AI技術を活用した業務DXを推進しています。提供する「ジンベイ生成AIエージェント」は、各業務プロセスをデジタル化し、過去のデータや社内外のコミュニケーション情報を有効活用することで、生産性向上と企業の成長を支援しています。

以上のように、GenOCRは物流業界における紙業務のデジタル化を推進し、業務効率化に大きく寄与しています。ジンベイ株式会社は、今後も生成AI技術を活用し、さらなる業務DXの実現を目指していく方針です。