坂角総本舖の新商品〈姫ゆかり 初音の調度〉が2024年9月1日に発売決定
ベストカレンダー編集部
2025年4月23日 18:10
姫ゆかり発売
開催日:9月1日

坂角の新商品が名古屋市長賞を受賞
2025年4月23日、愛知県東海市に本社を置く株式会社坂角総本舖が、名古屋観光ブランド協会主催の「令和7年度 名古屋観光ブランド協会推奨品審査会」において、名古屋市長賞を受賞したことが発表されました。受賞商品は、昨年9月に発売された〈姫ゆかり 初音の調度〉で、徳川美術館所蔵の国宝「初音の調度」とコラボレーションした特別な煎餅です。
この受賞は、名古屋の文化や歴史を反映した商品が評価された結果であり、坂角総本舖の技術と創意工夫が光る証でもあります。

商品情報:〈姫ゆかり 初音の調度〉
受賞商品である〈姫ゆかり 初音の調度〉は、2024年9月1日に発売予定です。以下に、商品の詳細情報をまとめました。
- 発売日:2024年9月1日
- 内容量 / 価格:姫ゆかり32枚 / 1,620円(税込)
- 煎餅の特徴:江戸時代由来の技で二度焼き仕上げ。ひとくちサイズの〈ゆかり〉です。
- 取扱店:徳川美術館ミュージアムショップ、名古屋市内百貨店、本店、本社工場売店、オンライン通販など
- デザイン:国宝「初音の調度」のひとつ「初音蒔絵小角赤手箱」を現代的に表現し、個包装もオリジナルデザインです。
この商品は、ただの煎餅ではなく、歴史的背景や文化を感じさせる特別な一品です。

国宝「初音の調度」との関係
国宝「初音の調度」は、紫式部の著書『源氏物語』に登場する和歌がモチーフになっています。この和歌は、明石の君が娘を想って詠んだもので、隠し文字やモチーフとしてデザインに組み込まれています。具体的には、以下の和歌が関連しています:
「年月を 松にひかれて ふる人に 今日鶯の 初音きかせよ」
この和歌は、〈姫ゆかり 初音の調度〉のデザインにも反映されており、本物の初音の調度と同じ位置に和歌が隠されています。

国宝「初音の調度」について
国宝「初音の調度」は、徳川将軍家の千代姫が尾張徳川家の二代目藩主・徳川光友に嫁ぐ際に持参した婚礼道具です。この道具は、2年以上の歳月をかけて作られたもので、当時の最高峰の技術と素材が集結した芸術品です。特に、母が娘を想って贈った和歌がモチーフに選ばれた背景には、幼い娘の幸せを願う深い愛情があります。
このように、国宝「初音の調度」はただの器具ではなく、愛情や歴史が詰まった特別な存在であることが分かります。

尾張徳川家とえびせんべい「ゆかり」
千代姫が嫁いだ尾張の二代目藩主・徳川光友は、坂角総本舖にとって特別な人物です。1666年に光友公が横須賀に御殿を建立した際、浜辺で漁師たちが海老のすり身を炙り焼いていた「えびはんぺい」を召し上がり、これが「ゆかり」の由来となりました。坂角総本舖は、この伝説を大切にしながら、海老せんべいを製造しています。
「ゆかり」は、新鮮な海老の身を丹念に焼き上げた香ばしい味わいが特徴で、二度焼き仕上げにより、豊かな風味が引き立てられています。これまでに35億枚以上が出荷され、多くの人々に愛されてきました。

坂角総本舖の歴史
株式会社坂角総本舖は、1889年に創業し、現在で136周年を迎えます。創業者である坂 角次郎の名前を冠し、江戸時代から続く「えびはんぺい」に創意工夫を重ねて、海老せんべい「ゆかり」を中心に自然の恵みを生かしたお菓子づくりを行っています。
坂角総本舖の製品は、名古屋土産や贈答品としても人気があり、地域の文化を大切にしながら、今後も発展を続けていくことでしょう。

まとめ
今回の名古屋市長賞受賞を受けて、坂角総本舖の新商品〈姫ゆかり 初音の調度〉は、歴史や文化を感じさせる特別な煎餅として注目されています。これまでの伝統を守りつつ、新しい価値を提供する姿勢が評価されました。以下に、この記事で紹介した内容をまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
商品名 | 〈姫ゆかり 初音の調度〉 |
発売日 | 2024年9月1日 |
内容量 / 価格 | 姫ゆかり32枚 / 1,620円(税込) |
受賞歴 | 名古屋市長賞 |
取扱店 | 徳川美術館ミュージアムショップ、名古屋市内百貨店、オンライン通販など |
歴史的背景 | 国宝「初音の調度」とのコラボレーション |
坂角総本舖の新たな挑戦として、今後の展開が期待されます。
参考リンク: