9月から始まるJCBの「Cashmap」に新機能！AI与信モデルでオンラインレンディングを強化

JCB、オリコ、マネーフォワードエックスが法人向け事業で業務提携

2025年5月8日、株式会社ジェーシービー（以下、JCB）、株式会社オリエントコーポレーション（以下、オリコ）、マネーフォワードエックス株式会社（以下、マネーフォワードエックス）は、法人向け事業に関する基本合意契約を締結しました。この提携により、JCBが提供する資金管理・キャッシュフロー改善ポータル「Cashmap」に、オリコとマネーフォワードエックスが共同開発した「AI与信審査モデル」を活用したオンラインレンディング機能が追加されることが発表されました。

この新機能は、2025年秋頃から提供される予定であり、JCBは「AI与信審査モデル」を導入する企業として第一弾となります。

「Cashmap」の機能追加について

「Cashmap」は、マネーフォワードエックスの開発協力のもと、JCBが中小企業や個人事業主向けに提供する資金管理およびキャッシュフロー改善のためのポータルです。このサービスは、入出金状況の一元管理や可視化、将来シミュレーション、キャッシュフロー改善サービスへの接続をワンストップでサポートする機能を提供しています。

今回の提携により、「Cashmap」のキャッシュフロー改善サービスのラインアップに、オンラインレンディング機能が追加されます。この機能では、オリコとマネーフォワードエックスが共同開発した「AI与信審査モデル」を活用しています。具体的には、ユーザーが「Cashmap」に連携した口座情報を基に、オリコの融資貸付条件が自動で算出・提示されます。この結果、ユーザーは提示された条件を参考にしながら、「Cashmap」上からいつでも融資の申し込み手続きを行うことが可能です。

業務提携の背景

JCBとマネーフォワードエックスは、これまでの協業を通じて、JCBの法人および個人事業主ユーザー向け「Cashmap」の開発や、金融機関の法人顧客向け新規事業共創を進めてきました。一方で、オリコとマネーフォワードエックスは「AI与信審査モデル」の共同開発に取り組んでおり、地域金融機関の法人顧客向け「Mikatano」シリーズへの搭載が決定しています。

こうした背景から、各社のソリューションと顧客基盤を融合させることで、中小企業や個人事業主が直面する資金繰りの課題解決に貢献し、サービスのさらなる価値向上を目指すことが本提携の目的です。今後は、レンディングサービス以外においても、各社の強みを活かした協働での推進を検討していく予定です。

JCBの資金管理・キャッシュフロー改善ポータル「Cashmap」について

「Cashmap」は、複数の金融機関口座やクレジットカード情報を一元管理し、入出金予定管理からキャッシュフロー改善までをワンストップで行えるサービスです。このサービスは2025年3月からJCBの法人カード会員向けに提供が開始され、段階的に機能が拡張されています。オンラインレンディング機能の追加に加え、今後はファクタリングサービスなどの提供も予定されています。

法人向け「AI与信審査モデル」について

オリコの審査モデル構築ノウハウとマネーフォワードエックスのデータ分析技術を活かし、AIを用いてキャッシュフローから資金繰り状況の変化を予測する独自のモデルが「AI与信審査モデル」です。このモデルは、今後マネーフォワードエックスが地域金融機関の法人顧客向けに提供する「Mikatano」シリーズや、オリコの銀行保証業務における提携金融機関への提供を推進していく方針です。

各社の概要

以下に、提携を結んだ各社の概要を示します。

この業務提携により、各社は中小企業や個人事業主の課題により一層向き合い、成長に貢献することを目指しています。今後の展開に注目が集まります。