枚方産クマゼミを使ったお菓子が4月30日から販売開始!地域特産品の新たな挑戦
ベストカレンダー編集部
2025年4月30日 11:22
クマゼミお菓子販売
開催日:4月30日
枚方に新しい名物を!近畿大学発・学生ベンチャーがクマゼミを活用したお菓子を開発
2025年4月30日、株式会社POI(奈良県奈良市、代表取締役 清水和輝)は、大阪府・枚方市の「ひらかた万博共創事業」において、枚方産のクマゼミを活用した特産品を開発しました。この取り組みは、地域の特産品を通じて社会課題の解決に寄与することを目的としています。
開発の背景
この商品開発は、万博に向けた取り組みの一環として、枚方市役所との交流から始まりました。特産品の開発に関する意見交換が行われ、ひらかた万博共創プラットフォームに参画することとなりました。このプラットフォームは、2025年大阪・関西万博を契機に地域経済の活性化を図るため、市民、民間事業者、大学、団体などが共創するための対話の場です。
枚方市は、大阪府の北東部に位置し、淀川左岸にあります。江戸時代には淀川舟運の中継地として栄え、現在は大阪のベッドタウンとして知られています。しかし、全国的に有名な特産品がないことが課題とされていました。そこで、株式会社POIは、一般的な特産品ではなく、独自性のある商品を開発することにしました。
クマゼミの活用とその魅力
POIが選んだ素材は、地域特有の「クマゼミ」です。枚方は自然が豊かであり、特に東部には生駒山地や男山丘陵が広がっています。市内には山田池公園など、憩いの場も多く存在します。クマゼミは、昆虫食ファンの間で人気があり、その理由は、身が詰まっており、ナッツのような風味があるためです。
クマゼミの幼虫は夕暮れ以降に土の中から羽化するため、採取は限られた時間に行われます。株式会社POIでは、枚方市内でクマゼミを採取し、特に羽化したての「ソフトシェル」のセミが柔らかく食べやすいことが確認されました。試食会では、子どもたちにも好評で、味覚的にも訴求力があることがわかりました。
セミの食材としての可能性
セミは昆虫食としてのポテンシャルが高く、植物の樹液を吸って成長するため、木の実のような風味を持っています。株式会社POIでは、クマゼミの成分解析を行い、アミノ酸の含有量やその機能についても調査しました。アミノ酸には必須アミノ酸が含まれており、美容や健康に寄与する成分として注目されています。
- アミノ酸の機能:
- 筋肉の合成を促進
- 免疫機能の向上
- 美容効果
- 抜け毛予防
クマゼミは、一般的にアミノ酸が多いとされる鶏肉や大豆と比較しても優れた項目が多く、食材としての可能性が高いことが明らかになりました。
製品化と販売
今回、株式会社POIでは、幼虫と羽化したての成虫の2種類を製品化しました。特に羽化したての成虫に特化した加工食品は、日本では唯一の試みです。採取したセミを乾燥させ、燻製風に仕上げることで、ナッツのような風味を引き立てています。
幼虫はしっかりと中身が詰まっており、食べ応えがあります。また、ソフトシェルは柔らかい食感が特徴で、噛むほどに旨味が出てきます。旨味成分のグルタミン酸は、シイタケ以上に含まれています。
これらの製品は、株式会社POIのECサイト「かずきの昆虫食博覧会」で販売されており、数量限定で提供されています。サイトでは、枚方産のクマゼミのほか、サクラケムシやカメムシなど、様々な昆虫を扱っています。
開発者のコメント
代表取締役の清水和輝氏は、セミは昆虫の中でも非常に食べやすく、採取も容易であると述べています。中国など多くの国で食べられているセミですが、日本ではまだ一般的ではありません。この取り組みを通じて、地域資源への新しい視点を提供できたのではないかと考えています。
「ぜひ、今年の夏は一緒にセミを採りに行きましょう!」と、清水氏は呼びかけています。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社POI |
| 所在地 | 奈良県奈良市 |
| 開発商品 | クマゼミを活用した特産品 |
| 販売サイト | かずきの昆虫食博覧会 |
| 特長 | 羽化したての成虫と幼虫を製品化、燻製風に仕上げ |
| 試食会の評判 | 子どもたちに好評 |
このように、株式会社POIは、地域資源を活用した新しい特産品の開発を通じて、枚方市の魅力を発信しています。クマゼミを活用したお菓子は、地域経済の活性化に寄与することが期待されています。
参考リンク: