寺山修司の長編小説を劇画化!『あゝ、荒野』5月9日発売と記念イベント情報
ベストカレンダー編集部
2025年5月9日 14:08
『あゝ、荒野』発売
開催日:5月9日
『あゝ、荒野』の発売について
株式会社ヒーローズは、2025年5月9日(金)より、寺山修司の唯一の長編小説『あゝ、荒野』を劇画化した作品を全国の書店およびオンライン書店で発売します。原作は寺山修司、劇画は84歳の現役最高齢“劇画家”であるバロン吉元が手掛けています。この作品は、約20年ぶりの新作として、多くのファンから注目を集めています。
本書のISBN番号は978-4-86823-013-7で、版型はA5変、定価は2,500円(税抜)で、税込価格は2,750円です。全256ページにわたるこの作品は、寺山修司生誕90年を記念したものでもあり、バロン吉元が描く新宿アウトローの世界が描かれています。
作品のあらすじ
『あゝ、荒野』は、1960年代の新宿を舞台に、喧嘩自慢の新宿新次が主人公です。彼は喫茶店で見かけたポスターをきっかけに仁王ボクシングジムに入会します。そこで出会うのが“バリカン”こと荒木繁です。無口で冴えない風貌ながらも、彼は超一流の腕っぷしを持ち、街のゴロツキたちをなぎ倒していく姿が描かれています。このように、作品は青春と暴力が交錯する新宿のストリートライフをリアルに表現しています。
寺山修司が生み出したこの物語は、彼の独特な視点とバロン吉元の劇画スタイルによって新たな形で蘇ります。作品の魅力は、ただのボクシングや喧嘩の描写にとどまらず、当時の社会背景や人間模様が織りなす深いドラマにあります。
特典情報と購入方法
『あゝ、荒野』の刊行を記念して、応援書店での購入者限定特典が用意されています。特典内容は以下の通りです:
- 紀伊國屋書店 新宿本店:限定カバー(数量限定)
- TSUTAYA(一部店舗を除く):ステッカー
- 丸善ジュンク堂書店(一部店舗を除く):特典カード
なお、購入特典は原則として店頭での購入時に配布されます。ECサイトでの購入時には特典が付かない場合があるため、事前に確認しておくことが推奨されます。また、特典には数量に限りがあるため、早めの購入が望まれます。
イベント情報
本書の発売を記念して、2025年5月10日(土)14時より、紀伊國屋書店 新宿本店にてバロン吉元によるライブペインティングとサイン会が開催されます。84歳の漫画家がキャンバスに直接描くライブパフォーマンスは、多くのファンにとって貴重な体験となるでしょう。
イベントの詳細は以下の通りです:
- 日時
- 2025年5月10日(土)14:00~
- ライブペインティング
- 14:00~15:00
- サイン会
- 15:10~
- 会場
- 紀伊國屋書店 新宿本店 1階ひろば(新宿通り側入口)
- 予約方法
- 電話受付(4月21日10:30~)
- 受付電話番号
- 03-3354-5704(5階芸術売場 直通)
- 受付時間
- 10:30~20:30
当日参加券も配布される予定です。詳細については紀伊國屋書店の公式HPを確認することが推奨されます。
著者プロフィール
本作の原作者である寺山修司は、1935年に青森県で生まれ、1966年に唯一の長編小説『あゝ、荒野』を発表しました。彼は詩、ラジオ、映画、演劇など多彩な分野で活躍し、60年代から70年代のカルチャーを牽引しましたが、1983年に47歳で逝去しました。
劇画家のバロン吉元は1940年に旧満州で生まれ、1959年に劇画家としてデビューしました。代表作『柔俠伝』シリーズで多くの支持を集めた後、1980年に全連載を終え渡米。帰国後は絵画制作に専念し、2024年には『あゝ、荒野』をコミプレにて連載開始しました。
株式会社ヒーローズの代表取締役社長である白井勝也は、小学館「ビッグコミックスピリッツ」の創刊編集長を10年間務めた実績があり、バロン吉元作品を担当しています。
まとめ
『あゝ、荒野』は、寺山修司の文学作品をバロン吉元が劇画化したもので、1960年代の新宿を舞台にした青春と暴力の物語です。特典付きでの販売や、ライブイベントの開催が予定されており、多くのファンにとって魅力的な内容となっています。以下に本記事で紹介した内容をまとめます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年5月9日 |
| 価格 | 2,500円(税抜) |
| 特典 | 紀伊國屋書店:限定カバー、TSUTAYA:ステッカー、丸善ジュンク堂書店:特典カード |
| イベント | ライブペインティング&サイン会(2025年5月10日) |
| 原作者 | 寺山修司 |
| 劇画家 | バロン吉元 |
このように、『あゝ、荒野』は多くの人々に新たな感動を与える作品となることが期待されています。