ベストカレンダーのロゴ ベストカレンダー

在宅訪問190件の知見で開発 在宅医療オペレーション基盤

ツギノツギ採択

開催日:3月2日

📅 カレンダーに追加:GoogleiPhone/Outlook

ツギノツギ採択
これって具体的に何を自動化するの?
訪問スケジュール自動作成、最適ルート・配送計画、ピッキングリスト生成、欠品時の代替提案、報告テンプレ自動送信などを一元化し、紙やスプシの転記作業を排除します。
本当に薬剤師の負担は減るの?
転記・確認・欠品対応など現場の付随業務を削減して可視化・自動化することで、薬剤師が患者対応などの対人業務に充てる時間を確保できる見込みで、伴走で効果検証します。

足立区の調剤薬局が実践した在宅訪問の現場と課題

東京都足立区に本拠を置く株式会社薬zaikoは、2025年1月から本格的に在宅医療に取り組み、3店舗・薬剤師4名の体制で外来業務と並行しながら月間190件の在宅訪問を継続してきました。プレスリリース(発表日:2026年3月2日 08:01)によれば、現場では訪問スケジュール作成・処方提案・調剤・アポイント取得・他職種への報告・服薬指導・薬歴記入など多岐にわたる業務を同時進行でこなしており、慢性的な時間不足が常態化していました。

在宅訪問業務は外来業務に比べて時間消費が大きく、日本保険薬局協会の調査では1件あたりの在宅業務時間は平均約98分、外来の約13分の約8倍にのぼると指摘されています。薬zaikoは実運用の中で、情報が紙やスプレッドシート、薬歴システムに分散していることが、転記・確認・再入力といった付随業務を増やし、業務の属人化と非効率を助長している点を課題として認識しました。

【東京都主催第二創業支援事業「ツギノツギ」採択】足立区の調剤薬局が1年でゼロから月間190件の在宅訪問実績を元に、全国の薬局導入へ向けDXサービスを事業化 画像 2

在庫・欠品対応の負荷と影響

加えて、近年の医薬品供給不安により在庫確保や欠品対応に多くの時間を割かれる状況が続いたと報告されています。薬zaikoは月間訪問の実績において欠品率5%以下を実現してきたとしつつも、欠品対応は現場の薬剤師が本来注力すべき患者対応や専門的判断の時間を奪う構造的問題であると整理しています。

これらの課題を受け、薬zaikoは在宅医療に関わる情報の一元管理と、スケジュール・配送・報告業務の自動化・可視化を目指すシステム開発に着手しました。目的は、薬剤師が対物業務に追われる時間を削減し、対人業務に十分な時間を割ける体制を整えることです。

開発中の在宅オペレーティングシステム:機能と運用イメージ

薬zaikoが開発を進めるサービスは「手も頭も動かさない在宅医療オペレーション基盤」と名称付けられており、在宅業務における時間不足の解消を目的に設計されています。主な機能は訪問スケジュール自動作成、配送計画、進捗確認、情報共有の自動化です。

システムはレセコンに入力された処方日数を基に訪問スケジュールを自動化するほか、患者の住所と希望訪問時間を入力することで最大効率となる訪問ルートと時間割を自動作成する設計となっています。これにより、紙やスプレッドシートで行っていた転記作業を排除し、調剤から訪問、報告までのフローを一元化することを目指します。

具体的な自動化の流れ

開発中システムの動作例としては、以下の流れを想定しています。

  • レセコンに入力された処方日数を取得し、次回訪問日を推定。
  • 患者住所と希望時間を組み合わせ、効率的な回る順序と訪問時間を最適化。
  • 配送計画と薬のピッキングリストを自動生成し、欠品時は代替案を提示。
  • 訪問後の報告(副作用モニタリング、服薬状況、ケアマネ等への報告)はテンプレート化・自動送信で業務負担を軽減。

この自動化により、スケジュール作成や情報確認に費やしていた時間を削減し、薬剤師が患者と向き合う時間を確保することが狙いです。

運用効率化と情報の一元化

システムは調剤・訪問・報告といった一連の業務をつなぐことで、分断された情報管理を解消します。紙やスプレッドシート、薬歴データの断片化を解消することが、業務の属人化対策に直結します。

また、在庫管理機能や欠品率の可視化を組み込むことで、医薬品供給不安時の対応時間を短縮し、現場薬剤師の負担を軽減する設計が盛り込まれています。これにより、薬剤師が専門性を発揮すべき業務に資源を集中できる運用を目指します。

「ツギノツギ」採択の意義と伴走体制の具体性

薬zaikoは東京都が実施する第二創業支援事業「ツギノツギ」第1期の採択企業となりました。「ツギノツギ」は既存事業を基盤に新規事業立ち上げを目指す中小企業を対象に、専門家による伴走支援と事業開発資金を提供するプログラムです。薬zaikoはこの支援を受け、在宅医療オペレーティングシステムの外販化を目標に9ヶ月の伴走支援を受ける計画です。

プログラムの支援内容には、ビジネス戦略・エンジニアリング両面の継続的な伴走支援、および支援金が含まれます。薬zaikoは自社リソースのみでは難しかった本格的なシステム開発の課題を、外部専門家と採択企業コミュニティの知見で補完し、足立区での実績を全国展開可能なサービスへ昇華させる意向です。

伴走する外部専門家の役割

外部の伴走支援として、加藤剛広氏(新規事業立ち上げと組織拡大の経験を有する事業責任者/グロービス専任教員・社外取締役)と本間紀史氏(高度情報処理技術者資格を多数保有し、DX推進や技術顧問を務めるエンジニア)が参画します。両名はそれぞれビジネス推進とエンジニアリング面での具体的助言と実装支援を担い、サービスの事業化・品質担保に寄与する予定です。

加藤氏と本間氏の知見を取り込みつつ、採択企業同士のコミュニティからのフィードバックも得ることで、プロダクト設計・市場適合性・拡張性の観点から検証を進める計画です。

会社概要、連絡先、そして記事の要点整理

ここでは薬zaikoの基本情報と、今回の発表で示された主要データを整理します。会社は2021年2月16日に設立され、本社所在地は東京都足立区中央本町1-19-21です。代表取締役は海老沼 徹氏で、事業内容は調剤薬局事業および医療情報提供サービスとなっています。

報道関係者の問い合わせ先は広報担当・鈴木菜摘氏(メール:natsumi.suzuki@yakuzaiko.co.jp)です。会社の公開情報としてはウェブサイト(https://adachi-itsuki-pharmacy.com/)およびX、Instagramの公式アカウントが示されています。

発表日
2026年3月2日 08:01
在宅運用開始
2025年1月
月間訪問実績
190件(外来と並行運用、薬剤師4名、3店舗体制)
欠品率
5%以下(実績ベース)
設立日
2021年2月16日

最後に、この記事で取り上げた主要内容を表形式で整理します。以下の表は本発表の事実関係を要点化したものであり、在宅医療オペレーション基盤の目的・機能・支援体制・会社情報を一目で参照できます。

項目 内容
発表日 2026年3月2日 08:01
発表者(企業) 株式会社薬zaiko(代表取締役:海老沼 徹)
事業の目的 在宅医療における業務の一元化・自動化による薬剤師の時間確保と業務効率化、地域薬局間での導入可能なDXサービスの事業化
主な機能 レセコンとの連携による訪問スケジュール自動作成、住所と希望時間からの最適訪問ルート自動生成、配送計画、進捗確認、報告の自動化、在庫/欠品管理機能
現状の運用実績 2025年1月開始、3店舗・薬剤師4名で月間190件の在宅訪問、欠品率5%以下
支援プログラム 東京都 第二創業支援事業「ツギノツギ」第1期(9ヶ月の伴走支援・資金提供)
伴走専門家 加藤 剛広 氏(事業創出支援)、本間 紀史 氏(エンジニアリング/DX支援)
会社情報(所在地) 東京都足立区中央本町1-19-21
問い合わせ 広報:鈴木 菜摘(natsumi.suzuki@yakuzaiko.co.jp)
関連URL https://adachi-itsuki-pharmacy.com/、X・Instagramの各公式アカウント

以上が今回の発表内容の整理です。本リリースは薬zaikoが足立区で培った在宅医療の実務知見を基に、システム開発と事業化を進めること、そして東京都の「ツギノツギ」プログラムの支援を受けて全国の薬局で導入可能なオペレーティングシステムを目指す点を明確に伝えています。報道関係者向けの問い合わせ先情報も本文中に含まれているため、詳細確認が必要な場合は広報窓口へ連絡するとよいでしょう。