ガーナ発アートプロジェクト「BONBO STARS展」、4月26日から東京で開催
ベストカレンダー編集部
2025年4月27日 11:48
BONBO STARS展
開催期間:4月26日〜6月15日

スラム街から生まれたアートが東京へ──BONBO STARS展、初の単独開催
アフリカ・ガーナのスラム街から発信されるアートプロジェクト「BONBO STARS」が、2025年4月26日より東京・千代田区に位置する「万世橋チューブ(マーチエキュート神田万世橋内)」で初の単独展覧会を開催します。この展覧会は、アートを通じて社会課題に取り組む新たな試みとして注目されています。

BONBO STARSとは
BONBO STARSの活動拠点であるアフリカ・ガーナのスラム街「アグボグブロシー」は、世界中の電子廃棄物が集まることで知られ、いわゆる“世界最大級の電子機器の墓場”の一つです。この地において、美術家・長坂真護は廃棄物を素材にしたアートを制作し、その売上を通じて現地での様々な活動や事業を展開しています。彼の目指すところは、雇用を生み出し、スラム街の撲滅を実現することです。
この活動の一環として誕生したのが「BONBO STARSプロジェクト」です。プロジェクト名の「BONBO」は、現地の言葉で「幸福な」「幸あれ」を意味し、アーティストたちの希望を象徴しています。

プロジェクトのはじまり
2019年、長坂真護はアグボグブロシーに初めて文化施設「MAGO E-WASTE MUSEUM」を建設しました。この施設の開設に伴い、地元の若者たちが作品制作を手伝うことになり、初めてアートに触れた彼らは、次第にその魅力に夢中になっていきました。
長坂は、彼らの中にアートの才能が眠っていることに気づき、彼らの才能を世界に届けたいという想いからこのプロジェクトを立ち上げました。また、スラム街からスーパースターを生み出すことが彼の目標でもあります。

プロジェクトの仕組み
BONBO STARSの作品は、日本などの先進国で販売され、その売上の10%が作家本人に還元されます。これまでに200点以上の作品が販売され、その収益は彼らの生活を支える資金として活用されています。具体的には、家を建てたり学費に充てたりと、彼らは少しずつ自分たちの未来を切り拓いています。
残りの収益は、現地ギャラリー「MAGO GALLERY Agbogbloshie」の運営や画材の購入に利用され、持続可能なアート活動を支えています。

展覧会の見どころ
本展では、12名のアーティストによる約50点の作品を展示します。厳しい環境の中でアートと出会い、人生を動かしていった若者たちの作品群には、彼らの成長や変化を感じさせるものが多く含まれています。
また、アグボグブロシーの現状を伝える映像や、各アーティストの紹介パネルも設置されており、アートを通じて社会とのつながりや希望を感じられる空間が演出されています。訪れる人々は、アートを鑑賞するだけでなく、彼らのストーリーに触れることができるでしょう。

展覧会情報
以下は、BONBO STARS展の詳細情報です。
名称 | BONBO STARS展 ― From the Slum to the World |
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会期 | 2025年4月26日(土)〜6月15日(日) |
会場 | 万世橋チューブ(マーチエキュート神田万世橋 S1) |
住所 | 東京都千代田区神田須田町1丁目25番地4 |
時間 | 11:00〜20:00(入場無料) |
休館日 | 5/7、6/2 |
また、アクセス情報や特設サイトも用意されています。詳しい情報は以下のリンクをご参照ください。
この展覧会は、アートを通じた社会貢献の重要性を再認識させる機会となるでしょう。BONBO STARSプロジェクトが目指す未来に向けた取り組みを、ぜひ体感していただきたいと思います。
最後に、この記事で紹介した内容を以下にまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
プロジェクト名 | BONBO STARS |
活動拠点 | アフリカ・ガーナのアグボグブロシー |
展覧会名 | BONBO STARS展 ― From the Slum to the World |
会期 | 2025年4月26日〜6月15日 |
会場 | 万世橋チューブ |
入場料 | 無料 |
アートを通じて新たな未来を切り拓くBONBO STARSの活動に、ぜひ注目していただきたい。
参考リンク: