2024年以降リリース予定のIP原作スマホゲーム41タイトルの詳細分析
ベストカレンダー編集部
2025年5月9日 12:08
IP原作ゲーム分析
開催期間:1月1日〜4月30日

スパイスマートが発表した2024年以降リリースのIP原作スマホゲーム分析
株式会社スパイスマートは、2024年以降にリリースされるIP原作スマホゲーム41タイトルを対象に、様々な観点から分析した調査レポートを公開しました。この調査は、原作媒体やアニメ展開時期との関連性、ランキング傾向、ジャンル構成など、幅広いデータを基に行われています。
調査の概要は以下の通りです。
- 調査期間:2024年1月1日〜2025年4月30日
- 調査内容:リリース初速の結果、作品原作となる媒体の展開時期、ターゲット層の世代、メディアのトレンドを解析
- 調査対象:期間中にリリースされた新作スマホゲームのうち、グロスランキング200位以内に入ったアニメ・マンガ・小説などを原作とする作品
なお、調査対象からは以下の作品が除外されています。
- スマホゲーム展開が先行した作品
- 芸能人、アイドル、Vtuber、実在のスポーツ選手やチームを題材とした作品
- 定額買い切り型のアプリゲーム

アニメ展開の影響:92.7%がアニメ化
調査した41タイトルのうち、なんと92.7%にあたる38タイトルがアニメ展開されています。特に、漫画原作のタイトルが14本と最も多く、全体の34.1%を占めています。この傾向は、特に「週刊少年ジャンプ」などの週刊連載の少年漫画誌において顕著で、約⅓に相当する14作が該当します。
また、近年ではWEBマンガ発の作品も増加しており、原作開始から10年未満の新作IPの中には、WEBメディアやSNSから発信されたものが多く見られます。アニメ放映後から半年以内にリリースされるタイトルも全体の34.1%にあたる14作品があり、アニメ化と同時にゲーム展開を視野に入れたプロジェクトも存在しています。

新展開のあるIP作品がセールスランキング上位に集中
調査対象の41タイトルの中で、26作品がリリース月にトップ50位以内にランクインしており、リリース後に月間平均TOP20入りを果たした3タイトルはいずれも原作側で新たな展開が行われています。これらの作品では、続編の連載開始や再アニメ化、新作アニメの制作発表が行われており、IPを“現在進行形の資産”として捉えていることが伺えます。
特に注目すべきは、以下のような作品群です。
- 『ジョジョの奇妙な冒険』
- 『聖闘士星矢』
- 『ドラゴンボール』
- 『【推しの子】』
- 『怪獣8号』
- 『戦隊大失格』
- 『桃源暗鬼』
これらの作品は、原作開始から5年未満の新しいIPが多く、特に新展開が行われることで、ゲーム化の需要が高まっていることが示されています。
スパイスマートの今後の取り組み
スパイスマートでは、今後もスマホゲーム市場におけるIP活用事例を調査し、IPビジネス支援やマーケティング戦略に活用できる実践的なデータを提供していく方針です。本調査結果は、スパイスマートが運営するスマホゲーム専門運営ソリューション『LIVEOPSIS(ライブオプシス)』の会員向けレポートとして毎月提供されています。
過去の調査例には、以下のようなものがあります。
- 2025年春アニメ、中国で人気の日本アニメは?
- コスプレイヤー起用のスマホゲームは全体の20.2%にのぼる
スパイスマートは、今後も日本および東アジアを中心に、スマホゲーム市場に特化した調査・分析事業を展開し、ビジネス支援を行っていきます。
調査結果のまとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
調査対象 | 2024年以降リリースのIP原作スマホゲーム41タイトル |
アニメ展開率 | 92.7%(38タイトル) |
漫画原作タイトル数 | 14本(34.1%) |
リリース月にトップ50位以内 | 26作品 |
月間平均TOP20入り | 3タイトル(新展開あり) |
以上のように、スパイスマートの調査結果は、今後のスマホゲーム市場におけるIP原作作品の動向を示唆しており、特にアニメ化と同時にリリースされるタイトルが注目されています。これにより、ゲーム化の需要や市場のトレンドが変化していることが明らかになりました。