肉食の背景を探る展示『Intentional Eater』が5月14日まで渋谷で開催中

肉食再考展示

開催期間:4月23日〜5月14日

肉食再考展示
この展示ってどんな内容なの?
『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』は、肉食の背景や価値観を探求し、食に対するアプローチを見直す展示です。
どこでこの展示を見ることができるの?
東京都渋谷区の「FabCafe Tokyo」で2025年4月23日から5月14日まで開催されています。

肉食倫理を考える企画展『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』の開催

バイオフィリック・スタジオ「土とデジタル」による新たな展示企画『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』が、2025年4月23日から5月14日まで、東京都渋谷区の「FabCafe Tokyo」にて開催されています。この展示では、私たちの食生活の中でも特に意識されにくい肉食の背景に焦点を当て、環境や社会、そして価値観の多様性を考慮した上で、自身の食に対するアプローチを見直す機会を提供しています。さらに、RPG感覚で様々な視点を体験できるゲームボーイを用いたミニ・ロールプレイングゲームも展示されており、参加者は楽しみながら深い理解を得ることができます。

肉食倫理を考える企画展『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』が FabCafe Tokyo にて開催中 画像 2

展示のテーマと目的

本展示のテーマは「肉食再考」です。私たちが肉を食べる理由や、どのような肉を選ぶのかという問いを通じて、肉食に潜む様々な価値観や背景を掘り下げます。近年、食に対する価値観が変化してきており、スローフード運動やヴィーガニズムの広がり、さらにはミシュラングリーンスターの登場などがその例です。このような変化は、私たちが食べるものがどのように生産され、どのような環境や社会に影響を与えているのかを考えるきっかけとなります。

展示では、肉食に関する様々な視点を取り上げ、食べることが個人の嗜好にとどまらず、社会や環境にまで影響を及ぼす行為であることを強調します。私たちが「食べる」たびに、他の生物とどのように関わり合っているのか、そのつながりを見直す必要性があるのです。

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肉食とその背景

肉食は、長い間「普通である(Normal)」「自然である(Natural)」「必要である(Necessary)」と信じられてきました。しかし、心理学者のメラニー・ジョイ博士は、この「当たり前」を問い直しています。彼女は、特定の動物だけを食べることを当然とするイデオロギーを「肉食主義(カーニズム)」と名付け、それが私たちの内面に深く根付いていることを指摘しています。

本展示では、肉食主義と菜食主義の対立を単純化せず、その間に存在する様々なグラデーションを可視化することに主眼を置いています。図解や書籍、ゲームボーイでプレイできるミニ・ロールプレイングゲームなど、多様なメディアを通じて肉食の背景にある視点を紹介します。この展示は、特定の食べ方が正解であるという答えを持たず、参加者自身が自分の食べ方を見直すきっかけを提供します。

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肉食をめぐる価値観の多様性

本展示では、肉食に関連する様々な価値観を図示し、理解を深めることを目指しています。例えば、ベジタリアンやヴィーガン、フレキシタリアンといった食事方法は、それぞれに異なる価値観を反映していますが、必ずしもその人の価値観と一致するわけではありません。

  • ベジタリアン: 動物肉を食べない食事法
  • ヴィーガン: 動物由来の食品を一切摂取しない食事法
  • フレキシタリアン: 主に植物性食品を摂取しつつ、時折肉を食べる食事法

これらの食事法は、個々の価値観が混在した結果として現れるものであり、展示を通じて参加者は自身の価値観を探求する機会が得られます。自分の食べ方に納得するためにも、様々な視点を知ることが重要です。

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展示概要

本展示の概要は以下の通りです。

項目 詳細
期間 2025年4月23日(水)〜 5月14日(水)
時間 10:00 – 20:00
会場 FabCafe Tokyo(東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F)
WEB FabCafe Tokyo
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オープニングイベントの開催

展示初日のオープニングイベント「脱人間中心主義の食卓は可能か 〜肉食をめぐる倫理と文化を考える〜」では、文化人類学者の奥野克巳氏と翻訳家・執筆家の井上太一氏が登壇しました。彼らは、肉食に関する文化人類学的視点とヴィーガニズムの観点から対話を行い、参加者に深い洞察を提供しました。このイベントは、肉食をテーマにした新たな視点を提供し、参加者にとっても考えるきっかけとなったことでしょう。

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土とデジタルについて

「土とデジタル」は、自然とテクノロジー、野生と都市生活など、一見相反するものを相互補完する概念として捉え直し、実感と実態を企業や個人と共に生み出すバイオフィリック・スタジオです。自然に関する危機が迫る中、2050年までに世界人口の約68%が都市部に居住すると予測されています。都市の行動が未来を決定づける中で、自然への敬意と地域との繋がりが重要です。

「土とデジタル」は、様々な手法を通じて都市における自然との新たな関係を探求し、持続可能な未来を目指しています。詳しい情報は、以下のリンクから確認できます。

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まとめ

本記事では、肉食倫理を考える企画展『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』の内容を詳しく紹介しました。展示は、肉食に関する様々な視点を提供し、参加者が自らの食に対する考え方を見直すきっかけとなることを目的としています。展示の概要やオープニングイベントの様子、さらには「土とデジタル」の理念についても触れました。

展示の詳細は以下の表にまとめています。訪れる際の参考にしてください。

項目 詳細
期間 2025年4月23日(水)〜 5月14日(水)
時間 10:00 – 20:00
会場 FabCafe Tokyo(東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F)
WEB FabCafe Tokyo

この展示を通じて、肉食に関する新たな視点や考え方を得ることができるでしょう。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

参考リンク: