こうの史代展が6月8日から福知山で開催！ライブペインティングも注目

福知山の変 最終回：こうの史代さんが“変化人”に！

京都府福知山市において、シティプロモーション企画「福知山の変」の最終回が発表されました。この企画は、明智光秀ゆかりの地である福知山で挑戦し、まちを変えていく“変化人”を応援するもので、2025年5月13日に市在住の漫画家、こうの史代さんが“変化人”として迎えられました。

こうの史代さんは、『この世界の片隅に』や『夕凪の街 桜の国』などで知られ、2016年に福知山市に移住。2025年には漫画家生活30周年を迎えます。彼女の最新作『空色心経』は、12年ぶりの長編ストーリー漫画として発表され、戦争の中の日常を独創的な視点で描いています。

こうの史代展とまちなかお絵かきプロジェクト

「福知山の変」の一環として、こうのさんの画業をたどる初の大規模原画展「こうの史代展」が6月から7月にかけて福知山市で開催されます。この展覧会では、彼女の過去の作品から最新作まで、500枚以上の漫画原画や絵本原画が展示される予定です。

さらに、こうのさんは「福知山の変」を契機に、まちと関わりながら創作を行う「こうの史代まちなかお絵かきプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトでは、福知山城の天守閣と福知山シネマでのライブペインティングが予定されています。

ライブペインティングの詳細

ライブペインティングは、以下の日程で行われます：

• 福知山城天守閣
  日時：2025年6月15日(日)・16日(月) 11:00頃～17:00頃
  場所：福知山城天守閣 2階 竜王の間
  入館料：大人330円、子ども110円（予約不要）
• 福知山シネマ
  日時：2025年6月29日(日) 11:00頃～15:00頃
  場所：福知山シネマ内 シネマ＋プラス
  観覧無料（予約不要）

こうのさんが描く風景や物語は、福知山の日常や歴史と深く結びついており、地元の人々にとっても親しみのある内容となるでしょう。

こうの史代さんの創作の背景

こうのさんは、福知山の風景を描くことに強い魅力を感じています。「福知山には、誰もがここは自分のまちだと思える日本の原風景がある。普遍的な物語を描くのにぴったりなまちだと思いました」と語っています。彼女の最新作『空色心経』では、紀元前のインドの世界と現代の日本が交錯する物語が展開され、青と黒の2色で表現されています。

こうのさんは、漫画は描けばずっと残るものであるため、同じことを繰り返す必要はないと考えています。新しい挑戦を続けることで、作品に新たな風を吹き込むことができると信じています。

こうの史代さんのプロフィール

こうの史代さんは、広島市出身で、1995年に漫画家デビューしました。代表作には『長い道』『かっぱのねね子』『さんさん録』などがあり、数々の受賞歴を持ちます。特に『夕凪の街 桜の国』では手塚治虫文化賞を受賞し、映画化やドラマ化もされるなど、多くの人々に愛されています。

彼女は福知山市に移住後も、地域に密着した作品作りを行い、地元の文化や歴史を大切にしています。今後も福知山での新しい挑戦を続けていく意向を示しています。

「福知山の変」シリーズの総括

「福知山の変」は、2022年から2025年までの約3年間にわたって展開されてきたシティプロモーション企画です。明智光秀の精神を継承し、地域の人々の挑戦を“変化人”として可視化することで、シビックプライドを育むことを目指してきました。

このシリーズは、市民参加型の取り組みであり、様々なイベントやプロジェクトを通じて地域の活性化を図ってきました。最終回となる「その十」では、こうの史代さんが登場し、地域の物語を描くことで新たな挑戦を示しています。

「福知山の変」シリーズの成果

このシリーズの成果として、以下のような点が挙げられます：

• 地域の課題を捉えたシティプロモーションの成功
• 市民の挑戦を可視化し、共鳴を生む取り組み
• 明智光秀の精神を基にした新たな地域ブランドの確立
• 市民参加型のプロジェクトによる地域の活性化

これらの成果は、今後の地域づくりにおいても重要な指針となるでしょう。

まとめ

この記事では、「福知山の変」最終回におけるこうの史代さんの活動や、シティプロモーション企画の概要について詳しく紹介しました。こうのさんの作品に込められた地域への思いや、今後の展望は、福知山市の文化や歴史を次世代に伝える重要な役割を果たすでしょう。

こうの史代さんの作品や活動は、福知山市の魅力を再発見する機会を提供し、地域に新たな風を吹き込むことでしょう。