アサヒグループ大山崎山荘美術館で4月19日から「つながる民藝 縁ぐるり」展開催
ベストカレンダー編集部
2025年5月14日 11:26
つながる民藝展
開催期間:4月19日〜7月6日

新緑に包まれた美術館で楽しむモネの《睡蓮》と民藝の名品
アサヒグループ大山崎山荘美術館では、企画展「つながる民藝 縁ぐるり ー山本爲三郎コレクションより」が開催中です。この美術館は京都・大山崎に位置し、天王山の麓に佇んでいます。美術館の本館は、関西の実業家・加賀正太郎が大正から昭和にかけて建設した英国風の洋館「大山崎山荘」です。この美術館の魅力は、約5500坪の広大な庭園にあり、四季折々の美しい風景が楽しめます。特に5月頃には、新緑に包まれ、庭園の池では色とりどりのスイレンが開花し始めます。
新館「地中の宝石箱」では、印象派の巨匠クロード・モネが描いた名作《睡蓮》が常設展示されています。美術館の庭園で心満たされるひとときを過ごすことができるでしょう。

美術館の歴史と背景
アサヒグループ大山崎山荘美術館は、平成8年(1996年)に開館しました。創建当時の姿に修復された「大山崎山荘」は、安藤忠雄氏設計の新館「地中の宝石箱」とともに、特別な空間を提供しています。令和5年(2023年)7月には館名がアサヒグループ大山崎山荘美術館に変更され、現在に至ります。
この美術館では、築100年以上の建築物や美しい庭園が大山崎の景観と一体となった作品鑑賞の場を提供しています。また、朝日麦酒株式会社の初代社長・山本爲三郎が支援した民藝運動にまつわる作品や、モネの《睡蓮》連作など、多彩なアートを楽しむことができます。

企画展「つながる民藝 縁ぐるり」について
企画展「つながる民藝 縁ぐるり ー山本爲三郎コレクションより」は、2025年4月19日(土)から7月6日(日)まで開催されます。この展覧会では、1920年代に思想家の柳宗悦を中心に始まった民藝運動に焦点を当てています。民藝運動は、地域や国境、職業や世代を越えた人々の多様なつながりを生み出しました。
山本爲三郎は、民藝運動を草創期から支えた重要な人物であり、彼のもとに集まった品々は現在、山本爲三郎コレクションとして所蔵されています。本展では、9人の作家(濱田庄司、バーナード・リーチ、富本憲吉、芹沢銈介、棟方志功、河井寬次郎、黒田辰秋、青田五良、エセル・メーレ)に焦点を当て、彼らの作品とエピソードを通じて、彼らの関係性を円環のように浮かび上がらせます。

展示内容の詳細
本館「大山崎山荘」と新館「夢の箱(山手館)」では、会期中に民藝の名品を約87件展示します。展示される作品は、以下のようなものです。
- 濱田庄司の陶芸作品
- バーナード・リーチの陶器
- 富本憲吉の陶芸作品
- 芹沢銈介の染色作品
- 棟方志功の版画
- 河井寬次郎の陶芸作品
- 黒田辰秋の陶器
- 青田五良の作品
- エセル・メーレの作品
これらの作品を通じて、作家同士の関係性や意外な共通点を見つけることができるでしょう。

美術館でのひととき
美術館本館2階の喫茶室では、室内席とテラス席があり、テラスからは雄大な眺望を楽しむことができます。テラスから望む景色は、男山や京都南部から奈良の山々まで見渡せる絶景です。また、木津川・宇治川・桂川の三川合流も見ることができ、天王山の中腹に位置する当館ならではの特別な体験ができます。
現在開催中の企画展「つながる民藝 縁ぐるり」にちなんだ、リーガロイヤルホテル京都特製のオリジナルスイーツもご用意しています。喫茶室では、特製スイーツ《ショコラノ輪》や《抹茶ノ輪》などが楽しめ、カルピスは専用の朝顔グラスで提供されます。特にこの季節にテラス席で味わうビールは格別です。

まとめ
イベント名 | 期間 | 場所 | 展示内容 |
---|---|---|---|
つながる民藝 縁ぐるり | 2025年4月19日(土) – 7月6日(日) | アサヒグループ大山崎山荘美術館 | 山本爲三郎コレクションからの作品展示(約87件) |
アサヒグループ大山崎山荘美術館は、美術作品だけでなく、自然環境も楽しめる特別な場所です。新緑の美しい季節に、モネの《睡蓮》や民藝の名品を鑑賞しながら、心豊かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
参考リンク: