こむぎの、4月18日にうちだ屋と資本提携 博多うどんを全国展開へ

こむぎの資本提携

開催日:4月18日

こむぎの資本提携
こむぎのとうちだ屋の資本提携で何が変わるの?
こむぎのと資本提携したことで、うちだ屋は博多うどんを全国に広める計画を進め、5年後に80店舗以上の展開を目指しています。
博多うどんってどんな特徴があるの?
博多うどんは、やわらかい麺と消化の良さが特徴で、地域に根ざした家庭的な味わいが魅力です。

日本創生投資、株式会社こむぎのとの資本提携を発表

2025年4月18日、株式会社日本創生投資(本社:東京都千代田区、代表取締役:三戸政和)は、同社の投資先である株式会社こむぎの(本社:東京都千代田区)が、福岡県の老舗飲食チェーンである株式会社うちだ屋(本社:福岡県福岡市)の発行済全株式を取得したことを発表しました。この資本提携は、博多うどんの魅力を全国に広めることを目的としています。

うちだ屋は、九州・福岡エリアに根ざした飲食チェーンとして、地域の皆様に長年親しまれてきたお店で、こだわりの麺やスープを使ったうどん、そして家庭的で温かみのある和定食や丼ものなど、幅広いメニューで多くのファンを持っています。今回の資本提携は、M&A仲介会社インクグロウ株式会社の仲立ちによって実現しました。

日本創生投資、資本提携先の株式会社こむぎのにて、博多の老舗大手うどんチェーンのロールアップM&Aを実施 画像 2

株式会社こむぎのの概要

株式会社こむぎのは、食の総合プロデュース企業として、東京都千代田区に本社を置いています。ベーカリーブランド「小麦の奴隷」や「沖縄そば くいな」など、多様なブランドを展開し、地方から生まれる食の魅力を大切にしながら、新しい価値や可能性を追求しています。

同社は、上場支援やロールアップM&Aを含む成長支援を行い、飲食業界におけるプロフェッショナル集団を形成しています。経営陣には、「小麦の奴隷」の創業者である橋本玄樹や、著名飲食業態を開発してきた河村征治、さらには三戸政和などが名を連ねています。

株式会社うちだ屋の歴史と特徴

株式会社うちだ屋は、1977年に福岡市東区多々良で創業され、以来、地域に根ざした和風レストランとして多彩なメニューを提供してきました。創業者の内田勝行氏が開店した第1号店から、平成初頭には新たなブランド「めん勝」「万福うどん」を展開し、1998年には店舗数を120店舗まで拡大しました。

現在、うちだ屋は九州一円に42店舗を運営しており、厳選した小麦粉やそば粉を使用したうどんや、天然だしを活かした秘伝のスープを提供しています。地域の人々に親しまれ、家庭的な雰囲気で幅広い客層に支持されています。

うどん業界の革新と市場動向

近年、うどん業界は盛り上がりを見せており、外食市場の構造的変化がその背景にあります。ファミリーレストラン業態が人件費の高騰やメニューの非専門性により消費者の関心を引きにくくなっている中、専門性を持つうどん業態は高いコストパフォーマンスを提供しています。

うどん業態は、シンプルで親しみやすい商品構成に加え、利益構造にも優れているため、消費者からの支持を集めています。特に、ファミレス的なうどん業態は、家族連れや高齢者にも受け入れられやすい存在となっています。

博多うどんの魅力と競争

博多うどんは、讃岐うどんと比較しても独自の魅力を持っています。博多の「やわうどん文化」は、戦後の屋台文化や炭鉱労働者向けに発展してきたもので、消化の良さが求められました。地域特有のご当地メニューも多く、家族連れや高齢者にとって親しみやすい存在です。

一方、讃岐うどんは香川を中心に「麺が主役」という文化が根付いており、行列ができる人気店も多く存在します。現在、うどん業界では「資さんうどん」が急速に店舗数を増やし、全国展開を進めています。資さんうどんは、すかいらーくHDに傘下に入り、さらに成長を続けています。

こむぎのとうちだ屋の未来への展望

こむぎのは、うちだ屋との資本提携を通じて、博多うどんを全国に広めることを目指しています。5年後には80店舗超の展開を計画しており、地域社会の食文化を通じて顧客満足度を最大化することを目指しています。

具体的な取り組みとしては、人員不足の解消や運営効率改善、店舗の標準化、本部機能の拡充などが挙げられます。全国各地での新規出店やPR活動の強化を通じて、より多くの人にうちだ屋の味や温もりを届けることを目指しています。

博多うどんの勢力図と競合分析

博多うどん業界には、資さんうどんや牧のうどん、うちだ屋、ウエストといった多くの競合が存在します。これらの企業は1960年代から1970年代に創業し、それぞれ独自の特色や魅力を持っています。

企業名 創業年 特徴 店舗数
資さんうどん 1976年 多彩なメニューと24時間営業 70店舗超
牧のうどん 1970年 極太のやわらかい麺 18店舗
うちだ屋 1977年 家庭的な雰囲気の多彩なメニュー 42店舗
ウエスト 1966年 多角経営とリーズナブルな価格設定 約250店舗

こむぎのとうちだ屋は、今後も博多うどんの魅力を全国に広めるために、様々な戦略を展開していく予定です。博多うどんの新たな風を吹き込み、地域の食文化を発展させることを目指しています。