4月18日から全国公開!映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』とトークイベントの魅力

哲代さん映画全国公開

開催日:4月18日

哲代さん映画全国公開
映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』ってどんな映画なの?
この映画は、広島県尾道市で100歳を超えてひとり暮らしを続ける石井哲代さんの日常を描いたドキュメンタリー。
トークイベントにはどんな人が登壇したの?
78歳で芸歴6年目の最高齢若手芸人“おばあちゃん”と、慶應義塾大学の新井康通教授が登壇した。

映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』の全国公開とトークイベントの開催

ドキュメンタリー映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』が、先行公開で観客動員数が2万人を超えるなどの大ヒットを記録しています。この映画は、2025年4月18日(金)よりシネスイッチ銀座を皮切りに、京都、大阪、兵庫など全国で順次公開されています。特に注目されるのは、公開3日目の4月20日(日)に東京・銀座の「シネスイッチ銀座」で開催されたトークイベントです。このイベントには、78歳で芸歴6年目の最高齢若手芸人として話題の“おばあちゃん”が登壇しました。

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トークイベントの内容と登壇者のコメント

トークイベントでは、おばあちゃんが自身の人生経験や映画に対する思いを語りました。彼女は、映画を観る中で哲代さんと自分を重ね合わせ、自身の経験を振り返る機会となったと述べています。

おばあちゃんは、以下のようにコメントしています。

  • 年齢差について: 「哲代さんと私は26歳差でちょうど親子くらい歳が離れていますが、この映画を自分を重ねて観ていました。」
  • 闘病生活: 「38でステージ4の癌の告知を受け、8年闘病しました。治療を終えた時、やりたいことをやろうという気持ちになりました。」
  • 日々の生活: 「老後を楽しく生きるには、くよくよ考えず、自分の好きなことをやるのが良いと思います。」

また、彼女は日記をつけ、テレビ体操を毎日欠かさず行っていることも紹介しました。これによって、健康的な生活を維持し続ける秘訣を共有しました。

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新井教授の高齢者支援に関する見解

イベントには、慶應義塾大学看護医療学部の新井康通教授も登壇し、高齢者支援の重要性について語りました。新井教授は、多くの高齢者と接する中で、以下のような知見を得ていると述べています。

  • くよくよ考えない: 「多くの高齢者が、くよくよ考えないことが大切だとおっしゃいます。」
  • コミュニティの重要性: 「都会でも地域包括支援センターなどのコミュニティに参加することが大切です。」
  • 日常のルーティン: 「100歳を超えて元気な方々は、日々のルーティンを持っている方が多いです。」

新井教授はまた、テクノロジーを活用することの重要性についても言及し、携帯のカレンダーを使ってスケジュール管理を行うことが、老いを感じさせないための一つの方法であると説明しました。

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映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』の概要

本作は、広島県尾道市で100歳を超えてひとり暮らしを続ける石井哲代さんの生活を描いたドキュメンタリーです。哲代さんは小学校の教員として働き、退職後は地域のために尽くしてきました。83歳で夫を見送った後は、姪や近所の人たちと助け合い、笑い合いながら日々を過ごしています。

映画では、いりこの味噌汁を作ったり、家の周りの草を取ったりする哲代さんの日常や、彼女の前向きな生き方が描かれています。体調を崩すこともありますが、年齢を重ねてできなくなることが増えても、哲代さんは自分を励ましながら、自由な心で日々を送っています。

映画の監督は山本和宏氏で、ナレーションはリリー・フランキー氏が担当しています。制作にはRCCが関わり、全国での公開が進められています。

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登壇者プロフィールと映画の影響

トークイベントに登壇したおばあちゃんと新井教授のプロフィールは以下の通りです。

名前 経歴
おばあちゃん(芸人) 1947年2月12日、東京都出身。64歳まで造船関係の会社に勤め、2019年4月に72歳で芸人デビュー。高齢者ならではのエピソードを川柳で表現し、人気を集めている。
新井康通(教授) 慶應義塾大学医学部卒業後、老年科に入局。超百寿者やスーパーセンチナリアンの調査を行い、健康長寿の要因について研究している。

映画『104歳、哲代さんのひとり暮らし』は、老いてなお自分らしく生きる秘訣を多くの人々に伝えています。哲代さんの前向きな姿勢と、おばあちゃんの体験談、新井教授の専門的な見地が融合し、観客にとって非常に貴重な学びの場となることでしょう。

この映画は、人生100年時代における高齢者の生き方や、老いを受け入れながらも前向きに生活することの重要性を伝える一作です。観客は、哲代さんの生き様を通じて、自らの人生についても考えさせられることでしょう。