三菱電機と早稲田大学、4月1日にDXイノベーションアカデミー設立へ
ベストカレンダー編集部
2025年3月28日 09:47
DXアカデミー設立
開催日:4月1日
三菱電機と早稲田大学の産学連携によるDX人財育成協定の締結
2025年3月27日、三菱電機株式会社と学校法人早稲田大学は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の人財育成に関する産学連携を推進するため、協定を締結しました。この協定は、三菱電機人財統括部と早稲田大学データ科学センターの間で結ばれ、両者の協力によって新たな価値を創出し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。
三菱電機は、デジタル基盤「Serendie®」を活用し、顧客から得られるデータをデジタル空間に集約・分析することで、循環型デジタル・エンジニアリングを推進しています。この取り組みの中核を担うのがDX人財の育成です。2025年4月1日には「DXイノベーションアカデミー」が設立される予定で、これは三菱電機グループの従業員育成施策の一環として位置付けられています。
早稲田大学のデータ科学センターの役割
早稲田大学は、2017年12月に「データ科学センター」を設立し、理工系と人文社会系の専門領域の知見を融合させるプラットフォームを提供しています。このセンターは、複雑でグローバルな社会問題の解決を目指す人財の育成を行い、データサイエンスにおける教育や研究を通じて産官学連携を進めています。
今回の協定により、早稲田大学の教育プログラムを活用し、三菱電機グループの「DXイノベーションアカデミー」講座を提供することが決定しました。この講座は、最新技術や理論を習得する場として設計され、2025年度中に実施される予定です。また、得られた成果は早稲田大学の社会人および学生向けデータ科学教育プログラムにフィードバックされ、共に価値の向上を図ることが目指されています。
協定の具体的な内容
本協定は、以下の3つの主要な柱から成り立っています。
- DX人財育成の推進: 早稲田大学のカリキュラムをもとに、三菱電機が定めるDX人財のスキルセットに最適な講座を「DXイノベーションアカデミー」に組み込みます。これにより、DXの知識・スキルを持つ即戦力の人財を育成する仕組みを構築します。
- キャリア形成支援: 早稲田大学の学生が実際のDX関連プロジェクトにインターンシップとして参加する機会を提供し、データサイエンスの知識を実践で応用するプログラムを開始します。これにより、学生のキャリア形成を支援し、実務に即したスキルを獲得させます。
- 相互の人財交流: DXやデータサイエンスに関する講演会や研究会を通じて、三菱電機と早稲田大学の人財交流を推進します。これにより、企業での人財育成のあり方や大学教育との連携についての議論を深め、産学一体となった育成スキームを構築します。
これらの取り組みは、DX人財育成の新たな形を創出し、サステナブルな社会の実現に寄与することを目指しています。
協定締結者のコメント
協定締結に際し、早稲田大学データ科学センター所長の松嶋敏泰氏は、産学連携の重要性を強調し、互恵関係に基づく支援・協力の意義を述べました。彼は、データ科学分野の社会人教育プログラムやインターンシップなど多岐に渡る連携内容について、PDCAサイクルを通じてブラッシュアップを図りながら新たな人財育成スキームを構築することを目指すと述べました。
また、三菱電機の常務執行役 CHROの阿部恵成氏は、DX人財2万人の早期確保が最重要課題であるとし、早稲田大学との協定締結を喜び、専用講座の新設や相互の技術・知識の共有を通じて産学共創の新たな形を進める意向を示しました。
まとめ
三菱電機と早稲田大学の協定締結は、デジタルトランスフォーメーションにおける人財育成の新たな一歩を示しています。産学連携による教育プログラムの提供やキャリア形成支援、相互の人財交流を通じて、両者は共に価値の向上を目指し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 協定締結日 | 2025年3月27日 |
| 協定の目的 | DX人財育成における産学連携の推進 |
| 主な取り組み | 1. DX人財育成の推進 2. キャリア形成支援 3. 相互の人財交流 |
| 協定締結者 | 三菱電機株式会社、早稲田大学 |
| 今後の展望 | 産学共創スキームの構築と社会課題の解決への貢献 |
このように、三菱電機と早稲田大学の連携は、デジタル時代に必要な人財の育成を通じて、未来の社会に貢献する重要な取り組みとなるでしょう。
参考リンク: