中山夏希の個展「河床より来訪者へ」が5月17日からTokyo International Galleryで開催

中山夏希個展開催

開催期間:5月17日〜6月28日

中山夏希個展開催
中山夏希の個展はどこで開催されるの?
中山夏希の個展「河床より来訪者へ」は、Tokyo International Galleryで開催されます。
個展の見どころは何?
絵画と映画を同一空間に展示し、静と動の時間が交錯する新たな鑑賞体験を提供します。

Tokyo International Galleryにて開催される中山夏希の個展「河床より来訪者へ」

株式会社Tokyo International Gallery(品川・天王洲)は、2025年5月17日(土)から6月28日(土)まで、中山夏希による個展「河床より来訪者へ」を開催します。中山は、絵画と映画という異なるメディアを通じて、人間の内面に潜む欲求や葛藤をテーマにした作品を展開してきました。本展では、絵画作品と映画作品を同一空間に展示することで、鑑賞者に新たな体験を提供します。

本展の特徴は、絵画がもたらす静的な時間と映画が構築する連続的なモンタージュの時間が交差する点です。鑑賞者は、絵画と映画を行き来する中で、自身と他者、表と裏といった対立的な概念の根底に触れ、精神構造に内在する揺らぎや曖昧さを体感することができます。絵画の色彩や筆致から情緒を想起し、映画の映像によって喚起された感情を絵画へと重ね合わせることで、明確な輪郭を持たない情動の領域を行き来するような体験を誘発します。

Tokyo International Gallery、作家・中山夏希による個展 「河床より来訪者へ」を開催 画像 2

アーティスト・ステイトメント

中山夏希は、自身の制作について次のように述べています。「私の制作は、絵画と映画という異なるメディウムを媒介に、人間の存在が抱える不確かさや、欲動の陰影に触れようとする思索的な行為である。」彼女は、絵画において赤、白、黒という最小限の色彩を用い、衝動の残響や感情の裂け目を抽象的な形式として定着させています。この行為は、見るという行為そのものを問い直す試みでもあります。

中山は、視覚がまだ言語に捕らえられていない地点で、感覚が不安定に揺れ動く様子を捉えています。沈黙の中に滲む感覚や、形を持たない欲望の輪郭が潜んでいることに注目し、映画においては物語や明確な主題ではなく、視線の交錯や身体の距離、時間の粘性といったより繊細で不可視な次元に関心を寄せています。

Tokyo International Gallery、作家・中山夏希による個展 「河床より来訪者へ」を開催 画像 3

中山夏希の経歴と受賞歴

中山夏希は、2019年に東京芸術大学絵画科油画専攻に入学し、2023年に同大学を卒業しました。現在は同大学院に在籍しています。彼女の受賞歴には以下のようなものがあります:

  • 2023年:映画『裏切り』 O 氏記念賞受賞
  • 2023年:脚本『煙霧』 映画美学校脚本佳作賞受賞
  • 2023年:脚本『永遠の死』 映画美学校脚本佳作賞受賞

また、過去の個展やグループ展にも参加しており、2024年には「Born…」という個展を予定しています。

Tokyo International Gallery、作家・中山夏希による個展 「河床より来訪者へ」を開催 画像 4

開催概要

本展「河床より来訪者へ」の詳細は以下の通りです:

項目 詳細
出展作家 中山 夏希
会場 Tokyo International Gallery
住所 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ 3F
開催期間 2025年5月17日(土)〜 2025年6月28日(土)
休廊日 月曜、火曜(予約制の水曜日あり)

この展覧会は、鑑賞者に新たな視覚体験を提供することを目的としています。中山の絵画と映画の相互作用を通じて、鑑賞者は自身の内面と向き合う貴重な機会を得ることができるでしょう。

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オープニングレセプションのご案内

オープニングレセプションは、2025年5月17日(土)に開催されます。この特別なイベントでは、中山夏希による映画作品『violation』の特別上映が行われ、映画監督の森ガキ侑大氏を招いたトークショーも予定されています。プログラムは以下の通りです:

  • 16:00〜18:10 中山夏希監督作品『violation』 特別上映
  • 18:30〜19:30 トークショー|中山夏希 × 映画監督・森ガキ侑大

この機会に、作品世界とその背後に流れる思考の断片を映像と対話を通じて深く感じ取ることができるでしょう。入場は無料ですが、席には限りがあるため、早めの来場が推奨されます。

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まとめ

中山夏希の個展「河床より来訪者へ」は、絵画と映画という二つの異なる表現形式が交錯する空間体験を提供します。鑑賞者は、絵画と映画を往還する中で、内面の揺らぎや曖昧さを体感し、新たな視覚体験を得ることができるでしょう。以下に本展の主要な情報をまとめます。

項目 詳細
展覧会タイトル 河床より来訪者へ
出展作家 中山 夏希
会場 Tokyo International Gallery
開催期間 2025年5月17日(土)〜 2025年6月28日(土)
休廊日 月曜、火曜(予約制の水曜日あり)
オープニングレセプション 2025年5月17日(土)

中山夏希の独自の視点と表現が交差する本展は、アートに興味のある方々にとって、見逃せないイベントとなるでしょう。