横山美術館で4月29日から開催、至福のひととき「カップ&ソーサー展」

カップ&ソーサー展

開催期間:4月29日〜8月31日

カップ&ソーサー展
この展覧会ではどんなものが見られるの?
約190点の日本製カップ&ソーサーが展示されます。オールドノリタケや京都、有田などの作品が含まれています。
展覧会の期間はいつからいつまで?
2025年4月29日から8月31日まで開催されます。毎週月曜日は休館日ですが、祝日の場合は開館します。

横山美術館 企画展「至福のひととき カップ&ソーサー展」開催

公益財団法人 横山美術館では、2025年4月29日から8月31日までの期間、企画展「至福のひととき カップ&ソーサー展」を開催します。この展覧会では、オールドノリタケをはじめ、京都や有田、九谷など、明治時代以降に各産地で生産・輸出された約190点の日本製カップ&ソーサーを紹介します。

コーヒーやお茶、さらには飲み物としてのチョコレートは、異文化のイメージをまとい西洋に渡った後、砂糖やミルクと出会い、独自の文化を形成していきました。煎茶碗と小皿の組み合わせから始まったカップ&ソーサーは、ハンドルが付けられることで西洋化し、サロンや食卓を華やかに彩る役割を果たしました。また、コーヒー・ハウスやティー・ガーデンは社交の場としても重要な位置を占め、普及に伴い、コーヒーや紅茶を用いた占いや茶菓子などの文化も発展しました。アフタヌーンティーに代表される新たな習慣も生まれました。

【横山美術館】企画展「至福のひととき カップ&ソーサー展」開催 画像 2

展示作品・見どころ紹介

本企画展では、香り高い至福のひとときを演出する珠玉の日本製カップ&ソーサーをお楽しみいただけます。以下に、展示されるカップ&ソーサーの種類とその特徴を紹介します。

  • ティーボウル
    久富与次兵衛昌保《染付菊鶉図ティーボウル&ソーサー》幕末~明治時代前期
  • コーヒーカップ
    幹山伝七《上絵草花図蓮葉形コーヒーカップ&ソーサー》明治時代前期~中期
  • ティーカップ
    オールドノリタケ《ジュール金盛薔薇図ティーカップ&ソーサー》明治24~44年頃
  • チョコレートカップ
    名古屋製陶所《上絵金彩薔薇図チョコレートカップ&ソーサー》明治時代後期~大正時代
  • デミタスカップ
    オールドノリタケ《ポートレート金盛人物図デミタスセット》明治24~44年頃
  • マスタッシュカップ
    加藤春光《上絵金彩花鳥図マスタッシュカップ&ソーサー》明治時代中期
  • トイティーセット
    オールドノリタケ《トイティーセット》大正6~10年頃
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産地やメーカーごとの技法・デザイン

この展覧会では、全国各地で生産されたカップ&ソーサーを一堂に紹介します。以下は、産地やメーカーごとの技法やデザインに関する情報です。

産地/メーカー 作品名 制作時期
オールドノリタケ 《金盛風景図ティーセット》 大正10~昭和16年頃
瀬戸 二代 加藤繁十《染付花唐草文コーヒーセット》 明治時代中期
美濃 五代 西浦圓治《釉下彩竹図チョコレートセット》 明治時代後期
京都 七代 錦光山宗兵衛《上絵金彩蝶図コーヒーセット》 明治時代後期~大正時代
九谷 綿谷平兵衛《上絵金彩婦人散策図チョコレートセット》 明治時代中期~後期
有田 深川製磁《染付上絵金彩松竹梅図ティーセット》 明治時代後期
東京 樋口奇山《上絵金彩道中図コーヒーセット》 明治時代中期~大正時代
名古屋 島村《上絵盛上花図ティーセット》 明治時代後期~大正時代
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開催概要

本企画展の詳細は以下の通りです。

  • 企画展名:至福のひととき カップ&ソーサー展
  • 会期:2025年4月29日(火)~8月31日(日)
  • 開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日:毎週月曜日(祝・休日の場合開館、翌平日休館)、夏期(8月12日~8月18日)
  • 入館料:一般1,000円(800円)、高・大学生・シニア65歳以上800円(600円)、中学生600円(400円)、小学生以下無料
  • 後援:愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、名古屋市立小中学校PTA協議会
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関連イベント

本展覧会に関連するイベントも開催されます。以下にその内容を示します。

  • 講演会「名古屋のコーヒー文化とおいしいコーヒーの淹れ方」
    名古屋のコーヒー業界の草分けである松屋コーヒーの松下会長による講演です。
    日 時:5月11日(日)13:30~15:00
    講 師:松下和義氏(株式会社松屋コーヒー本店 取締役会長)
    参加費:入館料のみ
    定 員:20名(要事前申込)※定員に達したため受付終了
  • ギャラリートーク
    学芸員による展示解説を行います。
    日 時:5月3日(土)、5月17日(土)、6月7日(土)、6月21日(土)、7月5日(土)、7月19日(土)、8月2日(土)、8月23日(土) 各日13:30~ 1時間程度
    場 所:横山美術館展示室
    ※事前申込不要、要入館料
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横山美術館について

横山美術館は、明治・大正時代に制作された輸出陶磁器の里帰り品を中心に収集・展示しています。名古屋周辺で制作された輸出陶磁器や、日本初の洋風陶磁器であるオールドノリタケ、また、まとまった作品群を目にする機会が少ない隅田焼など、緻密で大胆な作品の数々をご覧いただけます。

詳細については、横山美術館の公式ホームページをご覧ください。横山美術館HP

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まとめ

今回の企画展「至福のひととき カップ&ソーサー展」では、明治時代以降に日本各地で生産された多様なカップ&ソーサーが紹介され、社交や文化における重要な役割を果たしてきたことがわかります。展示作品の詳細や開催概要、関連イベントについては、上記の情報を参考にしてください。

項目 詳細
企画展名 至福のひととき カップ&ソーサー展
会期 2025年4月29日(火)~8月31日(日)
開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 毎週月曜日(祝・休日の場合開館)
入館料 一般1,000円、高・大学生800円、中学生600円、小学生以下無料

この展覧会は、日本の陶磁器の歴史や文化を深く理解する貴重な機会となるでしょう。

参考リンク: