ハーマンが5月7日にSound Unitedを買収、オーディオ事業拡大へ
ベストカレンダー編集部
2025年5月7日 16:47
Sound United売却
開催期間:5月7日〜12月31日
Masimo Corporationがコンシューマーオーディオ事業をハーマンインターナショナルに売却
2025年5月7日、ハーマンインターナショナル株式会社は、米国時間の5月6日(火)に、Masimo Corporationがそのコンシューマーオーディオ事業「Sound United」をハーマンインターナショナルに売却することを発表した。この売却は、Masimoがコアのプロフェッショナルヘルスケアビジネスに集中するためのものであり、総額3億5000万ドルの現金で取引される予定である。
この取引は、2025年末までに完了する見込みであり、必要な規制当局の承認を受けることが条件となっている。Masimoは、コンシューマーオーディオ事業の見直しを経て、この決定に至った。
取引の背景と目的
Masimoの取締役会副会長であるクエンティン・コフィー氏は、「このビジネスに適した新しい家を見つけることは、取締役会の最初からの優先事項であり、この取引は、収益成長を加速し、厳格なマージンを提供するという我々の目標を達成するための重要なマイルストーンである」と述べている。
また、Masimoは医療技術の革新を推進する戦略に基づき、今後の成長を見込んでいる。CEOのケイティ・シマン氏は、「消費者オーディオ事業とその才能あるチームは、ハーマンのリーダーシップの下で成長し成功するための適切な位置にある」と強調した。
ハーマンインターナショナルの戦略的意義
ハーマンインターナショナルのライフスタイル部門プレジデントであるデイブ・ロジャース氏は、「この買収は、ハーマンのコアオーディオビジネスと、ホームオーディオ、ヘッドフォン、ハイファイコンポーネント、カーオーディオなどの主要製品カテゴリにおけるフットプリントの拡大を意味する」と述べている。
さらに、Sound Unitedのポートフォリオには、Bowers & Wilkins、Denon、Marantzなどの世界的なオーディオブランドが含まれ、これらはハーマンのアイコニックなブランドファミリーに加わることになる。これにより、両社の強みを活かし、消費者に対してより多くの選択肢を提供できるようになる。
ハーマンインターナショナルの主要ブランド
ハーマンインターナショナルは、以下のような主要ブランドを展開している:
- AKG
- Harman Kardon
- Infinity
- JBL
- Lexicon
- Mark Levinson
- Revel
これらのブランドは、オーディオ愛好家やアーティスト、イベント・コンサート会場などで広く利用され、高い評価を受けている。
取引の条件と今後の展望
この取引は、いくつかの条件を満たすことが求められ、必要な規制当局の承認を受けることが含まれている。取引の完了には、特定の条件が満たされるか、放棄される必要がある。
Masimoは、Centerview Partners LLCとMorgan Stanley & Co. LLCを財務アドバイザーとして、Sullivan & Cromwell LLPを法務アドバイザーとしてこの取引に関与させている。
今後のリスク要因
取引に関する将来の見通しについては、以下のようなリスクが考えられる:
- 必要な規制やその他の承認の取得ができない、または遅延する可能性。
- 取引の完了に必要な条件が満たされない可能性。
- 取引の終了を引き起こす可能性のある事象や変更が発生する可能性。
- 取引発表後に起こる法的手続きの結果。
- 取引に対する顧客、競合他社、供給者、従業員、株主の反応が不利である可能性。
- 取引に関連する各当事者がそれぞれの義務を満たせない可能性。
まとめ
Masimo Corporationがハーマンインターナショナルにコンシューマーオーディオ事業を売却することは、両社にとって重要な戦略的ステップとなる。この取引により、Masimoはプロフェッショナルヘルスケアビジネスに集中し、ハーマンはそのオーディオビジネスを拡大することが期待されている。
以下に、この記事で述べた内容をまとめる。
項目 | 詳細 |
---|---|
売却先 | ハーマンインターナショナル |
売却金額 | 3億5000万ドル |
取引完了予定 | 2025年末 |
主要ブランド | Bowers & Wilkins, Denon, Marantzなど |
リスク要因 | 規制承認の取得、条件満たさない可能性など |
この取引は、両社の今後の成長戦略において重要な役割を果たすことが期待されている。
参考リンク: