3月16日表彰式|100年企業が示す『ノルマなし』経営の真意
ベストカレンダー編集部
2026年3月2日 17:01
表彰式
開催日:3月16日
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保険業界の常識を問い直す経営――中小企業庁長官賞受賞の背景
2026年3月2日15時、北九州市を拠点とするトップ保険サービス株式会社が、一般社団法人 人を大切にする経営学会主催の第16回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞において、応募総数77社の中から中小企業庁長官賞を受賞したと発表されました。本受賞は、同社が保険代理店としての従来の営業慣行を見直し、顧客本位・社員第一の経営を徹底している点が評価された結果です。
本賞は「人を幸せにする経営」を評価対象とし、対象となる『人』は①従業員とその家族、②外注先・仕入先、③顧客、④地域社会、⑤株主の5者です。第16回には77件の応募があり、内閣総理大臣賞1社、厚生労働大臣賞1社、地方創生大臣賞1社、中小企業庁長官賞1社、ほか多数の特別賞が選出されています。表彰式は3月16日(月)13:00より開催予定です。
審査で評価された主要ポイント
同社が特に高く評価されたのは、他に類を見ない経営方針と、組織運営・人材育成の実践内容です。具体的には「ノルマなし、インセンティブなし、新規営業開拓禁止」という大方針を掲げ、事故対応やリスクマネジメントを本業と位置づける姿勢が挙げられています。
加えて、全員参加型の組織運営として14の自立型組織によるプロジェクトチーム活動を展開している点、10年以上にわたる転職離職者ゼロの継続、名目上は65歳定年ながら実質定年を設けない制度や、就労が困難になった場合でも65歳まで現給を支給する仕組みなど、従業員を中心とした制度設計が審査で高評価を得ました。
- 評価の核:顧客本位の徹底と事故対応・リスクマネジメント重視
- 組織運営:14の自立型組織によるプロジェクトチーム活動
- 人事制度:長期雇用継続、実質的な定年制の撤廃、現給支給制度
- 人材育成:人格形成や古典教育(論語・孟子等)を含む研修体系
「顧客本位」を貫く経営と日常の取り組み
トップ保険サービスは、顧客にとっての「まさか」に備えることを本務とし、売上拡大の手段としての新規開拓やノルマを排し、既存顧客の事故対応やリスクマネジメントに注力する経営を採ります。この方針により顧客満足の向上を図り、その結果として地域社会への貢献と収益の両立を目指す循環をつくっています。
同社はこの好循環を「幸せトルネード」と称し、従業員の幸福度と人格の高さが高品質なサービスを生み出し、顧客や地域社会の「安心・安全」からさらに「幸せづくり」へとつながることを理念に掲げています。
日々の実務と顧客対応の姿勢
実務面では事故対応やリスクマネジメントを重視し、顧客が直面する課題解決に集中する体制を整備しています。営業成果を短期的に追うことを避け、長期的な信頼関係の構築を優先することで、顧客から「この会社に頼んでよかった」と評価されることが最終的な収益向上に結びつくと位置づけています。
その結果として、従業員の満足度および定着率が向上し、ノウハウと経験の蓄積がサービス品質の安定化・向上につながる好循環が実現されています。
- ノルマ・インセンティブを廃止し、顧客対応に専念する文化形成
- 事故対応能力・リスクマネジメント力の強化を組織的に実行
- 高い顧客満足が地域貢献と社員幸福に還元される循環(幸せトルネード)
社員育成・組織制度と書籍化された実践記録
トップ保険サービスは、利益追求のみを目的とせず、人格形成や人間的成長を重視した研修を実施しています。研修には古典教育(論語・孟子など)を取り入れ、自立した社員の育成を目指す点が特徴です。こうした取り組みが、継続的な高い定着率と組織の安定につながっています。
また、社長である野嶋康敬氏の経営観と実践の歩みをまとめた書籍『社員が幸せと感じてくれる会社のつくり方 ―「顧客本位」がすべてを解決する―』が発売中で、今回の受賞で評価された考え方や制度設計の具体例を一冊にまとめています。書籍はAmazonでの流通もあり、紹介リンクは https://x.gd/853QR です。
制度面の要点と運用実績
制度面では、名目上の65歳定年を設けながらも実質的な定年を撤廃しており、就労継続が困難となった場合でも65歳までは現給を支給する仕組みを整えています。これにより高齢層の社員でも生活の安定を保ちながら就労継続が可能です。
加えて、10年以上にわたる転職離職者ゼロの継続や、全員参加による14の自立型組織の運営によって社員一人ひとりが主体的に働ける環境が醸成されています。こうした運営実績が審査での高評価につながりました。
- 人事制度
- 名目上65歳定年・実質定年なし、就労困難時の現給支給(65歳まで)
- 組織運営
- 14の自立型組織によるプロジェクトチーム活動、全員参加の運営
- 教育・研修
- 人間形成を重視した研修、古典教育(論語・孟子等)を導入
会社概要・受賞歴・関連リンクと要点整理
ここでは、トップ保険サービス株式会社の基本情報やこれまでの受賞歴、関連リンクを整理します。創業は1926年で、2026年は創業100周年にあたります。本社は福岡県北九州市に所在し、生命保険・損害保険の代理店事業を展開しています。
以下のリストおよび表で要点を整理します。受賞歴やウェブ上の参照先もあわせて示しますので、受賞理由や同社の取り組み全体を俯瞰できます。
- 社名:トップ保険サービス株式会社
- 代表取締役:野嶋 康敬
- 創業:1926年(2026年で100周年)
- 事業内容:保険代理店(生命保険・損害保険)
- 本社所在地:福岡県北九州市小倉北区米町1-3-1 明治安田生命北九州ビル2階
- 企業HP:https://www.top-hoken.com/
- 書籍:『社員が幸せと感じてくれる会社のつくり方 ―「顧客本位」がすべてを解決する―』(Amazon: https://x.gd/853QR)
- 公式ブログ:https://www.top-hoken.com/category/blog/
- 公式Instagram:https://www.instagram.com/tophoken/?hl=ja
受賞歴は長年にわたり複数回の受賞・認定があり、近年では2024年に「日本経営品質賞 本賞」受賞、同年「働きがい認定企業」認定を受けています。今回2026年の「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で中小企業庁長官賞を受賞しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受賞名 | 第16回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 中小企業庁長官賞 |
| 発表日時 | 2026年3月2日 15:00(表彰式:3月16日 13:00予定) |
| 応募総数 | 77社 |
| 評価の主な理由 | 「ノルマなし、インセンティブなし、新規営業開拓禁止」の方針、事故対応・リスクマネジメント重視、14の自立型組織、長期雇用継続、人格形成を重視した研修 |
| 代表者 | 野嶋 康敬 |
| 創業年 | 1926年(100周年:2026年) |
| 本社所在地 | 福岡県北九州市小倉北区米町1-3-1 明治安田生命北九州ビル2階 |
| 事業内容 | 保険代理店(生命保険・損害保険) |
| 関連リンク | 企業HP: https://www.top-hoken.com/ / 書籍: https://x.gd/853QR / ブログ: https://www.top-hoken.com/category/blog/ / Instagram: https://www.instagram.com/tophoken/?hl=ja |
| 主な過去受賞・認定 | 2015 経営革新奨励賞、2017 日本経営品質賞、2022 同大賞 審査委員会特別賞、2023 経営デザイン認証 ランクアップ、2024 働きがい認定企業、2024 日本経営品質賞 本賞 |
上記はトップ保険サービスが示す受賞に至る主な事実と取り組みの整理です。受賞理由には、方針面・制度面・教育面の三位一体による長期的な実践が反映されており、今回の中小企業庁長官賞はその総合的な評価といえます。