AI音声合成「Aivis Project」を5月31日にWalkersが事業譲受、次世代UIを強化
ベストカレンダー編集部
2025年5月8日 16:42
Aivis事業譲受
開催日:5月31日

AI音声合成プロジェクト「Aivis Project」の事業譲受について
2025年5月8日、株式会社Walkers(東京都文京区、代表取締役:渡邊 敦司)は、JPchain株式会社(東京都中央区、代表取締役:大森 駿斗)が開発・運営する「Aivis Project」の全事業を2025年5月31日付で譲受することに合意したことを発表しました。この事業譲渡は、次世代のユーザーインターフェースとして豊かな音声を提供することを目的としています。
Aivis Projectの背景と展開
Aivis Projectは「感情豊かな合成音声で、人と技術をつなぐ」をテーマに、誰でも簡単に高品質な音声合成を利用できるエコシステムの構築に取り組んできました。これまでに以下のようなプロダクトを展開しています。
- AivisSpeech: Windows・Mac対応の日本語音声合成ソフトウェア
- AivisSpeech Engine: ローカルPCで軽量に動作する日本語音声合成エンジン
- AivisHub: 制作した音声合成モデルを簡単に共有できるプラットフォーム
- AIVM / AIVMX: モデルとそのメタデータを1ファイルにまとめて配布できるファイルフォーマット
- ACML: 音声合成モデルの利用を促進するライセンス
これらのプロダクトは、音声合成の利用をより身近にし、エコシステムの拡大を支える重要な要素となっています。特に、現在開発中の「Aivis Cloud API」は、公開・プライベート問わず多様なモデルで高速に音声合成を行えるサービスであり、2025年5月末にリリース予定です。
音声合成技術の重要性とWalkersのビジョン
生成AIの急速な普及により、テキストと音声は人とAI・ロボットを結ぶ最重要チャネルへと成長しています。Walkersは「より早く、より安く、そしてより美しく。」をモットーに、AIとノーコード技術を駆使して企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援してきました。
音声合成は、ユーザーインターフェースとしては未開拓な領域であり、これを自社ソリューションに組み込むことでクライアント体験を大きく向上させることを目指しています。代表取締役の渡邊敦司氏は、「テキストが論理を、音声が情緒と人間味を司ります。これからのAIコミュニケーションは声とテキストの二層で完結する時代です。」と述べています。
事業譲渡に関するコメントとユーザーへの影響
JPchainの代表取締役である大森駿斗氏は、「Aivis Projectが提供する高品質な音声合成技術とWalkersの事業開発力・マーケティング力を組み合わせることで、誰もが自由に“声”を創造・流通・共有できるインフラを築き上げます。」とコメントしています。このコラボレーションにより、文化・産業・コミュニティの境界を超えた新しいボイスエコシステムの創出が期待されます。
既存ユーザーにとっても、譲渡後も「AivisSpeech」や「AivisHub」などのサービスは今まで通り利用可能であり、サポート窓口はWalkersのカスタマーサクセスチームに集約されます。従来と変わらぬ品質で迅速に対応することが約束されています。
WalkersとJPchainの会社概要
株式会社Walkersは、東京都文京区目白台に本社を置き、システム開発やAI・ノーコード事業開発支援を行っています。代表取締役社長は渡邊敦司氏で、公式ウェブサイトはこちらです。
一方、JPchain株式会社は東京都中央区銀座に本社があり、Aivis Projectの開発・運営を行っています。代表取締役社長は大森駿斗氏で、公式ウェブサイトはこちらです。
まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
事業譲渡日 | 2025年5月31日予定 |
譲渡元 | JPchain株式会社 |
譲受先 | 株式会社Walkers |
Aivis Projectのテーマ | 感情豊かな合成音声で、人と技術をつなぐ |
主要プロダクト | AivisSpeech, AivisSpeech Engine, AivisHub, AIVM/AIVMX, ACML |
今後のサービス | Aivis Cloud API(5月末リリース予定) |
このように、WalkersとJPchainの協力によって、音声合成技術のさらなる発展が期待されます。音声合成が持つ可能性は今後ますます広がっていくことでしょう。
参考リンク: