映画保存の名著『映画という《物体X》』、4月10日に重版で再登場

『物体X』重版決定

開催日:4月10日

『物体X』重版決定
『映画という《物体X》』ってどんな本なの?
『映画という《物体X》』は、映画保存の重要性を論じた書籍で、岡田秀則氏が著者。2016年に出版され、2025年に重版されました。
この本の重版はいつなの?
『映画という《物体X》』の重版は2025年4月10日に発行されました。映画保存の重要性を再評価する動きに応じたものです。

書籍『映画という《物体X》』の重版決定

2025年5月1日、株式会社リットーミュージックは、音楽関連メディア事業を展開するインプレスグループの一員として、映画に関する重要な書籍の重版を発表しました。本書『映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画』は、著者岡田秀則氏によるもので、初版刊行から9年を迎え、2025年4月に重版が実現しました。

本書は、2016年に出版され、映画保存の専門家である著者の独自の視点が多くの読者に支持され、同年の「キネマ旬報映画本大賞」では第1位に輝くなど、高い評価を受けています。特に「すべての映画は平等である」「映画は牛からできている」といった挑戦的な表現が話題を呼びました。

初版刊行から9年にして、書籍『映画という《物体X》』の重版出来! 曰く「映画は牛からできている」、2016年度のキネ旬映画本大賞第1位受賞作 画像 2

映画保存の重要性とその視点

本書の中では、映画保存の重要性が様々な角度から論じられています。岡田氏は、映画が単なる娯楽ではなく、文化的な資産であることを強調し、映画保存の必要性を説いています。以下は、書籍の主な内容を示したものです。

  • はじめに – 映画の存在意義について
  • 第一章 – 映画を守る理由
  • 第二章 – フィルム・アーカイブの重要性
  • 第三章 – 映画保存に関する周辺知識
  • 対談 – 蓮實重彦氏との意見交換

また、巻末には著者の師である蓮實重彦氏との対談「シネマテークの淫靡さをめぐって」が収録されており、映画保存に関する刺激的な意見交換が行われています。この対談は、紙幅の関係で本書に収録されなかった内容も含めて、立東舎のWEBサイトで公開されています。

初版刊行から9年にして、書籍『映画という《物体X》』の重版出来! 曰く「映画は牛からできている」、2016年度のキネ旬映画本大賞第1位受賞作 画像 3

書籍の詳細情報

書籍『映画という《物体X》』の詳細情報は以下の通りです。

書名 著者 定価 発売日 発行 発売
映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画 岡田秀則 2,750円(本体2,500円+税10%) 2016年9月23日(2刷重版は2025年4月10日発行) 立東舎 リットーミュージック

本書は、映画アーカイブに関する国内初の書籍であり、映画保存の重要性を広く伝える役割を果たしています。映画に関心のある方々にとって、必読の一冊と言えるでしょう。

初版刊行から9年にして、書籍『映画という《物体X》』の重版出来! 曰く「映画は牛からできている」、2016年度のキネ旬映画本大賞第1位受賞作 画像 4

著者について

著者の岡田秀則氏は、1968年に愛知県で生まれ、東京大学教養学部を卒業後、国立映画アーカイブで主任研究員として活躍しています。映画のフィルムや関連マテリアルの収集・保存、上映企画の運営、映画教育に携わり、映画展覧会のキュレーターとしても活動しています。岡田氏は映画史ライターとしても知られ、学術書や一般書を通じて日本や世界の映画史に関する論考を発表しています。

彼の著作には、『そっちやない、こっちや 記録映画監督・柳澤壽男の世界』や『映画ポスターの歴史』などがあり、映画に対する深い理解と熱意を持っていることが伺えます。

初版刊行から9年にして、書籍『映画という《物体X》』の重版出来! 曰く「映画は牛からできている」、2016年度のキネ旬映画本大賞第1位受賞作 画像 5

まとめ

書籍『映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画』は、映画保存の重要性を訴える一冊であり、初版から9年を経て重版が決定しました。映画に関する知識を深めるために、また映画文化の保存に興味を持つ人々にとって、非常に価値のある書籍です。以下に本書の要点を整理しました。

項目 内容
書名 映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画
著者 岡田秀則
定価 2,750円(本体2,500円+税10%)
初版発売日 2016年9月23日
重版発売日 2025年4月10日
発行 立東舎
発売 リットーミュージック

本書を通じて、映画の保存に対する理解が深まることを期待しています。