2025年4月8日、大阪万博で活用開始!高性能保冷ボックスが登場
ベストカレンダー編集部
2025年4月8日 13:14
高性能保冷ボックス開発
開催日:4月8日

高性能保冷ボックスの共同開発
岐阜プラスチック工業株式会社は、タイガー魔法瓶株式会社および日本通運株式会社との協業により、高性能保冷ボックスを開発したことを発表しました。この保冷ボックスは、2025年に開催される大阪・関西万博の輸送において活用される予定です。各社の技術を結集し、環境に配慮した製品を提供することを目指しています。
この新たな保冷ボックスは、軽量で高強度の素材を使用しており、特に岐阜プラスチック工業が開発した樹脂製ハニカムパネル「テクセル」を採用しています。テクセルは、熱可塑性樹脂による連続成形技術で作られた中空構造体であり、軽量かつ高強度という特長を持っています。これにより、保冷性能を維持しつつ、輸送時の負担を軽減することが可能となります。

高性能断熱材「TIVIP」の特徴
タイガー魔法瓶が新たに開発したステンレス密封真空断熱パネル「TIVIP(ティビップ)」は、内部が真空状態に保たれており、熱伝導を非常に低く抑えることができる高性能な断熱材です。このTIVIPをテクセルでサンドイッチすることにより、軽量でありながら強固な断熱ユニットパネルが完成します。これにより、長期間にわたる使用が可能となり、様々な用途に対応できる保冷ボックスが実現しました。
具体的には、以下の3種類の製品が開発されました:
- プロテクトBOXサーマル
- 真空断熱リーファーコンテナ
- 真空断熱ロールBOX
これらの製品は、万博会場内外での保冷輸送や保管に活用されます。特に、真空断熱リーファーコンテナは温度管理が厳しい食品や医薬品の輸送において大きな効果を発揮することが期待されています。

環境への配慮と持続可能性
新たに開発された高性能保冷ボックスは、温度維持に必要な電気エネルギーの使用を低減することができるため、環境に優しい製品であると言えます。また、CO2の削減にも貢献することができるため、環境保護の観点からも注目されています。
岐阜プラスチック工業は、今後も環境配慮型商品の開発に注力し、持続可能な社会の実現に向けて貢献していく方針です。これにより、企業としての社会的責任を果たし、より良い未来を築くことを目指しています。

テクセルの詳細とその利点
テクセルは、熱可塑性樹脂を使用したハニカム構造体であり、蜂の巣状に構成されています。この構造は力学的に優れた特性を持ち、軽量でありながら高強度を実現しています。テクセルの特長は以下の通りです:
- 軽量性
- 運搬や取り扱いが容易で、コスト削減に寄与します。
- 高強度
- 衝撃に強く、長期間の使用に耐える設計がされています。
- 断熱性能
- 高性能な断熱材と組み合わせることで、優れた保冷効果を発揮します。
これらの特性により、テクセルは様々な物流シーンでの利用が期待されており、特に食品や医薬品の輸送において重要な役割を果たすことができます。
製品名 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
プロテクトBOXサーマル | 高性能断熱材使用 | 一般的な保冷輸送 |
真空断熱リーファーコンテナ | 温度管理が厳しい輸送向け | 食品・医薬品の保冷輸送 |
真空断熱ロールBOX | 軽量・高強度の設計 | 様々な保冷用途 |
以上の内容から、岐阜プラスチック工業株式会社が開発した高性能保冷ボックスは、環境に配慮した設計と優れた性能を兼ね備えた製品であることがわかります。今後の物流業界において、これらの製品がどのように活用されていくのか注目されます。