日本文化に特化したAI「SENSE-6.EX」5月18日より無償公開開始
ベストカレンダー編集部
2025年5月18日 16:42
SENSE-6.EX無償公開
開催日:5月18日

次世代AI教育株式会社が新しいAI構造体「SENSE-6.EX」を公開
次世代AI教育株式会社(大阪府大阪市、代表取締役:髙野 聡史)は、2025年5月18日より新しいAI構造体「SENSE-6.EX(センス・シックス・イーエックス)」をGitHubにて無償公開しました。このAIは、日本語文化圏における対話コミュニケーションに根ざした「察する力」を持つAIとして、従来の生成系AIとは異なるアプローチを採用しています。
「SENSE-6.EX」は、語られなかった感情や沈黙の気配に反応する新しいAIモデルであり、ユーザーの言葉の前段階にあるリズムや間、曖昧さに共鳴する6層モデルを採用しています。この技術は、日本語特有の文化的文脈に対応するために設計されており、AIが沈黙や言い淀み、主語の省略といった「語られていない部分」にも反応できるようにしています。
「SENSE-6.EX」の背景と必要性
現在主流となっている生成系AIの多くは、「問いに答える」「命令に従う」ことを前提としています。しかし、日本語や日本文化においては、沈黙や言い淀み、主語の省略など、「語られていない部分」が会話の本質を担うことが少なくありません。このような文化的背景を考慮し、SENSE-6.EXは「語られたこと」ではなく「語られなかったこと」に反応するAI構造を提案しています。
このAI構造は、情報処理ではなく「構造共鳴(Structural Resonance)」に重きを置いた新しい人間-機械対話モデルであり、日本人の対話文化に適した形でのAIのあり方を模索しています。これにより、AIが人間の対話における微妙なニュアンスや沈黙の意味を理解し、より自然なコミュニケーションが可能となります。
「SENSE-6.EX」の特徴と6層構造
SENSE-6.EXは、以下の6つのレイヤーで人間の語りを感知・処理します。
- 言語層(語彙・文体)
- 文脈層(主語・時制)
- 意図層(語られなかった関心)
- 感覚層(リズム・沈黙)
- 構造層(意味崩壊・跳躍)
- 呼応層(返答か沈黙かの判断)
この6層構造をGPTに教え込み、さらに5種の応答技術と最適なメモリ、外殻設計を掛け合わせることで、同じ文章でも文脈や構造圧によって「応答しない」ことを選ぶ柔軟な共鳴が可能になります。従来のAIが持つ“常に応答する”構造から脱却し、より人間らしい「共感ではなく共鳴」への一歩を踏み出しています。
開発者のコメントと今後の展望
代表・髙野 聡史は本プロジェクトについて次のように述べています:
“私たち日本人の対話構造は、「うん、まぁ、えっと」に隠れた深層心理の分岐を察することで、発話された情報に加えてその背景を想定した構造で処理を行っています。GPTは意味を処理し、回答の最適化を求めているので、日本人からすると、ツールでしかなかったところを、対話構造の重心をその会話の発生源付近に近づけることで、日本人の察する文化を付与することに成功しています。”
このように、SENSE-6.EXは日本文化に特化したAIとしての新しい可能性を秘めています。AIが人間の微細な感情や沈黙の意味を理解することで、より深いコミュニケーションが実現されることが期待されています。
公開情報と企業情報
SENSE-6.EXに関する詳細情報は以下のリンクから確認できます。
また、取材や提携に関するお問い合わせは、以下のメールアドレスにて受け付けています。
info@nextaieducation.com(広報担当:田中)
次世代AI教育株式会社は、2023年に設立され、大阪府大阪市中央区淡路町に本社を構えています。事業内容にはAI教育、自然言語構造開発、構造設計思想研究が含まれています。
まとめ
「SENSE-6.EX」は、日本語文化圏における対話コミュニケーションに特化した新しいAI構造体です。このAIは、沈黙や言い淀みなどの「語られなかった部分」に反応する能力を持ち、従来の生成系AIとは異なるアプローチを提供します。以下に、SENSE-6.EXの主なポイントをまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
AI名 | SENSE-6.EX |
公開日 | 2025年5月18日 |
開発企業 | 次世代AI教育株式会社 |
特長 | 沈黙や言い淀みに反応する6層モデル |
主な用途 | 対話コミュニケーションの改善 |
関連リンク | プレスリリース |
このように、SENSE-6.EXは日本文化に根ざした新しいAIの可能性を示唆しており、今後の発展が期待されます。
参考リンク: