オリンパス、新CEOにボブ・ホワイト氏が6月1日就任決定

オリンパス株式会社、新CEOにボブ・ホワイト氏を任命

オリンパス株式会社は、2025年6月1日付でボブ・ホワイト氏を代表執行役社長兼CEO（最高経営責任者）に任命することを発表しました。この人事は、企業変革を加速し、メドテックカンパニーとしての成長を目指す中での重要なステップです。ボブ・ホワイト氏は、2025年6月に開催予定の定時株主総会において取締役として選任される見込みです。

ボブ・ホワイト氏は、前職のメドトロニック社においてエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼メディカル・サージカル・ポートフォリオ プレジデントを務めており、豊富な経験を持つリーダーです。オリンパスは、彼が社内外の有力候補者の中から最適な人材であると評価し、彼のリーダーシップのもとでさらなる成長を期待しています。

新CEO任命の背景とプロセス

オリンパスは、新CEOに最も相応しい候補者を選定するため、2024年11月に世界有数の人材紹介会社と契約し、アドバイザリー サーチ コミッティーを設置しました。このプロセスは、包括的かつ厳正なサクセッションプロセスを経て、ボブ・ホワイト氏が選ばれることとなりました。

選考においては、品質保証や法規制対応をはじめ、次なる変革をリードする人材としての適性が重視されました。オリンパスは、ボブ・ホワイト氏のリーダーシップのもとで、メドテック分野における革新を推進し、企業の成長を加速させることを目指しています。

竹内康雄会長のコメント

オリンパスの取締役 代表執行役 会長兼社長の竹内康雄氏は、ボブ・ホワイト氏を新CEOに任命したことについて、「ボブはヘルスケア業界における世界的なリーディング企業で培った豊富な経験を有しており、革新的な成長と戦略的な施策を推進するための卓越したリーダーシップを発揮してきました。彼がその知識と専門性を活かしてオリンパスに貢献してくれることを期待しています」とコメントしました。

ボブ・ホワイト氏のコメント

ボブ・ホワイト氏は、「取締役会および指名委員会からの信頼に心から感謝し、オリンパスのCEOに選ばれたことを光栄に思います。オリンパスは市場をリードするソリューションや最先端技術、優れた人材で知られています」と述べました。

さらに、「私はオリンパスの長い歴史や卓越した製品、医療従事者と患者さんのニーズに応え続ける姿勢に深く感銘を受けてきました。自身の経験を活かし、同社の継続的な成功と成長に貢献できることを楽しみにしています」と語りました。

ボブ・ホワイト氏の経歴

ボブ・ホワイト氏は、2024年4月までメドトロニック社でエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼メディカル・サージカル・ポートフォリオ プレジデントを務めていました。それ以前には、シンガポールを拠点とする同社のアジア・パシフィックのシニア・バイス・プレジデント兼プレジデントとして、アジア太平洋地域と日本地域で企業変革を推進してきました。

また、コヴィディエンでは新興国マーケットのプレジデントや呼吸器＆モニタリング・ソリューション グローバルのプレジデントを務め、複雑なポートフォリオを有する企業において数多くの企業変革を推進し、医師のニーズを理解しながら研究開発やM&Aを主導してきました。

メドトロニックへの入社以前は、GEヘルスケア、マージ・ヘルスケア、IBMのヘルスケア部門でリーダーシップのポジションを歴任し、ヘルスケア業界でのキャリアを通じて世界中の患者さんの生活向上に貢献してきました。

オリンパスの企業理念と今後の展望

オリンパスは、「私たちの存在意義」として掲げる世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、医療従事者と共に病変の早期発見、診断、低侵襲治療に役立つ革新的なソリューションやサービスを提供し、医療水準の向上に貢献しています。

創業から100年以上の歴史を持つオリンパスは、今後も世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供し、社会への貢献を目指していきます。

オリンパスは、今後も医療分野における革新を推進し、患者さんや医療従事者にとって価値あるソリューションを提供していく方針です。ボブ・ホワイト氏のリーダーシップのもと、さらなる成長が期待されます。