精巧株式会社が特許取得した『DS-CYCLE』が2月12日からギフトショーで展示

DS-CYCLE特許取得

開催期間:2月12日〜2月14日

DS-CYCLE特許取得
DS-CYCLEって何がすごいの?
DS-CYCLEは3D CADを活用したデジタルシームレス生産工程で、効率的かつ無駄のない生産を実現し、特許取得済みです。
精巧株式会社の新しいプリント技術ってどんなもの?
Kornit社の顔料インクジェットプリントを導入し、環境負荷を軽減しつつ、柔らかい風合いのプリントが可能です。

精巧株式会社が特許取得したデジタルシームレス工程『DS-CYCLE』

精巧株式会社(本社:東京都墨田区緑1-13-14)は、2025年1月14日に、3D CADを活用した新たなデジタルシームレス生産工程『DS-CYCLE』を構築し、特許を取得したことを発表しました。この新しい工程は、3Dグラフィックシミュレーションから始まり、2Dグラフィックパターン、グラフィックマーキング、そしてインクジェットプリントまでを一貫して行うもので、従来の生産方法に比べて大幅な効率化が期待されます。

『DS-CYCLE』は、精巧がこれまでに蓄積してきた技術を活用したものであり、特に3D CADや自動裁断機CAMを駆使することで、無駄のない生産ラインを実現します。また、グラフィックとパターンを同時に構築する独自のデジタル技術を導入することで、各工程の作業時間を短縮することが可能となります。

国内縫製工場を運営する精巧株式会社が3D CADによるシミュレーションからプリントまで一貫生産する工程について特許取得し、2025年よりデジタルとサステナビリティを軸とした新たな事業を構築します。 画像 2

無駄のない生産ラインの実現

『DS-CYCLE』の特徴の一つは、無駄のないグラフィックマーカーの利用です。グラフィックが合わさったパターンデータを配置することにより、使用箇所以外にはプリントする必要がなく、生地の用尺やインク量を大幅に削減することが可能です。これにより、製品の原価も低減され、裁断後の端材は白生地のまま残るため、リサイクルも容易になります。

さらに、精巧が導入しているトヨタ生産方式(TSS)を土台にした縫製工程PLMに連動することで、最終製品の仕上がりまで一貫した工程を提供し、プリント製品の業務効率化や生産管理の簡易化、納期の短縮が促進されます。

国内縫製工場を運営する精巧株式会社が3D CADによるシミュレーションからプリントまで一貫生産する工程について特許取得し、2025年よりデジタルとサステナビリティを軸とした新たな事業を構築します。 画像 3

サステナブルプリントの導入と強化された企画体制

千葉の縫製工場(クチーレ)では、Kornit社の顔料インクジェットプリント機器が導入され、自社でのプリント生産が可能なオペレーション体制が整います。Kornit社は細粒子顔料インクを開発しており、通常の顔料プリントよりも柔らかい風合いに仕上がることが特徴です。加えて、前処理や後処理で水を使用しないため、環境への負荷も軽減されます。

この新しいプリント技術を駆使することで、白色の活用や3D風、刺繍風など、立体感のある表現が可能となり、様々な混率の生地にプリントできるようになります。これにより、『DS-CYCLE』の工程と組み合わせた独自のテキスタイル表現方法の開発と提案が進められます。

また、テキスタイルデザインとプリント機器のオペレーター人材育成は、(株)KAJIHARA DESIGN STUDIO(梶原加奈子代表)が監修し、感度と品質の向上を目指します。

国内縫製工場を運営する精巧株式会社が3D CADによるシミュレーションからプリントまで一貫生産する工程について特許取得し、2025年よりデジタルとサステナビリティを軸とした新たな事業を構築します。 画像 4

デジタルワークシェアによるモノづくりの活性化

精巧株式会社では、依頼者と企画段階から協業し、3Dデジタルデータを活用して可視化することで、相互確認と意思決定のスピードを向上させ、精度の高い最終製品の完成を目指します。また、『DS-CYCLE』の工程の一部だけを希望するデザイナー、アパレル、OEM会社、商社、小売、プリントや縫製などの工場との協業を進め、デジタルワークシェアによるプリント製品の活性化にも貢献していきます。

このように、精巧はデジタル技術を駆使した新たなビジネスモデルを構築し、モノづくりの活性化を図ります。

国内縫製工場を運営する精巧株式会社が3D CADによるシミュレーションからプリントまで一貫生産する工程について特許取得し、2025年よりデジタルとサステナビリティを軸とした新たな事業を構築します。 画像 5

環境配慮型工場への改革と国内生産の発展

精巧株式会社は、縫製やOEM製品事業、D to Cの自社製品販売事業を展開してきましたが、今後はデジタルやAIを活用したソフト提供ビジネスやプリント生地の国内、海外販売も推進していきます。2025年度には千葉の縫製工場クチーレの敷地近辺にソーラーパネルを設置し、90%のクリーンエネルギーを使用することを目指しています。

さらに、B-Corpの取得を目指し、世界標準に合わせたデジタル化とサステナブル化を推進することで、新たな出口戦略を拡大し、縮小傾向が高まる国内生産の発展に貢献していく方針です。

国内縫製工場を運営する精巧株式会社が3D CADによるシミュレーションからプリントまで一貫生産する工程について特許取得し、2025年よりデジタルとサステナビリティを軸とした新たな事業を構築します。 画像 6

展示会情報と連絡先

精巧株式会社は、2025年2月12日(水)から2月14日(金)まで、ギフトショーに出展します。ブースは東4-T33-37で、出展名はSITOM/精巧(株)です。

プレス窓口は、近江祥子が担当しており、連絡先は以下の通りです。

  • Tel: 03-3634-6431
  • Fax: 03-3633-1851
  • Email: info@seiko-co.co.jp

まとめ

精巧株式会社は、特許取得したデジタルシームレス工程『DS-CYCLE』を通じて、効率的で無駄のない生産ラインを構築し、サステナブルなプリント技術を導入しています。これにより、モノづくりの活性化や国内生産の発展に寄与することを目指しています。今後の展開に注目が集まります。

項目 詳細
会社名 精巧株式会社
特許取得内容 デジタルシームレス工程『DS-CYCLE』
主要技術 3D CAD、自動裁断機CAM、インクジェットプリント
環境への取り組み 90%クリーンエネルギー使用、B-Corp取得目指す
展示会情報 ギフトショー(2025年2月12日~14日)

このように、精巧株式会社はデジタル技術とサステナビリティを融合させた新たな取り組みを進めています。今後の展開に期待が寄せられます。

参考リンク: