アニコム、イヌ・ネコ向けNGS網羅遺伝子検査を提供開始
ベストカレンダー編集部
2026年3月3日 17:54
NGS検査サービス開始
開催日:3月3日
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次世代シークエンサー(NGS)がもたらす網羅的解析の意義
アニコム先進医療研究所株式会社(代表取締役社長 堀江亮)は、2026年3月3日15時07分に、次世代シークエンサー(NGS)を用いた網羅的遺伝子検査サービス「NGS検査サービス」の提供開始を発表しました。本リリースはアニコムグループによる発表であり、サービス紹介ページや関連ニュースリリースが公開されています(サービスページ:https://www.anicom-med.co.jp/laboratory/ngs.html、ニュース:https://www.anicom-med.co.jp/news/20260303.html)。
近年のゲノム解析技術の発展により、NGSを活用した大規模な遺伝情報の取得と解析が可能となっています。これにより、従来の単一遺伝子検査では検出が難しかった多様な変異を、動物の全遺伝情報から検出できるようになりました。アニコムグループは長年の検査事業と研究開発の蓄積を背景に、これらの解析を実用化しています。
網羅的解析が解決する課題
従来の遺伝子検査は、特定の既知変異を対象にした単一遺伝子検査が中心でした。これに対してNGSは、ゲノム全体やターゲット領域の網羅的なシークエンスを通じて複数領域の変異を同時検出できます。その結果、既知変異以外の要因が関与するケースや複数遺伝子が関与する複雑な疾患リスクの把握に寄与します。
臨床現場やブリーディングの領域では、より正確な診断、事前のリスク評価、繁殖計画への反映など、遺伝情報を活用した意思決定の高度化が求められています。NGSはこれらの要求に対応する基盤技術です。
- NGS(次世代シークエンサー)とは
- 短時間で大量の塩基配列データを取得する技術で、全ゲノムやエクソーム、カスタムターゲット領域の網羅解析が可能です。
- 網羅的解析のメリット
- 複数領域の同時解析、未知変異の検出、既存データとの比較による新規リスク因子の探索が可能になります。
NGS検査サービスの特徴と提供体制
本サービスは、アニコムグループが長年蓄積してきた動物の遺伝子解析と研究開発の実績を基盤に設計されており、イヌ・ネコの遺伝性疾患検査においてNGSを活用した網羅的解析を受託形式で提供する点で国内初(※当社調べ、2026年3月時点)の取り組みとされています。サービスは診断や予防、繁殖計画など幅広い用途に対応します。
検査の利用対象は、個人の飼い主やブリーダーにとどまらず、獣医療機関、大学、研究機関などの共同研究や臨床研究にも対応可能な体制が整備されています。解析結果は分かりやすい報告書として提供され、必要に応じて解析担当者による面談も行われます。
提供形態と報告の形式
本サービスは受託形式での提供です。つまり、検体の採取・送付を行った依頼者に対して、当社が解析を実施し、結果を取りまとめて報告します。報告書は判定結果だけでなく解析内容や解釈を含めた形で提示されます。
解析担当者との面談対応により、診療・健康指導・繁殖計画等の判断材料として解析結果を活用できる体制になっています。共同研究や臨床研究の遂行を目的とした解析設計の相談にも応じます。
- 対象動物
- イヌ、ネコを中心とした哺乳類の遺伝性疾患の網羅解析を想定しています。
- 利用可能な依頼者
- 個人(飼い主、ブリーダー)・獣医療機関・大学・研究機関等
検査で分かることと具体的活用例
発表資料では、本サービスにより次のような解析が可能であると記載されています。検査によって得られる情報は、診断や予防、健康管理、繁殖計画といった具体的用途で活用されます。検査結果は単なる遺伝子配列の列挙にとどまらず、臨床的な解釈を付した報告書として提供されます。
以下の項目はプレスリリースで示されている検査で分かることの例ですが、サービスとして提供される網羅的検査の範囲はこれらに限定されません。実際の解析内容は依頼内容や研究目的に応じて設定可能です。
- 既知の疾患関連遺伝子上に存在する他の変異:従来の検査で対象とされていた変異以外に、同一遺伝子内の別変異を検出することで、追加のリスク評価が可能です。
- 相同領域の解析による新たなリスク遺伝子の検出:他種で疾患関連が報告されている遺伝子に相同する領域を解析し、未報告のリスク因子を探索します。
実務での活用例
診療現場では、症状の鑑別や確定診断の補助として遺伝子情報を利用できます。特に複数遺伝子が関係する場合や未知変異が疑われる症例で有用です。
ブリーディングや繁殖計画では、遺伝性疾患リスクの把握をもとに個体選択や交配計画の策定に役立てられます。また、集団レベルの遺伝的構成の把握や遺伝多型の分布調査にも利用可能です。
研究実績と今後の利用領域、要点の整理
アニコムグループは、関連する研究実績として以下の二件を挙げています。これらの研究は本サービスで実施する解析技術の基盤となる事例です。
- 親猫にはない新規の遺伝子変異により筋ジストロフィーを発症したネコの症例報告(2024年4月18日、アニコム損害保険株式会社ニュースリリース)
- イエネコの高精度なゲノム解読と未解明の遺伝子群の発見(2024年11月22日、当社ニュースリリース)
プレスリリース本文では、同社が本サービスを通じて遺伝性疾患リスクの把握とその予防、QOL(生活の質)の向上に貢献し、アニコムグループが目指す「予防型保険」の実現に向けた取り組みをさらに推進していく旨が示されています。これらはサービス提供に付随する研究・実務上の位置づけであり、具体的な保険商品や制度変更の内容は本リリースでは記載されていません。
サービスに関する詳細や依頼方法、共同研究希望の連絡先は、サービスページおよびニュースリリースの案内に従う必要があります(関連リンクは本文末尾の表にも整理しています)。
技術的留意点とデータの取扱い
NGS解析では大量の遺伝情報が生成されるため、解析設計、バイオインフォマティクス解析、解釈の各段階で専門的な判断が必要です。報告書には解釈上の前提や限界が明記されることが期待されます。
また、研究目的でのデータ利用や共同研究に際しては、倫理的配慮や個体情報の管理、サンプルの取り扱い等に関する合意・同意手続きが必要となります。依頼時にこれらの条件について確認を行うことが重要です。
以下に、本記事で提示した主要事項を表形式で整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表者 | アニコム先進医療研究所株式会社(代表取締役社長 堀江亮)/アニコムグループ |
| 発表日時 | 2026年3月3日 15時07分 |
| サービス名 | NGS検査サービス(次世代シークエンサーを用いた網羅的遺伝子検査) |
| サービスURL | https://www.anicom-med.co.jp/laboratory/ngs.html |
| 提供形態 | 受託形式(個別検査、獣医療機関・大学・研究機関との共同研究・臨床研究に対応) |
| 対象動物 | イヌ・ネコを中心とする動物の遺伝性疾患解析 |
| 検査で分かること | 既知疾患関連遺伝子上の他変異の検出、他種の疾患関連遺伝子に相同する領域の解析による新規リスク遺伝子の探索 等 |
| 研究実績(関連) | ・2024/04/18:新規変異による筋ジストロフィーのネコ症例報告 ・2024/11/22:イエネコの高精度ゲノム解読と未解明遺伝子群の発見 |
| 備考 | イヌ・ネコの遺伝性疾患検査におけるNGS網羅解析を受託形式で提供する国内初の取り組み(当社調べ、2026年3月時点)。関連ニュース:https://www.anicom-med.co.jp/news/20260303.html |
本記事は、アニコム先進医療研究所株式会社が公表したプレスリリースの内容を忠実に整理・要約したものであり、提供開始の日時、サービス概要、検査で得られる情報、対応可能な利用者や研究分野、関連する研究実績を網羅的に記載しています。依頼や詳細確認は、提示された公式ページおよびニュースリリースの案内に従ってください。