盲ろう者理解を深める新プログラム、5月1日から開始!大学・専門学校向け

盲ろう者理解プログラム開始

開催期間:5月1日〜2月28日

盲ろう者理解プログラム開始
このプログラムはどんな内容なの?
視覚と聴覚に障害を持つ盲ろう者への理解を深めるため、映画上映、講演、疑似体験などを組み合わせたプログラムです。
いつからこのプログラムは始まるの?
このプログラムは2025年5月1日から2026年2月28日まで実施されます。

ダイバーシティ教育の新提案

認定NPO法人東京盲ろう者友の会は、東京都近郊の大学や専門学校向けに、視覚と聴覚の両方に障害を持つ「盲ろう者」への理解を深めるプログラムを提供することを発表しました。このプログラムは、2025年5月より開始され、費用は原則として東京盲ろう者友の会が負担します。教育機関としてのCSR活動を推進し、学生のダイバーシティ意識の育成を支援することを目的としています。

このプログラムは、令和7年度独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業により実施されます。盲ろう者とは、視覚と聴覚の両方に障害を持つ方々であり、情報の取得やコミュニケーション、移動において大きな困難を抱え、社会的孤立が深刻な課題となっています。若年層に盲ろう者の現状を伝え、共感的理解を育むことが重要です。

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プログラム内容

本プログラムでは、希望する時間や内容に応じて、以下の内容を組み合わせて提供します。

  • 映画上映(90~120分)
  • 当事者による講演(30〜90分)
  • 盲ろうについての概説(30〜90分)
  • 盲ろう疑似体験(60〜120分)
  • コミュニケーション体験(30〜120分)

具体的な内容は以下の通りです。

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映画上映

映画上映では、以下の2本の作品を取り上げます。

  1. 『桜色の風が咲く』: 盲ろう者として初の大学教授になった福島智の実話を描いた人間ドラマ。9歳で失明し、18歳で聴力を失った彼が大学に進学する姿が描かれます。
  2. 『もうろうをいきる』: 盲ろう者の日常に密着したドキュメンタリーで、彼らの生活や周囲の人々との関わりを描き、コミュニケーションを通じてどのように社会とつながり、共に生きているのかを映し出します。
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当事者による講演

盲ろう者本人から、自分自身の成育歴や障害を負った経緯、心理状態の変遷、日常生活における困難、必要としている支援についての講話が行われます。

盲ろうについての概説

盲ろう者の障害状況、生活実態、コミュニケーション方法、支援方法、福祉制度などについての解説が行われます。

盲ろう疑似体験・コミュニケーション体験

視覚・聴覚を遮断して行動するワークショップや、盲ろう者のコミュニケーション方法である指点字や触手話の初歩を学び、実際に体験することができます。

実施概要

本プログラムは、以下の概要で実施されます。

項目 詳細
期間 2025年5月1日〜2026年2月28日
対象 東京都近郊の大学・専門学校
場所 貴学構内(講師やスタッフを派遣)
場面 授業、公開講座、大学祭、学内学会など
費用 原則すべて当会が負担(上映料・講演料など)

なお、申し込みが多く寄せられた場合、予算の都合でプログラムの提供をお断りすることがあるため、早めの申し込みを推奨します。

お申し込み方法

プログラムへの申し込みは以下の内容を記入して行います。

  • 機関名
  • 担当者名・連絡先
  • 実施希望時期・場所
  • 実施規模・形式(例:「授業・20名」「公開講座・100名」など)
  • 希望プログラム(例:「映画上映+講演 150分」など)

申し込み先は以下の通りです。

まとめ

今回のプログラムは、大学や専門学校におけるダイバーシティ教育の一環として、盲ろう者への理解を深める重要な機会を提供します。以下に、プログラムの主要な内容をまとめました。

プログラム内容 詳細
映画上映 『桜色の風が咲く』、『もうろうをいきる』
当事者による講演 盲ろう者の生活や支援について
盲ろうについての概説 障害状況や福祉制度について
疑似体験・コミュニケーション体験 視覚・聴覚を遮断したワークショップ

このプログラムを通じて、学生たちが盲ろう者の現状を理解し、共感的な視点を持つことが期待されます。詳細な情報は、東京盲ろう者友の会の公式ウェブサイトをご覧ください。

参考リンク: