AirX、空飛ぶクルマの開発に向け12.5億円調達。2027年運航開始予定

空飛ぶクルマ開発

開催日:1月1日

空飛ぶクルマ開発
AirXが資金調達した目的は何?
AirXは空飛ぶクルマプラットフォームの開発を進めるために、12.5億円の資金調達を実施しました。
空飛ぶクルマのサービスはいつ開始されるの?
AirXは2027年に空飛ぶクルマのエアシェアリングサービスの運航を開始する予定です。

株式会社AirXが『空飛ぶクルマ』プラットフォーム開発の資金調達を発表

2025年3月5日、株式会社AirX(本社:東京都千代田区麹町、代表取締役CEO 手塚究)は、シリーズBラウンドにおいて合計12.5億円の資金調達を実施したことを発表しました。この資金調達には、株式会社ブルーインキュベーション(株式会社西武ホールディングス子会社)をはじめとする11社が参加しています。これにより、AirXの累計調達額は約15億円となります。

AirXは、渋滞やオーバーツーリズムの解消を目指し、空飛ぶクルマプラットフォームの開発に取り組んでいます。これにより、地域や都市全体での事業化の実現を目指しています。

『空飛ぶクルマ』プラットフォーム開発のAirX、シリーズBラウンドで合計12.5億円の資金調達。2027年の運航開始へ 画像 2

AirXのビジョンとサービス

AirXは、「AirXが人の可能性を解放する」というミッションのもと、移動の制約をなくし、限りある人生の可能性を最大限に広げる社会の実現を目指しています。現在、同社は『空飛ぶクルマ』の就航を見据え、国内で安全にサービスを提供できる体制を構築しています。

具体的には、ヘリコプターやビジネスジェットなどのエアモビリティを活用した予約プラットフォーム「AIROS Skyview(エアロススカイビュー)」を通じて、空の旅客サービス(移動・遊覧)を提供しています。これにより、顧客には心躍る絶景や、地上交通の5分の1の移動時間といったエアモビリティの本質的な価値を提供しています。

『空飛ぶクルマ』プラットフォーム開発のAirX、シリーズBラウンドで合計12.5億円の資金調達。2027年の運航開始へ 画像 3

サービスの展開状況

現在、AirXは関東・関西を中心に全国11ポートへと展開しており、累計25,000組以上のお客様に利用されています。このサービスは国内最大規模に成長しており、今後もさらなる拡大が期待されています。

また、AirXは2018年に設立された「空の移動革命に向けた官民協議会」に創設当初から参画しており、機体メーカーであるNASDAQ上場のEHang社やNYSE上場のEVE社と連携を開始しました。2023年には、無操縦者航空機の離島間飛行に国内で初めて成功しています。

バーティカルプラットフォームの特徴

AirXは、エアモビリティの旅客サービスに必要な要素を1つのプラットフォームに垂直統合しています。具体的には、以下の要素が含まれます:

  • 機体
  • 格納
  • ヘリポート
  • 地上接客
  • 運航
  • 予約管理
  • マーケティング
  • 決済
  • システム

このように全ての要素を統合することで、コストを抑え、顧客にはリーズナブルな価格と簡単に利用できる利便性を提供しています。また、あらゆる分野のサービスや社会インフラと接続することで、「空のインフラ構築」にも貢献しています。

今後の展望と資金調達の目的

今回の資金調達を通じて、AirXは「空の移動」をより多くの方に利用していただける環境を整えていくことを目指しています。具体的には、空限定の旅行商品の開発や、都市部・ベッドタウン・観光地でのポート整備、機体の整備・格納に関する大規模投資を進めます。

さらに、アナログ業務のソフトウェア化を進め、運航に必要な情報をスムーズに蓄積・活用し、リアルタイムでの大規模な業務処理を実現します。これにより、顧客がエアモビリティをプライベートの車のように気軽に利用できる新たなオンデマンド体験を提供します。

パートナーシップの拡大

AirXは、引受先各社とのパートナーシップを深め、地域や暮らしに根ざしたサービスの実現に向けて取り組みを加速していきます。以下は、シリーズBの引受先企業の一覧です:

企業名
ANRI
三和興業ホールディングス株式会社
ダイビル株式会社
ニッセイ・キャピタル株式会社
東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)
株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス
株式会社ブルーインキュベーション
ペガサス・テック・ベンチャーズ
ALHD株式会社
株式会社マイクロアドベンチャーズ
株式会社Macbee eight

これらの企業との連携を通じて、アクセス格差の改善や地域の人口減少、高齢化問題の解決、地域産業振興につながる取り組みを加速していく方針です。

まとめ

株式会社AirXは、空飛ぶクルマプラットフォームの開発に向けて、シリーズBラウンドで12.5億円の資金調達を行い、今後の事業拡大を目指しています。エアモビリティのサービス提供に必要な要素を垂直統合したバーティカルプラットフォームを構築し、地域社会や観光産業の発展に寄与することを目指しています。

今後の展望として、空の移動をより多くの人々に利用してもらうための環境整備や、パートナーシップの拡大に取り組む姿勢が示されています。これにより、移動の変革を通じて、より豊かな社会の実現を目指すAirXの取り組みが期待されます。

参考リンク: