フィリップ証券が2024年7月にアニメコンテンツ・ファンドを開始、クリエイター支援へ
ベストカレンダー編集部
2025年5月13日 16:15
アニメファンド開始
開催日:7月1日

日本のクリエイターと投資家の新たな架け橋
フィリップ証券株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:永堀 真)は、才能ある日本のクリエイターがアニメーションIP(知的財産)を創出しやすい環境を整えるために、資金提供を軸にクリエイターと投資家を繋げる新たな取り組みを発表しました。このプロジェクトでは、IPビジネスプロダクションの株式会社スタジオアウトリガーを共同事業パートナーとして迎え、セキュリティ・トークン・オファリング(STO)を活用したアニメコンテンツ・ファンドの組成を支援します。
フィリップ証券は、2024年7月には日本初となる映画「宝島」の製作委員会への出資をデジタル証券化し、個人投資家への販売を行いました。この経験を活かし、世界的に評価の高い日本のアニメーションの可能性を広げるため、投資家とクリエイターを結びつける新たな資金調達のモデルを構築します。
クリエイターに新たなチャンスを提供
この取り組みにより、資金不足に悩む才能あるクリエイターが新しいアニメーション制作に専念できる環境が整うことが期待されます。さらに、投資家にとっては「自分の手でクリエイターを有名にする」といった新たな「推し活」体験が提供されることになります。
スタジオアウトリガーは、当プロジェクトにおいてクリエイターのアニメーション企画に取り組みを開始します。この取り組みは、アニメ産業の発展を支えるとともに、未来の可能性を広げるためのデジタル技術を活用した資金調達の多様化を目指しています。
スタジオアウトリガーの役割とビジョン
スタジオアウトリガーは、「作家性あるクリエイターと世界のユーザーとの架け橋に」という企業ビジョンを掲げ、IPビジネスプロダクションとしての役割を果たしています。具体的には、IP企画プロデュースやクリエイターマネジメントを通じて、アニメーション制作をワンストップで担っています。
同社は元ジブリの高坂希太郎監督をはじめとする作家性の強いクリエイター陣と共に、クリエイティブな環境を維持しつつ、オリジナルや作家性の強い企画に挑戦する機会を提供しています。最近では、日仏国際共同製作アニメ映画「花緑青(はなろくしょう)が明ける日に」の制作を手掛け、2024年の「第77回カンヌ国際映画祭」において日本から唯一選出されるなど、国内外で注目されています。
フィリップ証券の取り組みと展望
フィリップ証券の代表取締役社長、永堀 真氏は、日本のアニメーション文化がアジアをはじめとする世界各国で高く評価されていることを強調し、クリエイターがクオリティの高い創作活動を行える環境をサポートする意義を述べています。また、デジタル化された金融商品を通じて、投資家には日本文化の成長やプロジェクトの成功を経済的に享受する機会を提供することを目指しています。
さらに、フィリップ証券は、アニメーション業界と投資家がより密接に連携し、共に価値を創出できる新たな金融商品の提案を進めていく方針を示しています。日本の文化と経済をつなぐ革新的な金融ソリューションの提供に努めることが、今後の目標です。
まとめ
フィリップ証券とスタジオアウトリガーの共同プロジェクトは、日本のアニメーション業界に新たな風を吹き込むことが期待されます。クリエイターにとっては資金面でのサポートが得られ、投資家にとっては新たな投資機会と体験が提供されるこの取り組みは、両者にとってウィンウィンの関係を築くことになるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
プロジェクト名 | アニメコンテンツ・ファンドの組成 |
共同事業パートナー | 株式会社スタジオアウトリガー |
取り組み開始時期 | 2024年7月 |
主な目的 | クリエイターと投資家を繋げる環境の構築 |
期待される成果 | クリエイターの創作活動の支援と投資家の新たな体験の提供 |
このように、フィリップ証券とスタジオアウトリガーの取り組みは、クリエイターと投資家の新たな関係を築くための重要な一歩となるでしょう。今後の展開に注目が集まります。