京都 蔦屋書店で5月31日から開催!現代美術展「Intricate Iconology」
ベストカレンダー編集部
2025年5月21日 13:16
Intricate Iconology展
開催期間:5月31日〜6月24日

京都 蔦屋書店にてグループ展「Intricate Iconology」を開催
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC ART LAB)によるグループ展「Intricate Iconology」が、2025年5月31日(土)から6月24日(火)まで、京都 蔦屋書店にて開催されます。この展覧会では、川村摩那、則松夏凜、広瀬菜々 & 永谷一馬、和田直祐の4組のアーティストが参加し、現代美術の多様な表現を紹介します。
会場は京都市下京区の京都髙島屋 S.C.[T8]5F・6Fに位置する京都 蔦屋書店で、入場は無料です。展覧会の詳細や特集ページは、こちらから確認できます。

参加アーティストの紹介
本展に参加するアーティストは、それぞれ独自の視点で現代美術を探求しています。以下に各アーティストのプロフィールと作品のテーマを紹介します。

川村摩那
川村摩那は、文字や物語をモチーフにした絵画表現を研究するアーティストです。彼女は言語が世界を知覚する手段でありながら、同時に世界を変容させる力を持つことに関心を寄せています。言葉に依存しつつも、言葉だけでは捉えきれない感覚や印象を絵画を通じて探求しています。
作品の一例として、彼女の《Bernard》は、H1303×W970mmのサイズで、ペーパーとアクリルを用いたキャンバス作品です。

則松夏凜
則松夏凜は、ゲノム編集によって変容した新しい生命体「機械植物」を博物画の形式で描くアーティストです。彼女の作品は、生殖器を持たず遺伝的に不完全な形態を持つ「機械植物」が人間の力を借りて繁殖を続ける様子を表現しています。このテーマは、植物と人との関係性を考察する重要な視点を提供します。
彼女の作品《オオロクスイ》は、H260×W180mmのサイズで、ルシュ紙とペンを使用しています。
広瀬菜々 & 永谷一馬
アーティストデュオの広瀬菜々と永谷一馬は、身近な空間や日常品を正確に計測し、型取ることで社会と自己の接点や境界を考察する作品を制作しています。彼らは、様々な国や都市を移動しながら、自らの家や日常をモチーフにし、見慣れた風景を問い直すことをテーマにしています。
本展では、彼らのインスタレーション作品も発表される予定です。作品《Still Life》は、「停滞フィールド 2020→2021」と題され、9100×1230×900mmのサイズで、磁器を用いています。
和田直祐
和田直祐は、古典絵画の技法「グレージング」を参照し、光と空間をテーマにした多層構造の絵画作品を制作しています。彼の作品は、何層にも重ねられたレイヤーの痕跡から、画面の中にある形や色が見え隠れし、観る人や場所、時間によって印象が変わる特性を持っています。これにより、鑑賞者に「見る」という行為への再考を促します。
作品《Broth 1.4》は、H800×W370×D35mmのサイズで、ウレタン塗料と木製パネルを使用しています。
キュレーションとオープニングレセプション
本展は、現代美術家であり、京都芸術大学ARTOTHÈQUE・ARTISTS’ FAIR KYOTOのディレクターを務める椿昇がキュレーションを担当しています。椿氏は、参加アーティストの作品には微細な構造を持つ薄いベールが揺れるように感じられ、見る人の憶測を誘うことができると述べています。
オープニングレセプションは、2025年5月31日(土)17:00~18:00に開催される予定で、椿昇氏や参加アーティストによる作品紹介も行われます。
作品の販売について
展示作品は、会場にて5月31日(土)11:00より販売を開始します。また、アートのECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」では、6月2日(月)10:00から6月24日(火)23:59までの期間に販売されます。なお、プレセールスの状況によっては、会期開始前に販売が終了することがありますので注意が必要です。
展覧会の詳細情報
展覧会名 | Intricate Iconology |
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会期 | 2025年5月31日(土)~6月24日(火) |
時間 | 11:00~20:00(最終日のみ18:00閉場) |
会場 | 京都 蔦屋書店 6F ギャラリー |
主催 | 京都 蔦屋書店 |
入場料 | 無料 |
お問い合わせ | kyoto.info@ttclifestyle.co.jp |
この展覧会は、現代美術の多様な視点を提供し、観客に新たな発見を促す貴重な機会となるでしょう。京都 蔦屋書店は、アートと文化の「伝統と最先端」が共振する場として、今後も注目される存在です。