5月25日オープン!ヤギを活用した粗放管理の実証実験拠点、湯河原に登場

粗放管理実証実験

開催日:5月25日

粗放管理実証実験
粗放管理って何なの?
粗放管理は、農地を「耕す」か「放棄する」かの二択ではなく、ヤギなどを使って自然に維持する新しい手法です。
湯河原・スピルバーグ・ヤギポートってどんな場所?
神奈川県湯河原町にあるヤギ牧場で、粗放管理の実証実験を行い、一般公開もされている場所です。

農地の新しい管理手法「粗放管理」とは

株式会社むじょうが新たに開設した「湯河原・スピルバーグ・ヤギポート」は、農地や耕作放棄地の管理手法として注目されている「粗放管理」の実証実験拠点です。この取り組みは、自然環境に配慮しながら、持続可能な農業を実現するための新たな試みとして位置づけられています。

従来の農地管理は、「耕す」か「放棄する」かの二択が主流でしたが、近年の人口減少や高齢化に伴い、耕作の継続が難しい土地が増加しています。これらの土地を放置すると、雑草が繁茂し、獣害や景観の悪化、近隣トラブルの原因となる可能性があります。しかし、常に手入れを行うには人手や資金の限界があるため、「活用しないけれど、放置もしない」という第三の選択肢が求められています。

農地の粗放管理実証実験拠点として「湯河原・スピルバーグ・ヤギポート」が本格オープン 画像 2

「湯河原・スピルバーグ・ヤギポート」の概要

「湯河原・スピルバーグ・ヤギポート」は、神奈川県湯河原町に位置し、株式会社むじょうが運営するヤギ牧場です。この牧場は、稲葉建築事務所の稲葉勉氏の活動に影響を受けて設立されました。彼の夢の実現の一助となることを願い、名付けられたこの場所では、現在9頭のヤギが飼育されています。

ヤギたちは、周囲の耕作放棄地や管理が困難な土地での草刈りや維持管理を行う実証実験の一環として活用されています。一般公開も行っており、訪れる人々は牧場の見学やヤギとのふれあいを楽しむことができます。詳細な視察予約は、以下のリンクから行えます。

粗放管理の実効性と今後の取り組み

「湯河原・スピルバーグ・ヤギポート」は、粗放管理の実効性を検証するための現場として重要な役割を果たしています。この管理手法は、草刈りを人力や機械に頼らず、ヤギを使って自然に維持することにより、管理コストを大幅に削減しつつ、環境負荷も低く抑えることが可能です。

今後、むじょうでは以下のような取り組みを進めていく予定です。

  1. 除草にかかるコスト・手間・景観効果の可視化とモデル化
  2. 地域内の遊休農地・管理困難地へのヤギ派遣実証
  3. ソーラーパネル下の除草や、傾斜地・人力困難エリアでの活用可能性の検証
  4. 自治体や企業との連携による粗放管理の仕組み導入支援

また、粗放管理を通じた“縮充”型土地活用モデルの社会実装に向けて、ナレッジの整理と政策提言も行う予定です。

お問い合わせ情報

「湯河原・スピルバーグ・ヤギポート」に関するお問い合わせは、以下の連絡先までお願いいたします。

担当者
松田
メール
info@mujo.page
電話
050-3138-3737

この取り組みは、農地や耕作放棄地の管理手法として新たな可能性を示しており、今後の展開に注目が集まります。また、地域の農業や環境保全に貢献することを目指している点でも、非常に意義深いものとなっています。

まとめ

この記事では、株式会社むじょうが開設した「湯河原・スピルバーグ・ヤギポート」について、その概要や粗放管理の実効性、今後の取り組みについて詳しく紹介しました。この取り組みは、農地の新しい管理手法として注目されており、地域の持続可能な農業の実現に向けた重要なステップとなります。

項目 内容
施設名 湯河原・スピルバーグ・ヤギポート
所在地 神奈川県湯河原町
運営会社 株式会社むじょう
ヤギの数 9頭
管理手法 粗放管理
今後の取り組み 除草コストの可視化、ヤギ派遣実証など

以上の内容を通じて、農地の新しい管理手法としての「粗放管理」がどのように展開されていくのか、今後の動向に注目が集まります。

参考リンク: