パートナーズファンド、65億円規模の新ファンド設立でスタートアップ支援を強化
ベストカレンダー編集部
2025年5月20日 11:41
新ファンド設立
開催期間:4月1日〜12月31日

パートナーズファンドが新たなファンドを設立
独立系ベンチャーキャピタルであるパートナーズファンドは、2025年5月20日に新ファンドの設立を発表しました。この新ファンドは「Partners Fund 2号投資事業有限責任組合」と名付けられ、2025年4月にファーストクローズを実施しました。今回のファンド設立は、前身となるファンドも含めると3号ファンドに該当します。パートナーズファンドは、スタートアップや起業家に寄り添い、伴走していくことを信条としています。
新ファンドの設立に際して、パートナーズファンドは新たにGeneral Partner(GP)を3名加え、4名体制で再始動することとなります。これにより、投資活動の幅を広げ、より多くのスタートアップを支援する体制が整いました。

投資ステージの拡大と伴走支援の強化
パートナーズファンドは、これまでの創業前後からシード期を中心としたオールジャンルの投資活動を継続しつつ、新たにプレシリーズAラウンドまで投資ステージを拡大しました。この拡大により、これまで投資できなかったラウンドでも継続的な追加投資が可能となり、スタートアップの成長に伴う伴走支援が実現します。
特に、プレシリーズAにおいては、資金調達が難しいステージであり、投資家が少ないため、パートナーズファンドはこのステージを「ポストシード」として定義し、明確な基準をもって投資検討を行います。これにより、起業家と共に事業ドメインの選定から事業プラン策定までを伴走し、スタートアップ設立を支援します。

ファンドの運用と投資条件
新ファンドの募集総額は65億円で、運用期間は2025年4月から2034年12月までの予定です。初回投資ステージはプレシード、シード、ポストシード、プレシリーズAを含み、初回投資金額は3000万円から2億円の範囲で行われます。また、1社あたり最大で10億円の投資が可能となり、創業期から会社の成長に合わせた継続的な支援が実現します。
投資条件においては、基本的にリード投資家として参画するスタンスを維持しつつ、投資ステージや投資領域の拡張に伴い、幅広い資金調達ニーズに対応することを目指しています。投資判断軸の詳細については、パートナーズファンドの公式ホームページで確認することができます。

パートナーズファンドの理念と投資哲学
パートナーズファンドは、起業家を愛し、良い時も悪い時も身近で支える存在として、起業家と共に歩むことを重視しています。これを実現するために、以下のような投資哲学を掲げています。
- Co-Founder: 自らが事業仮説を持ち、共同創業者のマインドで起業家と共にスタートアップの設立に取り組む。
- Love the Founder: 誰よりも起業家を愛し、支え続ける。
- Evergreen: 次世代を代表するキャピタリストを育成し、永続するベンチャーキャピタル組織を目指す。
これらの理念に基づき、パートナーズファンドは多様なバックグラウンドを持つGPを集め、時代の変化に対応した投資活動を展開していきます。

投資先との距離を大切にするオフィス環境
パートナーズファンドは、投資先スタートアップとの距離を重要視し、相談したいときに近くにいることができる関係性を目指しています。そのため、投資先スタートアップと共同でオフィスを借り、日々の活動を共にしています。五反田オフィスをはじめ、今後は渋谷オフィスや名古屋オフィス、仙台オフィスなども展開し、全国各地に拠点を構えることで、地域からのスタートアップ創出を支援していきます。
具体的なオフィスの所在地は以下の通りです。
オフィス名 | 所在地 |
---|---|
五反田オフィス | 東京都品川区西五反田7丁目22−17 TOCビル 6階 |
渋谷オフィス | 東京都渋谷区道玄坂1丁目7−1 渋谷グローリアビル 6階 (2025年6月開設予定) |
名古屋オフィス | 愛知県名古屋市昭和区鶴舞1丁目2−32 STATION Ai |
仙台オフィス | 宮城県仙台市青葉区中央4丁目4−19 アーバンネット仙台中央ビル 2階 |

まとめ
パートナーズファンドは、65億円規模の新ファンドを設立し、投資ステージを拡大することで、より多くのスタートアップを支援する体制を整えました。独自の投資哲学に基づき、起業家と共に歩む姿勢を大切にし、地域からのスタートアップ創出を目指して全国各地に拠点を展開しています。
今後のパートナーズファンドの活動に注目が集まります。具体的なファンドの詳細や投資条件については、公式ホームページをご覧ください。
参考リンク: