ターキッシュ エアラインズ、2026年にSAAFIを利用した新機材納入を発表

ターキッシュ エアラインズが新機材納入にSAAFIを初採用

ターキッシュ エアラインズは、2025年5月19日に発表されたプレスリリースで、航空融資保険であるSAAFI（SOMPO AXIS 航空融資保険）商品を初めて採用したことを明らかにしました。ターキッシュ エアラインズは、世界で最も多くの国に就航している航空会社であり、今回の取引は航空融資保険における重要なマイルストーンとなります。

この契約は、東京で行われた調印式で正式に承認されました。ターキッシュ エアラインズは、JPリースがエクイティを、三井住友銀行（SMBC）が債務を提供し、A350-900型機1機とA321-271NX型機1機を2026年に納入する予定です。SMBCによる融資は、SAAFIの保険会社であるSOMPOとAXISが提供するANPI保険で100％サポートされることになります。

SAAFIの導入による資金調達コストの削減

ターキッシュ エアラインズは、コールオプション付きオペレーティング・リース（JOLCO）方式に関連してSAAFIのANPI商品を利用することで、資金調達コストを大幅に削減することに成功しました。この保険は、WTW（NASDAQ：WTW）の事業会社であるWillisが仲介しました。

ターキッシュ エアラインズの最高財務責任者（CFO）であるムラット・シェケル准教授は、「ターキッシュ エアラインズは、SOMPO、AXIS、保険ブローカーであるWillis、長期的なビジネス・パートナーであるSMBC、JPリースのご支援のもと、『SAAFI』の初顧客となることができました。私たちは成長と機材更新戦略を支える革新的なソリューションの開発に参加することをお約束します」と述べています。

SAAFI商品に関する関係者のコメント

SOMPOの金融・ポリティカルリスク・アンダーライターであるTim Gaul氏は、「SOMPOは、長年のパートナーであるターキッシュ エアラインズから、エアバス機2機の初回ファイナンスにおいてSAAFI商品の発売を委託されたことを光栄に思います。過去8年間に120機以上の航空機のファイナンスに携わり、航空保険市場における豊富な経験を有しています」とコメントしています。

AXISのシニア・アンダーライター、Richard Jelf氏も「AXISは、SOMPOと共に航空機ファイナンス市場にSAAFI商品を提供できることを誇りに思います。ターキッシュ エアラインズが初の顧客となることを大変嬉しく思います」と述べています。

ターキッシュ エアラインズの概要

ターキッシュ エアラインズは、1933年に設立されたトルコのフラッグキャリアで、現在479機（乗客用と貨物用）を保有しています。世界131ヶ国353空港に就航し、国際線300路線、国内線53路線の広範囲なネットワークを展開しています。これにより、ターキッシュ エアラインズは世界一の就航国数を誇る航空会社となっています。

ターキッシュ エアラインズの公式ウェブサイトは、こちらからアクセスできます。また、公式Instagram、LinkedIn、Xアカウントも運営しています。

SAAFIとその意義

SAAFI（SOMPO AXIS航空融資保険）は、航空ファイナンスに関連する潜在的な支払不履行から生じる損失から貸し手または投資家を保護するための保険です。SOMPOとAXISは、航空会社の資金調達に関わるクレジット・デフォルト・リスクから貸し手を保護する保険契約を発行しています。この保険契約は、貸し手のリスクを軽減し、航空会社の資金調達コスト全体を削減することに寄与します。

SOMPOは、135年の歴史を持つ企業で、約9,500人の社員を擁し、顧客の複雑な課題の解決に取り組んでいます。AXIS Capitalは、世界的なスペシャリティ・アンダーライターおよび保険・再保険ソリューションのプロバイダーとして、航空ファイナンス市場においても重要な役割を果たしています。

このように、ターキッシュ エアラインズは新たな資金調達モデルを採用することで、さらなる成長と機材更新戦略を支えるための強固な基盤を築いています。SAAFIの導入により、航空業界におけるリーダーシップを強化し、財務の柔軟性と弾力性を高めることが期待されています。