小泉淳作展が7月30日から開催!初期から晩年の作品を一挙に展示
ベストカレンダー編集部
2025年5月19日 17:13
小泉淳作展開催
開催期間:7月30日〜8月18日

生誕100年記念 小泉淳作展の開催概要
株式会社髙島屋は、2025年7月30日(水)から8月18日(月)までの20日間にわたり、日本橋高島屋S.C. 本館8階ホールで「生誕100年記念 小泉淳作展」を開催します。この展覧会は、著名な日本画家である小泉淳作の画業を回顧するもので、彼の初期作品から晩年の力作まで、幅広い作品が展示される予定です。
小泉淳作(こいずみ・じゅんさく、1924~2012)は、政治家であり美術収集家としても知られる小泉策太郎の七男として鎌倉で生まれました。87歳で亡くなるまで、彼は創作に専念し続け、独自の画風を確立しました。展覧会では、彼の画業の全貌を明らかにし、観覧者にその魅力を伝えることを目的としています。

小泉淳作の画業の歩み
小泉淳作の日本画家としてのキャリアは、1943年に東京美術学校日本画科に入学したことから始まります。戦後は山本丘人に師事し、在野の日本画団体に参加しながらその才能を発揮しました。彼の作品は、ルオーなどの西洋の影響を受けた質実な画風が特徴で、初期から人物像や風景画においてその力量が際立っています。
彼は50歳を過ぎた頃から水墨画に没入し、自然の「気」を捉えたリアリズムを追求しました。1977年には山種美術館賞展で優秀賞を受賞し、以降、個展を中心に作品を発表し続けました。彼の孤高の姿勢は画壇から距離を置くことにより、独自のスタイルを確立しました。

展示される作品の内容
本展では、小泉淳作の初期から晩年までの作品を網羅した47点が展示されます。特に、2010年に完成した東大寺本坊の襖絵など、現地でも滅多に見ることができない貴重な作品が含まれています。以下は、展示される作品の主な内容です。
- 初期の作品: 1948年に東京美術学校に復学し、山本丘人に師事。ルオーやビュッフェの影響を受けた作品が含まれます。
- 水墨山水画: 1980年代から90年代にかけて描かれた作品で、磐梯山や白山などの名山を堂々と描写しています。
- 花卉画: 中国宗元時代の院体画に影響を受けた作品で、自然の美しさや存在の神秘を表現しています。
- 東大寺本坊襖絵: 2010年に完成した襖絵40面のうち、28面が展示されます。

展示構成の詳細
小泉淳作展の展示構成は以下の通りです。
- 初期の作品
彼は1948年に東京美術学校に復学し、再び山本丘人に師事しました。卒業後、在野の日本画団体「新制作協会」や「創画会」に入選し、作品を発表しました。代表的な作品には《顔》(1958年制作)や《鎌倉風景》(1975年制作)があります。
- 水墨山水画
1980年代から水墨による自然の風景に挑戦し、90年代には磐梯山や白山を描きました。名山の霊性を表現した《白山残照》(1997年制作)などが展示されます。
- 花卉画
50歳を過ぎてから中国古典絵画に深く参入し、晩年まで花卉図を発表しています。作品には《蓮花》(1986年制作)や《蕪》(2003年制作)があります。
- 平城遷都1300年光明皇后1250年御遠忌 東大寺本坊襖絵
2010年に完成した襖絵の中から、28面が展示されます。特に《蓮池(16面)》《しだれ桜(4面)》《吉野の桜(4面)》《鳳凰(4面)》が含まれています。

開催概要と入場情報
以下は展覧会の開催概要です。
項目 | 詳細 |
---|---|
展覧会名 | 生誕100年記念 小泉淳作展 |
会期 | 2025年7月30日(水)~8月18日(月)会期中無休 |
入場時間 | 午前10時30分~午後7時(最終日は午後5時30分まで) |
会場 | 日本橋高島屋S.C. 本館8階 ホール |
入場料 | 一般 1,200円(前売り 1,000円)、大学・高校生 1,000円(前売り 800円)、中学生以下無料 |
主催 | 日本経済新聞社 |
特別協力 | 大本山 東大寺 |
企画協力 | 一番星画廊、ギャラリー空の間 |
協賛 | 横河電機 |
特設サイト | 特設サイトはこちら |
本展は小泉淳作の画業を深く理解する貴重な機会です。彼の作品を通して、自然の美しさや存在の神秘に触れることができるでしょう。
参考リンク: