Netflix配信『This is I』VFXで再現した戎橋の時代
ベストカレンダー編集部
2026年3月3日 18:28
戎橋年代別VFX再現
開催日:3月3日
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大阪・戎橋の時代感をつくる――精緻な資料考証に基づくフルCG再現
2026年3月3日16時30分付で発表されたIMAGICA GROUPのプレスリリースによれば、株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス(以下、IMAGICAエンタテインメントメディアサービス)は、Netflixにて世界独占配信中の映画『This is I』においてメインVFXベンダーを務め、作品の主要舞台である大阪・戎橋の時代変遷をVFXで再現しました。
本作は、幼い頃から自身のアイデンティティに悩みながらも「アイドルになりたい」という夢を捨てきれなかった主人公・アイの葛藤と再生、そして人生を変える医師との出会いを描く作品です。IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、本作の世界観構築を支える主要な視覚要素として、戎橋の街並みを年代別にフルCGで構築し、物語の時間軸に沿ったリアリティを映像にもたらしました。
年代別再現の手法とこだわり
劇中で重要な転換点となる1988年と1994年の2つの年代について、同社は詳細な歴史資料を基にビジュアルアセットを制作しました。看板の細部、当時の照明環境、空気感や街路の雰囲気に至るまで再現することで、観客が時代の違いを直感的に受け取れる仕上がりを目指しています。
資料考証は単なる「レトロな風景」の再現に留まらず、物語の文脈に寄り添う演出意図を反映するプロセスでした。グリーンバックで撮影されたシーンに対してフルCGの街並みを合成することで、撮影素材とデジタル背景の一体感を担保しています。
再現精度が担う物語性
年代感の差異はキャラクターの心理や社会的状況を映し出す装置でもあります。1988年と1994年の細かな違いをVFXで描き分けることで、主人公アイが経験する時間の経過や社会の変容が視覚的に伝わります。
具体的には、街路の看板や店舗配置、照明の色温度といった要素を年代別に作り分け、シーンごとの空気感を調整しました。これにより、観客は場面転換のたびに無理なく時代の移ろいを受け取ることができます。
群舞から戎橋へ――実写エキストラとデジタルダブルの融合
本作ではミュージカル的要素を持つダンスシーンが複数あり、その表現にVFXが大きく貢献しています。商店街の群舞と戎橋での大規模な群像表現は、実写エキストラとデジタルダブルの組み合わせによって生まれたものです。
IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、商店街での撮影において膨大な数のエキストラによる群舞の迫力を活かしつつ、続く戎橋のシーンではモーションキャプチャーから生成したデジタルダブルを背景と統合しました。これにより、現場の臨場感とCGによるスケール感を両立させています。
商店街の群舞の再現
商店街シーンでは、多人数の実写エキストラが生み出す動的な密度を優先しました。実写撮影の臨場感を損なわないように合成手法を選定し、群舞のエネルギーをそのまま映像に反映しています。
その一方で、商店街から戎橋へと場面が移る際に違和感が生じないよう、個々の動きやカメラ位置、照明情報を綿密に管理し、CGとの接続点を最小化しました。
デジタルダブルの活用と統合
戎橋での大規模群像表現に際しては、実写でカバーしきれない人数や挙動をデジタルダブルで補完しています。モーションキャプチャーで取得した動きをベースにCGキャラクターを生成し、実写背景や実写エキストラとの色味・影の整合を図りました。
この手法により、商店街の圧倒的な活気から戎橋のダイナミックな群像表現へと、映像表現を違和感なく繋げることが可能になりました。関連の舞台裏映像はNetflix公式Instagramにて確認できます(https://www.instagram.com/reel/DUrgno0jBAy/)。
カメラワークとコンポジットで描く早着替え、そして心象世界の表現
IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、撮影現場のカメラワークと高度なコンポジット技術を組み合わせることで、連続するシークエンスの「早着替え」演出を実現しました。カメラの追従性と編集点の処理、そしてデジタル合成の制御が鍵になっています。
また、物語のクライマックスにおける手術シーンから主人公アイの深い心象世界へと遷移する描写においても、同社のVFX技術が用いられています。実写素材に繊細なビジュアルエフェクトを重ねることで、情緒的かつ幻想的な映像表現を目指しています。
「早着替え」を成立させる技術の詳細
舞台裏のバックヤードから衣裳部屋を経て舞台へ飛び出す一連のシークエンスでは、カメラワークの連続性を保ちながらコンポジットで空間移動の演出を補完しました。撮影時点でのカメラパラメータを正確に記録し、合成時に同一視点を再構築してシームレスな動きを作り出しています。
Netflix公式Instagramにはその舞台裏が公開されています(https://www.instagram.com/reel/DUxHp4qFEiN/)。この素材はスピード感や没入感を生むための工夫を視覚的に示すものです。
心象風景のビジュアルアプローチ
手術シーンから心象世界へと入る際には、実写の人物表現に対して複数レイヤーのビジュアルエフェクトを重ね、意識の変容や情緒の揺らぎを映像で表現しています。光の扱い、質感変化、層状のエフェクトを組み合わせることで、観客がアイの内的体験へと導かれる構成になっています。
これらの表現は、単に視覚的に美しいだけでなく物語の感情曲線を視覚的にサポートする役割を果たしています。
作品情報とIMAGICAの企業情報、問い合わせ先
映画『This is I』は、はるな愛の幼少期からの葛藤と医師・和田との出会いを描いた実話に基づく作品です。はるな愛著『素晴らしき、この人生』(講談社)および和田耕治・深町公美子著『ペニスカッター:性同一性障害を救った医師の物語』(方丈社)を参考に制作され、当時タブーとされた性別適合手術に関わる実話が描かれます。現在Netflixにて世界独占配信中です。
IMAGICAエンタテインメントメディアサービスおよびIMAGICA GROUPに関する情報や問い合わせ先は以下の通りです。プレスリリース内では、サービスに関する問い合わせフォームおよび報道関係者向けの問い合わせフォームへの案内が記載されています。
主要な公開情報と関連リンク
プレスリリース本文および素材のダウンロードはIMAGICAエンタテインメントメディアサービスのリリースページで参照できます:https://www.imagica-ems.co.jp/release/this-is-i-20260303/
Instagramの舞台裏映像(Netflix公式):
- 商店街や戎橋でのダンスシーン: https://www.instagram.com/reel/DUrgno0jBAy/
- スピード感のある「早着替え」の舞台裏: https://www.instagram.com/reel/DUxHp4qFEiN/
IMAGICAエンタテインメントメディアサービスとIMAGICA GROUPの基本情報
IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、映像制作とコンテンツ流通をセキュアかつシームレスに繋ぐ映像技術サービスを提供するグループ会社です。事業内容は、映画の映像・音声編集、DCP作成、コンテンツ流通・配信サービス、フィルム現像・プリント、映像の修復・保存サポート、デジタル合成・VFX・CG/グラフィックデザインの企画・制作、吹替・字幕・翻訳など多岐にわたります。
IMAGICA GROUPは1935年創業で、映像の企画から制作、編集、配信・流通までをワンストップで提供する企業グループです。90周年特設サイトやnote、X(旧Twitter)による情報発信も行っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース発表 | IMAGICA GROUP / IMAGICAエンタテインメントメディアサービス(2026年3月3日 16:30) |
| 作品名 | Netflix映画『This is I』 |
| 配信 | Netflix(世界独占配信) |
| IMAGICAの役割 | メインVFXベンダー(戎橋の年代別フルCG構築、実写エキストラとデジタルダブル融合、早着替えのコンポジット、心象世界のビジュアル) |
| 参考文献 | はるな愛『素晴らしき、この人生』(講談社)、和田耕治・深町公美子『ペニスカッター:性同一性障害を救った医師の物語』(方丈社) |
| IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 代表 | 代表取締役社長:中村 昌志 |
| 所在地 | 〒105-0022 東京都港区海岸一丁目14番2号 |
| 設立 | 2021年1月15日(創業:1935年) |
| 資本金 | 1億円 |
| URL | https://www.imagica-ems.co.jp/ |
| IMAGICA GROUP URL | https://www.imagicagroup.co.jp/ |
| 関連SNS | X(IMAGICAエンタテインメントメディアサービス):https://twitter.com/Imagica_EMS X(IMAGICA GROUP):https://twitter.com/IMAGICAGROUP |
| プレス素材 | プレスリリース素材のダウンロードあり(同リリースページ参照) |
本稿は、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスのプレスリリース(発表日時:2026年3月3日16:30)に基づき、同社がNetflix映画『This is I』で担ったVFXの詳細と関連情報を整理したものです。本文中のリンクや参照資料は、各社の公式発表および公開されているリリースページを基にしています。