マネックスが提供する生命保険買取サービス、がん患者に新たな選択肢を2024年7月開始
ベストカレンダー編集部
2025年4月16日 16:11
生命保険買取サービス開始
開催日:7月1日

ライフセトルメントの第一歩──がん患者を支援し、新たな選択肢を提示
マネックスライフセトルメント株式会社(以下「MLS社」)は、2024年7月にがん患者様向けの生命保険買取サービス「マネックスの保険買取」を開始し、このたび日本初の生命保険契約の買取を完了しました。このサービスは、東京証券取引所プライム市場に上場するマネックスグループ株式会社の100%子会社であるMLS社が提供するものであり、信頼性の高い企業によるライフセトルメント市場における画期的な一歩となります。
具体的には、今回の買取は無解約返戻金型定期保険(法人契約)で、保険金額は4,000万円、買取金額は2,650万円となります。このサービスは、がんに罹患された法人の代表者様からの依頼に基づき、会社の資金繰り等に活用するために実施されました。
生命保険買取(ライフセトルメント)とは?
生命保険には一般的に「保険金の受け取り(死亡時)」または「途中解約による解約返戻金の受け取り」という2つの活用方法がありますが、「生命保険買取(ライフセトルメント)」はそれに次ぐ第3の選択肢として、特に欧米で確立された手法です。
ライフセトルメントは、生命保険契約を第三者に売却することで契約者が生前に資金を得ることができる仕組みです。日本では、リビング・ニーズ特約が付帯していない契約や解約返戻金のないタイプの契約において資金化の選択肢が限られていましたが、「マネックスの保険買取」はその課題に対応します。
ライフセトルメントの利点
- 解約返戻金等がない契約でも、現金化の可能性がある
- 解約返戻金よりも高額で売却できるケースもあり、生活資金・治療費・事業資金などに活用可能
- リビング・ニーズ特約よりも早いタイミングで資金が取得可能
- 保険契約を活かしながら、生前の資金ニーズに応えることができる
- がんが寛解した場合などに保険契約を買い戻すことができる場合がある
これらの利点により、がん患者様は新たな資金化の選択肢を利用することができます。
ライフセトルメントの注意点
- 保険契約の売却に伴い、保険金の受取人は変更されるため、家族への保障が失われる
- 保険契約を継続する場合に比べて、受け取ることのできる金額が少なくなるケースがある
これらの注意点を理解した上で、ライフセトルメントを利用することが重要です。
日本でのライフセトルメント普及に向けての取り組み
ライフセトルメントは、米国や一部欧州諸国では数十年の歴史があり、特に高齢者等の資金対策として実績のある制度です。しかし、日本ではまだ認知度が低く、制度や事業者ともに黎明期にあります。マネックスグループは「生涯バランスシートの最良化」を理念に掲げており、がん患者様に生命保険契約を適切な価格で資金化する選択肢を提供することを目指しています。
MLS社は、医療機関やヘルスケア企業、高齢者向け施設、ケアマネージャーなど福祉関係者との連携を積極的に進め、がん患者様が必要なときにライフセトルメントにアクセスできる環境を整備することを目指しています。
企業情報
- 会社名
- マネックスライフセトルメント株式会社(マネックスグループ株式会社100%子会社)
- 代表
- 代表取締役 我妻佳祐
- 本社
- 〒107-6024 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル24階
- ホームページ
- https://life-settlement.monex.co.jp/
代表取締役の我妻佳祐氏は、生命保険は人生で住宅に次ぐ2番目に高い買い物であるとし、長期にわたる契約期間の中で必要性が低下することがあると述べています。健康な方を前提とした解約返戻金では、健康を崩された方にとって適切な金額とは言えない場合があるため、正確な査定を行い、生命保険会社の提示する解約返戻金よりも高い金額で買い取ることを目指しています。
まとめ
「マネックスの保険買取」は、がん患者様にとって新たな選択肢を提供する重要なサービスです。日本ではまだ認知度が低いライフセトルメントですが、今後の普及が期待されます。以下に、今回のサービスのポイントをまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
保険契約 | 無解約返戻金型定期保険(法人契約) |
保険金額 | 4,000万円 |
買取金額 | 2,650万円 |
対象 | がん患者様 |
利点 | 現金化の可能性、早期資金取得など |
注意点 | 家族への保障の喪失、受取金額の減少など |
このように、「マネックスの保険買取」はがん患者様の資金ニーズに応える新しいサービスとして、今後の展開に期待が寄せられます。
参考リンク: