江ノ島電鉄、新型車両700形を2026年度に導入へ。地域活性化に期待

新型車両700形導入

開催日:4月1日

新型車両700形導入
新型車両700形ってどんな特徴があるの?
新型車両700形は、安全性や快適性の向上、環境負荷の低減を追求し、未来的なデザインと海沿いの景色を楽しむインテリアが特徴です。
700形はいつから運用開始なの?
新型車両700形は2026年度から運用開始予定です。地域住民や観光客に愛される存在を目指しています。

新型車両「700形」の導入について

江ノ島電鉄株式会社(本社:神奈川県藤沢市、社長:黒田聡)は、2026年度から運用を開始する新型車両「700形」を導入することを発表しました。この新型車両は、2006年の500形以来、約20年ぶりの新車両となります。安全性や快適性の向上に加え、環境負荷の低減を目指した設計が施されています。

新型車両700形は、既存の1000形に代わる次世代の車両として位置づけられ、地域住民や観光客に愛される車両を目指しています。これにより、江ノ電沿線の地域活性化にも寄与することが期待されています。

2026年度 新型車両「700形」を導入します 画像 2

新型車両700形の開発コンセプト

新型車両の開発コンセプトは「日常から非日常まで 想いを紡ぐENODEN」です。このコンセプトは、沿線に暮らす人々と、鎌倉・江の島を訪れる観光客それぞれの想いやときめきを紡ぐ存在となることを目指しています。明るく未来志向のデザインが特徴的で、地域の文化や風景に溶け込むような車両が期待されます。

2026年度 新型車両「700形」を導入します 画像 3

新型車両の主な特徴

新型車両700形には、以下のような特徴があります:

  • 安全・安心・快適性の向上
    車内には防犯カメラや車両側面カメラを設置し、通話型の非常通報装置も導入されます。また、バリアフリー対応や多言語放送の実施により、すべてのお客様が快適に利用できるよう配慮されています。窓には鉄道車両で初めて採用されるフィルムを貼付し、飛散防止と眩しさの抑制を図るとともに、色鮮やかな景色を楽しむことができるようになります。
  • 環境負荷の低減
    新型車両は、VVVFインバータ制御装置や回生ブレーキを採用しており、既存の1000形抵抗制御車と比較して、消費電力量を約49%低減します。これにより、環境負荷低減に貢献し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも寄与します。
  • 前面エクステリアのデザイン
    傾斜した大きな前面ガラスとシャープなアイラインが特徴的で、未来を見据えた新しいデザインとなっています。前面ガラスの拡大により視界が広がり、湘南の美しい眺望を意識した設計が施されています。
  • インテリアの工夫
    車内の座席配置は、日常にも非日常にも美しい海沿いの景色を楽しめるように、座っている方の視線が海側を向くように設計されています。また、座席や床の色は、鎌倉・江の島をイメージした3つのテーマカラーで構成されており、乗るたびに新たな発見を提供します。具体的には、江ノ電グリーン、江の島ブルー、鎌倉ストーングレーの3色が採用されています。
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新型車両700形の期待される影響

新型車両700形の導入により、江ノ島電鉄はさらなる安全性、快適性、環境負荷の低減を実現し、地域住民や観光客にとってより魅力的な交通手段となることが期待されています。特に、観光地である鎌倉・江の島を訪れる多くの人々にとって、快適で安全な移動手段を提供することは、地域経済の活性化にもつながるでしょう。

また、新型車両のデザインや機能は、江ノ電のブランドイメージを向上させ、地域の観光資源としての価値を高めることにも寄与します。これにより、江ノ島電鉄は地域の重要な交通機関としての役割をさらに強化することが期待されます。

まとめ

江ノ島電鉄株式会社が導入する新型車両700形は、安全性、快適性、環境負荷の低減を追求した次世代の車両です。地域住民や観光客に愛される存在を目指し、沿線の魅力を引き立てる役割を果たすことが期待されています。以下に、新型車両の概要をまとめます。

項目 内容
開発コンセプト 日常から非日常まで 想いを紡ぐENODEN
特徴 安全・安心・快適性の向上、環境負荷の低減、未来的なデザイン、海沿いの景色を楽しむインテリア
導入開始時期 2026年度
主なカラー 江ノ電グリーン、江の島ブルー、鎌倉ストーングレー

このように、新型車両700形は、江ノ島電鉄の未来を担う重要な存在となることが期待されています。今後の運用開始に向けた準備が進められており、地域の皆様や観光客にとって、より良い交通手段となることを目指しています。