ロイロノート・スクール、2025年夏に新機能追加で学びの質を向上
ベストカレンダー編集部
2025年4月25日 18:45
ロイロノート夏のアップデート
開催日:7月1日

ロイロノート・スクールのアップデート概要
株式会社LoiLoは、2025年4月25日に発表したプレスリリースで、NEXT GIGAに向けた「ロイロノート・スクール」のアップデート予定を公開しました。このアップデートは、教育現場のニーズに応える新機能を追加し、学習環境の質を向上させることを目的としています。具体的には、学習eポータルとの連携強化、児童・生徒の学び合いを支援するモニタリング機能、WebフィルタのSafari対応などが含まれています。
これらの機能は、GIGAスクールの次のステージへ導くために設計されており、学校現場の課題を解決し、児童生徒の学びの質を向上させることが期待されています。

新機能の詳細
ロイロノート・スクールのアップデートには、以下の3つの主要な機能が含まれています。

1. 学習eポータル連携
2025年夏頃に予定されている学習eポータルとの連携強化では、以下の機能が追加されます。
- 名簿情報の自動同期: ユーザー登録やクラス・授業情報が学習eポータルから自動的に反映されるため、名簿登録が不要になります。これにより、年次更新作業や転入・転出時の対応がスムーズになります。
- OneRoster CSVのインポート: 国際技術標準規格「OneRoster」に準拠したCSVインポートに対応予定です。校務支援システムなどの名簿データもスムーズに取り込むことが可能になります。
- SSOの強化: GoogleやMicrosoftのSSOに加え、学習eポータル(LTI Tools)経由でもワンクリックでログイン可能となります。これにより、操作がさらにスムーズになります。
- データ利活用の深化: L-Gateやまなびポケットでロイロノートの活用状況が確認できるようになり、xAPI等による詳細なログデータの連携にも対応予定です。また、ロイロノート独自のダッシュボード機能も拡充されます。

2. 学び合いを広げるモニタリング機能
同じく2025年夏頃に追加されるモニタリング機能では、クラス全員分の共有ノートをワンクリックで自動作成できる機能が導入されます。
この機能により、ノート一覧のサムネイルが定期的に更新され、進捗や内容の変化を即座に把握できるようになります。さらに、一括で作成されたノートは自動的にフォルダにまとめられ、フォルダごとに生徒の閲覧や書き込み設定を変更することが可能です。これにより、児童・生徒は互いの学習活動を手軽に参照でき、気づきや相互理解が生まれやすくなります。

3. ロイロWebフィルタがSafariに対応
これまでiPad OS/iOSでは、アプリ内のWebカードのみでロイロWebフィルタを利用できましたが、今回のアップデートにより、標準のSafariブラウザでも拡張機能として利用可能になります。この変更により、教育現場でのインターネット利用の安全性がさらに向上します。

使いやすさを追求した機能の追加
ロイロノート・スクールは、今後も先生方と子どもたちの「学び」をより自由で楽しいものにするため、使いやすさを追求した機能を追加していく予定です。具体的には、アプリの操作性向上に向けた改良が続けられ、利用者の声を反映させながら進化を続けていく方針です。

ロイロノート・スクールの概要
ロイロノート・スクールは、小学校から大学まで、すべての教科で使用できる協働学習・授業支援プラットフォームです。容量無制限で学習資料や思考プロセスを記録でき、子どもたちの「考える力」や「学ぶ力」を育むことを目的としています。
このプラットフォームは、資料のやりとりや提出物の管理、思考ツールを活用した深い学び、協働編集による相互参照、自動採点テスト、AIによる高精度なWebフィルタなど、多彩な機能を提供しています。これにより、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の両立が実現され、教員の負担軽減にも寄与しています。
ロイロノート・スクールは、国内外約1万3000校で利用されており、毎日280万人以上のユーザーがアクセスしています。詳細は公式ウェブページで確認することができます。
機能 | 概要 | 予定時期 |
---|---|---|
学習eポータル連携 | 名簿情報の自動同期、OneRoster CSVインポート、SSOの強化、データ利活用の深化 | 2025年夏頃 |
モニタリング機能 | クラス全員分の共有ノートをワンクリックで自動作成 | 2025年夏頃 |
WebフィルタのSafari対応 | 標準のSafariブラウザでロイロWebフィルタを利用可能に | 2025年夏頃 |
このように、ロイロノート・スクールは教育現場のニーズに応え、学びの質を向上させるための新機能を提供し続けています。今後の展開が期待されるところです。