2025年3月16日から熊本県人吉市で台湾・実踐大学のアート展示が開催
ベストカレンダー編集部
2025年4月28日 09:45
矢岳駅アート展示
開催期間:3月16日〜6月16日

台湾・実踐大学が熊本県人吉市で国際文化交流展示を開催
2025年4月28日、台湾・実踐大学の建築デザイン学科に所属する学生と教員が、熊本県人吉市にある築百年の木造駅舎「矢岳駅」でアート作品を展示することが発表されました。このプロジェクトは、日台連携による地域づくりを実践するLOCAL TO LOCAL株式会社との連携によるもので、地域に新たな文化的な光を灯すことを目的としています。
展示されるアート作品は、地域の風景に寄り添いながら、過去と未来をつなぐ空間を創り出すものです。若き建築家たちが手がけるこれらの作品は、訪れる人々に新たな体験を提供します。

展示作品の詳細
本展示には、2つの主要なインスタレーション作品が含まれています。これらの作品は、地域の自然や文化に深く根ざしたものであり、訪れる人々に新しい視点を提供します。

1. 《壁の空と間》|賴頫(ライ・フ)
賴頫は実踐大学建築デザイン学科の2年生であり、作品《壁の空と間》は、山林の中に静かに浮かぶ繭のような存在です。この作品は、矢岳駅前にある桜の木々の間に設置され、春には美しい花を咲かせ、自然と対話を始めます。
観る者は、作品の内部に入り込むことで、身体を通して山との距離や風の流れを感じることができます。この作品は、場所と人との新たなつながりを生み出す装置として機能し、地域の風景と調和した存在となっています。

2. 《光電獣#43-矢岳駅 Yatake Eki》|姚仲涵(YAO Chung-Han)&大聲光電スタジオ
《光電獣#43-矢岳駅》は、雨の日に屋根から伝う水滴を着想源としたインスタレーション作品です。柔らかな光が、まるで水滴のように一滴一滴静かに流れ落ち、そのリズムは遠くを走る列車のような律動を感じさせます。
百年の木造駅舎と周囲の山々に呼応するように、優しい光の動きが空間に詩的な静けさをもたらします。夕暮れとともに灯りがともると、あたり一帯が温かな光に包まれ、訪れる人々に寄り添うような空間が生まれます。

展示情報
本展示は、以下の詳細に基づいて実施されます。
- 展示期間:2025年3月16日~6月16日
- 点灯時間:16:30~20:30
- 会場:熊本県人吉市矢岳町 矢岳駅(〒868-0813 熊本県人吉市矢岳町4706)
展示は、実踐大学建築デザイン学科が主催し、地域連携支援としてLOCAL TO LOCAL株式会社が協力しています。また、熊本県人吉市が後援し、実踐大学国際事務室が特別協力を行っています。

作者紹介
賴頫(ライ・フ)は、実踐大学建築デザイン学科の2年生で、素材の中に空間の可能性を見出す力に長けており、その情熱的な制作姿勢が教員から高く評価されています。今回の作品でも、自然と空間への繊細な感受性を発揮しています。
一方、姚仲涵(YAO Chung-Han)は、実踐大学建築デザイン学科の主任であり、現代美術家としても多くの作品を国内外の美術館で発表しています。彼が所属する大聲光電スタジオは、音楽・光・空間をテーマにした作品を展開しており、2024年にはロンドンデザインビエンナーレで最優秀デザイン賞を受賞しています。
まとめ
台湾・実踐大学の建築デザイン学科による国際文化交流展示は、熊本県人吉市の矢岳駅で行われ、地域の風景と調和したアート作品を通じて新たな体験を提供します。以下に本展示の主要な情報をまとめます。
展示名 | 展示期間 | 点灯時間 | 会場 | 主催 |
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台湾・実踐大学の国際文化交流展示 | 2025年3月16日~6月16日 | 16:30~20:30 | 熊本県人吉市矢岳町 矢岳駅 | 実踐大学建築デザイン学科 |
この展示は、地域の文化と国際的な視点を融合させる貴重な機会であり、訪れる人々にとって新たな発見があることでしょう。