太陽化学、PHRを活用した健康意識向上の実証事業報告を10月17日に紹介
ベストカレンダー編集部
2025年5月12日 10:18
PHR実証事業報告
開催日:10月17日

経済産業省の新たな取り組みと太陽化学の役割
2025年5月12日、太陽化学株式会社は、経済産業省が推進する「令和6年度日常生活におけるPHRを活用したユースケース創出に向けた実証調査事業」の実証事業者として活動を行い、その最終報告書が経済産業省の公式ホームページに公開されたことを発表しました。この取り組みは、コンビニエンスストアを通じて「いつの間にか健康」を実現することを目指しており、太陽化学はその中心的な役割を果たしています。
太陽化学は、三重県四日市市に本社を置く食品素材メーカーであり、健康と栄養に関する知見を活かして、株式会社セブン-イレブン・ジャパン、株式会社セブン&アイ・ホールディングス、株式会社セブンドリーム・ドットコム、ドリコス株式会社とともにコンソーシアムを結成しました。このコンソーシアムは、日常生活の中でPHR(Personal Health Record)を活用し、健康意識を高めるための実証事業を展開しています。

実証事業の概要と目的
本事業の実証フィールドとして選ばれたのは、セブン-イレブン多摩センター駅西店です。ここでの実証は、18日間にわたって行われ、合計165名の生活者が参加しました。参加者は、店舗に設置された健康チェック機器(体組成計やヘモグロビン推定値測定機器)を使用して健康データを測定し、そのデータはスマートフォンを通じて蓄積されるライフログ(歩数や睡眠時間)と連携されました。
これらのデータを専用アプリで集約し、個々の生活者に合った商品が提案されることで、健康に対する意識や行動がどのように変化するかを検証しました。具体的には、健康行動や購買行動、アンケート、インタビューなどの手法を用いて分析が行われました。

実証結果とその示唆
本実証事業の結果にはいくつかの重要な示唆が得られました。以下にその主な結果をまとめます。
- 結果・示唆①:健康意識の向上
アプリをダウンロードして取り組みに参加した時点の健康意識と、終了時のアンケートを比較した結果、参加者の健康意識が高まったことが確認されました。 - 結果・示唆②:健康無関心層の購買行動の変化
健康に無関心な層においても、購買行動に変化が見られる可能性がありました。具体的には、サラダチキンや豆腐関連製品、ヨーグルトなどの健康的な食品の購買が向上しており、健康意識の変化が購買傾向に影響を与えている可能性が示唆されました。 - 結果・示唆③:商品カテゴリごとの健康の切り口の違い
普段使いする商品において、参加者からはレコメンドを求める声が多く聞かれました。健康に関する要望は商品カテゴリによって異なることが確認され、例えば、パンに対しては低糖質の要望が多い一方、飲料に対してはビタミンを手軽に摂取できることが重視されるという結果が得られました。
太陽化学の今後の取り組み
本実証事業を通じて、PHRを活用したパーソナライズされた商品提案が、日常的にコンビニを利用する生活者の健康意識や購買行動の変容に貢献する可能性が示されました。太陽化学は「世界の人々の健康と豊かな生活文化に貢献する」という経営理念のもと、生活者が意識しなくても「いつの間にか健康」を実現するための取り組みを継続していく方針です。
また、本実証事業の詳細は、経済産業省のホームページに加え、2025年10月17日に開催予定の第3回健康フォーラムでも紹介される予定です。このフォーラムは、太陽化学が主催するものであり、より多くの人々にこの取り組みの重要性を伝える機会となるでしょう。
まとめ
今回の実証事業を通じて、太陽化学とそのパートナー企業は、PHRを活用した健康意識の向上と購買行動の変化を実現するための具体的な成果を上げました。以下の表に、今回の取り組みの主要なポイントをまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
実証フィールド | セブン-イレブン多摩センター駅西店 |
参加者数 | 165名 |
実施期間 | 18日間 |
健康意識の向上 | 参加者の健康意識が高まった |
購買行動の変化 | 健康的な食品の購買が向上 |
商品カテゴリによる要望の違い | 商品カテゴリごとに異なる健康の切り口が存在 |
このように、太陽化学は今後も健康と栄養に関する取り組みを進め、生活者の健康意識を高めるための活動を続けていくことが期待されます。