UAEパビリオンが2025年4月13日から大阪万博で開幕、文化と技術の融合を体験

UAEパビリオン展示

開催期間:4月13日〜10月13日

UAEパビリオン展示
UAEパビリオンってどんな展示があるの?
UAEパビリオンでは「大地から天空へ」をテーマに、文化遺産から宇宙探査、医療、持続可能技術を体験できる展示が行われます。
UAEのラシード・アル・ヌアイミ元外務大臣は何をしに来たの?
ラシード・アル・ヌアイミ元外務大臣は、UAEの万博における歩みを象徴する訪問として、大阪万博の会場を訪れました。

UAEパビリオン、ラシード・アル・ヌアイミ元外務大臣の歴史的訪問

アラブ首長国連邦(UAE)の初代万博公式代表コミッショナー・ジェネラルであるラシード・アル・ヌアイミ元外務大臣が、2025年大阪・関西万博に向けて、50年以上の時を経て再び大阪を訪問しました。この訪問は、UAEの万博における歩みを象徴するものであり、国際対話と協働に対する同国の継続的な姿勢を示す重要な機会となりました。

1971年の建国に先立ち、アブダビが国際舞台に初めて登場したのは1970年の大阪万博でした。当時、アブダビ館の公式代表コミッショナー・ジェネラルを務めていたアル・ヌアイミ元外務大臣は、2025年万博の会場を再度訪問し、UAEパビリオンを見学しました。

UAEパビリオン、ラシード・アル・ヌアイミ元外務大臣の歴史的訪問 ― 2025年大阪・関西万博 画像 2

UAEパビリオンのテーマと展示内容

2025年大阪・関西万博のUAEパビリオンのテーマは「大地から天空へ(Earth to Ether)」です。このテーマに基づき、パビリオンの展示は構成されており、文化的遺産から宇宙探査、医療、持続可能な技術に至るまで、UAEの物語を五感で体験できる没入型の展示空間が用意されています。

アル・ヌアイミ元外務大臣は、UAEパビリオンの公式代表コミッショナー・ジェネラルであるシハブ・アルファヒム駐日アラブ首長国連邦特命全権大使の出迎えを受け、展示を共に見学しました。特に注目すべきは、ユースアンバサダーとの交流です。ユースアンバサダーは、UAE出身者24名、日本人20名、日本語を話す在日メンバー2名で構成され、厳正な選考を経て選ばれたメンバーです。

ユースアンバサダーの役割

ユースアンバサダーは、来場者とUAEの物語をつなぐ架け橋として、パビリオンのメッセージを伝える重要な役割を担っています。アル・ヌアイミ元外務大臣は、彼らとの交流を通じて、若い世代の意識と関与がいかに重要であるかを強調しました。

彼は、「1970年の万博は、私たちが持っていたものを示す機会であり、未来に向けて努力する強い意志を示すチャンスでもありました」と述べ、当時の経験が現在のUAEの発展にどのように寄与しているかを語りました。

UAEパビリオンの建築とデザイン

UAEパビリオンは、ナツメヤシの木から着想を得ており、伝統的なエミラティ建築様式「アリーシュ」を再解釈しています。このデザインは、農業廃棄物であるナツメヤシの葉軸(rachis、ラキス)と日本の高度な木工技術を融合させることで実現されています。

パビリオンの中心には、高さ最大16メートルに達するナツメヤシの葉軸を使った90本の柱が立ち並び、印象的な“オアシス”空間を創り出しています。これにより、来場者はUAEの文化と技術の融合を体感することができます。

デザイン集団の役割

このパビリオンは「Earth to Ether Design Collective(アーストゥイーサーデザインコレクティブ)」によって創り上げられたものであり、エミラティ、日本、そして世界各地のクリエイターたちによる分野横断的なネットワークから生まれたものです。これにより、融合的かつ異文化間の協働の証としての役割を果たしています。

シハブ・アルファヒム大使は、「1970年大阪万博のアブダビ館コミッショナー・ジェネラルを務めたアル・ヌアイミ元外務大臣を再び大阪にお迎えできたことは、非常に誇り深く、感慨深い瞬間です」と述べ、今回の訪問がUAEと日本の長年にわたる関係を称える機会であることを強調しました。

UAE万博事務局の役割とビジョン

UAE万博事務局は、人々・アイデア・イノベーションを結集し、グローバルな進歩に貢献することを目的とした国家的プラットフォームです。サラマ・ビント・ハムダン・アル・ナヒヤーン財団の支援のもとに設立され、UAE外務省の管轄下で運営されています。現在、2025年大阪・関西万博をはじめとする国際博覧会におけるUAEの戦略的参加を主導しています。

このオフィスは、「人とイノベーションの力で人類が直面する課題に取り組む」という明確な使命のもとに創設され、教育、医療、サステナビリティ、宇宙探査といった分野における進歩を加速させる環境を創出しています。

2025年大阪・関西万博に向けた取り組み

2025年の大阪・関西万博では、来場者一人ひとりの出会いの中に、喜び、好奇心、そして協働の精神を届けることを目指しています。UAE万博事務局のプログラムは、「大地から天空へ(Earth to Ether)」というテーマのもと、新たな思考、共通の目的意識、そして協調による前進を後押しします。

このように、UAEは万博を通じて、世界とともに未来を切り拓く取り組みを重ねてきました。再び大阪の地に戻る今、私たちは、伝統がいかに進歩を生み出し、可能性の限界を押し広げる原動力となるかを体現します。

UAEパビリオンの詳細とアクセス情報

UAEパビリオン「大地から天空へ」は、エンパワーリングゾーン内、日本館およびEXPOホール「シャインハット」近くに位置しています。2025年4月13日から10月13日までの万博会期中、毎日午前9時から午後9時まで一般公開されます。

また、館内では本格的なエミラティ料理を楽しめるレストランや、UAEを拠点とするクリエイターによる厳選アイテムを取り揃えたショップ、さまざまなプログラムが展開されるワークショップスペースも併設されています。

パビリオンの詳細は、公式ウェブサイト (https://uaepavilionexpo.com) をご覧ください。また、以下の公式SNSアカウントでも最新情報を発信しています。

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まとめ

今回のラシード・アル・ヌアイミ元外務大臣の訪問は、UAEと日本の長年にわたる関係を称える機会であり、1970年から2025年にかけてのUAEの存在は一貫して明確なメッセージを発信してきました。UAEパビリオンは、未来を形づくる歩みを続け、すべての命の繁栄に向けた協調の旅を提案しています。

項目 詳細
訪問者 ラシード・アル・ヌアイミ元外務大臣
テーマ 大地から天空へ(Earth to Ether)
期間 2025年4月13日 – 10月13日
開館時間 午前9時 – 午後9時
場所 エンパワーリングゾーン内、日本館およびEXPOホール「シャインハット」近く
公式ウェブサイト https://uaepavilionexpo.com

このように、UAEパビリオンの取り組みは、文化的な交流や国際的な協力を促進する重要な役割を果たしています。