5月18日開催のTokyo E-Prix第9戦、バンドーンの活躍で注目のレース

ベストカレンダー編集部

2025年5月18日 14:45

Tokyo E-Prix第8戦

開催日：5月18日

Tokyo E-Prixはどんなレースなの？

Tokyo E-Prixは電気自動車によるレースで、持続可能なエネルギーを活用し、再生可能エネルギーミックスで運営されるFIA世界選手権の一部です。

ストフェル・バンドーンの勝利の要因は？

バンドーンは巧みなPIT BOOSTのタイミングで勝利を掴みました。雨天の中、レース中断を見越した戦略が功を奏しました。

雨天のTokyo E-Prix第8戦でのストフェル・バンドーンの優勝

2025年5月17日、東京ビッグサイトで行われたTokyo E-Prix第8戦において、マセラティMSGレーシングのストフェル・バンドーンが見事に優勝を果たしました。この勝利は、彼にとって2022年モナコ以来のものとなり、チームにとっては2年連続の勝利となりました。雨の中でのレースは波乱に満ちた展開となり、バンドーンは巧みなタイミングでPIT BOOSTを実行し、勝利を手にしました。

レースの終盤では、バンドーンは日産のオリバー・ローランドに対して30秒以上のリードを築き、日産のホームレースでの勝利を飾りました。これにより、マセラティMSGレーシングは今季初勝利を獲得しました。

レースの戦略と展開

バンドーンの勝利は、チームの戦略的な判断によるものでした。彼らは早い段階で使用可能エネルギーを使い切り、義務付けられたピットブーストストップを早めに行うことで、レースの中断を期待しました。この戦略は、雨天コンディションの中でレースが中断される可能性が高いと見込まれていたため、効果的でした。

予想通り、昨年のTokyo E-Prixの優勝者であるマクシミリアン・ギュンターが技術的なトラブルに見舞われ、レッドフラッグが掲示されました。この結果、バンドーンのPIT BOOSTストップは“無料”となり、他のドライバーたちがピットインを済ませていなかったため、レースはスタンディングスタートで再開されました。

レースの結果とドライバーのパフォーマンス

オリバー・ローランドはポールポジションからスタートし、序盤は速さで集団を圧倒していましたが、最終的にはバンドーンの戦略によって表彰台の頂点に立つことができませんでした。20歳のテイラー・バーナードは、フリー走行でのクラッシュを乗り越え、果敢なオーバーテイクを成功させてトップ3に入る結果を残しました。

以下はレースの結果です：

順位	ドライバー	チーム
1	ストフェル・バンドーン	マセラティMSGレーシング
2	オリバー・ローランド	日産フォーミュラEチーム
3	テイラー・バーナード	NEOMマクラーレン
4	セバスチャン・ブエミ	エンヴィジョン・レーシング
5	ダン・ティクタム	CUPRA KIRO
6	エドアルド・モルタラ	マヒンドラ・レーシング

ドライバーのコメント

レース後、ドライバーたちはそれぞれの感想を述べました。ストフェル・バンドーンは、「僕たちの作戦が本当にうまくいって、最高にうれしいよ！」と語り、レースの展開に感謝の意を示しました。オリバー・ローランドは、「自分たちにできることはすべてやったよ。時にはこういうことも起きる」と冷静に振り返りました。

テイラー・バーナードは、「今朝のフリー走行2回目は素晴らしかった。雨の中での走行経験はあまりなかったが、結果には驚いている」と述べ、表彰台に上がれたことに喜びを表しました。

著名人の来場とイベントの盛り上がり

2025年のTokyo E-Prix第8戦では、映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で知られる俳優サン・カンが再び来日し、レースを楽しみました。彼はレースのチェッカーフラッグを振る役を務め、地域社会との交流を深めるイベント「インスピレーション・アワー」にも参加しました。

また、他にも多くの著名人がレースを観戦し、土曜日には伝説的なロックバンド爆風スランプのパフォーマンスが行われ、観客を盛り上げました。

Tokyo E-Prixにおけるサステナビリティの取り組み

Tokyo E-Prixは、持続可能なエネルギーの使用を推進し、再生可能エネルギーの利用を強調しています。レースは主に持続可能なHVO燃料を含む再生可能エネルギーミックスによって運営されました。

また、「Change. Accelerated. Live」イベントが開催され、モータースポーツ、サステナビリティ、教育などの分野からの専門家が集まり、知見を共有しました。さらに、地域住民参加型プログラム「Inspiration Hour」では、2,000人以上の地元住民が参加し、フォーミュラEの世界に触れる機会を得ました。

社会貢献活動

フォーミュラEは、東京社会福祉協議会に25,000ユーロを寄付し、児童養護施設を支援しました。この支援は、都内の50以上の施設に恩恵をもたらし、若者たちの生活の質向上を目指しています。

また、FIA Girls on Trackアクティビティでは、若い女性を対象にさまざまな体験プログラムが実施され、モータースポーツや工学分野における教育とエンパワーメントが促進されました。

Tokyo E-Prixの視聴方法と今後の展開

Tokyo E-Prix第9戦は2025年5月18日（日）に開催される予定で、唯一のフリー走行セッションは午前8時からスタートします。その後、予選は10時20分、決勝レースは15時05分に予定されています。視聴に関する詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

また、フォーミュラEの最新情報は公式SNSで随時発信されており、ぜひフォローしておくことが推奨されます。

項目	詳細
優勝者	ストフェル・バンドーン（マセラティMSGレーシング）
レース日	2025年5月17日
開催場所	東京ビッグサイト
サステナビリティの取り組み	再生可能エネルギーの使用、地域住民参加型プログラム
次回レース日	2025年5月18日