SANUが5月19日に新たな展開を発表!64.5億円調達で100拠点体制へ

SANU資金調達

開催日:5月19日

SANU資金調達
SANUってどんな会社なの?
SANUは、国内最大級のシェア別荘サービス「SANU 2nd Home」を提供する企業で、自然と共生する新たなライフスタイルを提案しています。
今回の資金調達でSANUは何をするの?
調達した資金で全国100拠点への事業拡大や木造モジュール建築のアップデート、ソフトウェア開発を進め、都市と自然をつなぐ新しい暮らしを広げます。

SANU、シリーズ Bで総額 64.5 億円を調達

株式会社Sanu(本社:東京都目黒区、代表取締役 CEO:福島 弦、以下「SANU」)は、国内最大級のシェア別荘サービス「SANU 2nd Home」を提供する企業であり、2025年5月12日11時00分にシリーズBラウンドで総額64.5億円の資金調達を実施したことを発表しました。この資金調達は、エクイティによる35億円に加え、スタートアップ企業としては最大級となるサステナビリティローン19.5億円及びソーシャルローン10億円を組成し、一般融資では全国24行との取引が実現しています。

SANUは、調達した資金を基に、全国100拠点体制への事業拡大、木造モジュール建築のアップデート、量産体制の構築、ソフトウェアテクノロジーを活用したオペレーティングシステムの開発を通じて、都市と自然がつながり支え合う新しい暮らしのかたちを広げていく予定です。

SANU、シリーズ Bで総額 64.5 億円を調達!スタートアップ最大級サステナビリティローン 19.5 億円を組成 画像 2

調達概要

本ラウンドでの資金調達の内訳は以下の通りです。

区分 金額 主な参画機関
エクイティ 35億円 グロービス・キャピタル・パートナーズ、ゆうちょ Spiral Regional Innovation Fund、全国保証イノベーションファンド、JAFCO ほか既存投資家各社
サステナビリティローン(シンジケートローン) 19.5億円 みずほ銀行、りそな銀行、足利銀行、京葉銀行、日本政策金融公庫、山梨中央銀行
ソーシャルローン 10億円 みずほ銀行
一般融資 不明 みずほ銀行、りそな銀行、足利銀行、鹿児島銀行、きらぼし銀行、群馬銀行、京葉銀行、静岡銀行、商工組合中央金庫、第四北越銀行、千葉銀行、東京スター銀行、東和銀行、栃木銀行、日本政策金融公庫、東日本銀行、北陸銀行、山梨中央銀行、他金融機関 合計全国24行

この調達により、SANUはシリーズB総額64.5億円に到達しました。特に、サステナビリティローンは、グリーンローン及びソーシャルローンを組み合わせたもので、JCR(株式会社日本格付研究所)より最上位評価「SU1(F)」が付与されています。

SANU、シリーズ Bで総額 64.5 億円を調達!スタートアップ最大級サステナビリティローン 19.5 億円を組成 画像 3

調達資金の主な用途

調達資金は以下の領域に充当され、事業成長と体験価値の向上を同時に推進します。

  • 全国100拠点への事業拡大:現在の31拠点から、2028年度までに100拠点体制へ拡張し、都市生活者と地域との往来を促進する生活インフラの機能を強化します。
  • 共同オーナー型サービス「SANU 2nd Home Co-Owners」の展開強化:新たな拠点展開にあわせ、共同所有モデルの販売物件を拡大し、都市を暮らしのベースとしながら定期的に自然に通うユーザーのニーズに応えます。
  • 木造モジュール建築のアップデート並びに量産体制整備:共通設計の木造建築に、デザイン・機能・環境性能などあらゆる面で革新的なアップデートを進め、設計から製造までのプロセスをデジタル化・工場生産化する「SANU FACTORY」での量産体制を実現します。
  • ソフトウェアテクノロジーを活用したオペレーティングシステムの開発:統一されたソフトウェア基盤のもとでシームレスなユーザー体験(UX)を提供し、建築・IoTなどハードウェアデバイスのソフトウェアコントロールを通じた運営の効率化や維持管理のデジタル化を目指します。

これらの施策の詳細は、2025年5月19日(月)に開催予定の「SANU Future Day 2025」にて発表される予定です。

市場背景とSANUの位置づけ

これまで自然との暮らし方は、「個人で1軒丸ごと別荘所有」または「地方移住」といった選択肢に限られていました。しかし、働き方の柔軟化を背景に、都市居住者の約3人に1人(推計700万人)が「都市に居住しながら、自然と継続的につながる暮らし」に関心を持っていることが、SANUの調査で明らかになっています。

SANUは、サブスクリプションや共同所有など柔軟なモデルを通じて、“自然と共に生きる”新たなライフスタイルの提案を進めています。今後は、調達資金を活用しながら、環境負荷の少ない建築技術の開発と体験設計の高度化を推進し、都市と自然を日常的に行き来できる“新しい暮らしのインフラ”として、サービスのさらなる拡充を図っていきます。

コメントと評価

主要投資家や金融機関からは、SANUのビジネスモデルに対する高い評価が寄せられています。グロービス・キャピタル・パートナーズの今野穣氏は、SANUの代表である福島氏の信念や事業開発力に感銘を受け、SANUの社会インフラとしての存在意義に期待を寄せています。また、みずほ銀行の金田真人氏は、SANUが環境負荷の少ない建築プロダクトを通じて地域活性化に寄与することを評価し、サステナビリティローンを実行した理由を説明しています。

さらに、日本格付研究所の梶原敦子氏は、SANUの「サステナビリティローン・フレームワーク」が国際原則に適合している点を評価し、環境・社会問題に向き合う姿勢を称賛しています。

採用情報とメディア向けの案内

SANUでは、事業拡大に伴い、以下のポジションを中心に積極的な採用を行っています。企業理念である「Live with Nature / 自然と共に生きる。」に共感し、新しいスタンダードを共につくっていく仲間を求めています。

  • 不動産セールス責任者(Co-Owners)
  • アーキテクト シニアマネージャー
  • UI/UXデザイナー(シニアプロダクトデザイナー)
  • ソフトウェアエンジニア

また、メディア・関係者向けに中期事業戦略の発表機会も設けており、詳細は2025年5月19日(月)の「SANU Future Day 2025」にて発表される予定です。興味のあるメディア関係者は、pr@sa-nu.comまでご連絡ください。

まとめ

SANUは、シリーズBラウンドで64.5億円の資金調達を実施し、サステナビリティローンやソーシャルローンを活用して事業拡大を目指しています。調達資金は、全国100拠点への拡大や木造モジュール建築のアップデート、ソフトウェアテクノロジーの開発に充当され、都市と自然がつながる新しい生活インフラの構築を進めています。

以下に、この記事で述べた内容をまとめます。

項目 内容
資金調達総額 64.5億円
エクイティ 35億円
サステナビリティローン 19.5億円
ソーシャルローン 10億円
全国拠点数 2028年度までに100拠点
評価機関 JCR「SU1(F)」

SANUは、自然と共生する新たなライフスタイルの提案を通じて、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいく姿勢を示しています。

参考リンク: