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岡山発:リビルトDPFのCO2削減を精密可視化

リビルトDPF算定発表

開催日:2月28日

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リビルトDPF算定発表
リビルトDPFって本当にCO2削減になるの?
なるよ。次の灯の算定ではリビルトDPFのライフサイクル排出量を165.7kg‑CO2と特定し、新品の約405.7kgと比べ約60%(約240kg)削減と示している。
その算定ってどれくらい信頼できるの?
信頼度は高い。アスエネのASUENE LCA支援のもと半年間の現場計測を実施し、ステープル1本や電力・水量まで測定、環境省データと照合して透明性を担保している。

岡山発:リビルト製品の環境価値を数値で示す試み

次の灯株式会社(本社:岡山県岡山市、代表取締役 黒川聖馬)は、アスエネ株式会社のCFP(カーボンフットプリント)算定支援とLCA算定サービス「ASUENE LCA」を活用し、自社で提供するリビルト製品(再生部品)に関する温室効果ガス(GHG)排出量の算定を完了したと、2026年2月28日19時30分に発表しました。プレスリリースは「地球の資源を自給する世界」をミッションに掲げる同社が、地方の製造現場から循環型経済(サーキュラーエコノミー)のモデルを提示することを目的としている点を明示しています。

発表によれば、今回の算定対象は主力製品の一つであるトラック用DPF(排気ガス浄化装置)の「セミリビルト品」です。CFP/LCAの手法に基づいて、製造から流通、回収までのライフサイクルにおける排出量を精密に測定し、新品品目との比較を行った結果が提示されています。

【岡山発・脱炭素の地方モデル】リビルト製品の環境価値を「可視化」し社会実装へ。 画像 2

プレスリリースの日時と目的

発表日:2026年2月28日 19時30分。今回の算定は約半年間の実証調査を経て公表されたもので、地方の中小製造業が抱える「データの壁」を突破し、リビルト製品の環境価値を可視化することを目的としています。

目的は二点に集約されます。一つは、リビルト製品が新品に比べてどの程度のCO2削減に寄与するかを数値で示すこと、もう一つはその数値を顧客企業がScope 3(カテゴリー1:購入した製品・サービス)削減の報告に活用できる形で提供することです。

【岡山発・脱炭素の地方モデル】リビルト製品の環境価値を「可視化」し社会実装へ。 画像 3

針1本、水1滴まで測る――精密な排出量算定プロセス

次の灯はアスエネと連携して、LCAの考え方に基づく詳細な現場計測を実施しました。計測対象にはコア部品の回収距離、洗浄工程における電力消費、水使用量、さらには梱包材に使用されるステープル(針)1本の重量までが含まれます。これにより「排出量算出プロセスの標準化」を実施し、算定の精度を高めています。

測定値は公的なデータベースとも照合され、透明性と再現性の確保に努めています。照合に用いられた出典は環境省の各種データで、具体的には以下のデータが参照されています。

引用元データ
環境省排出源単位データベース v3.5の排出係数データ
環境省 電気事業者別排出係数一覧
環境省 算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧

こうした外部基準との照合により、現場計測で得た数字の信頼性が担保されています。次の灯は測定値をもとに、リビルトDPF 1機あたりの排出量を算出しました。

【岡山発・脱炭素の地方モデル】リビルト製品の環境価値を「可視化」し社会実装へ。 画像 4

算定の範囲と手順

算定はセミリビルトDPFのライフサイクル全体を対象とし、以下の工程に関するデータを収集・計算しています。工程ごとに電力や水、輸送距離、素材使用量などを細かく把握することで、工程間のばらつきを抑え標準化を図りました。

  • コア部品の回収と輸送(回収距離の計測)
  • 洗浄工程における電力消費量と水量の計測
  • 検査・修理・再組立工程の資材・消耗品使用量の把握
  • 梱包材(ステープル等)の重量計測
  • 完成品の出荷に伴う輸送排出の計算

この詳細な手順により、従来の概算レベルの算定では見落とされがちな細部の排出要因まで含めた数値化が可能となりました。

数値で示された効果と事業への波及

算定の結果、次の灯のセミリビルトDPFのライフサイクル排出量は165.7 kg-CO2と特定されました。対して当社推定の新品DPFの排出量は約405.7 kg-CO2であり、これにより新品比で約60%のCO2削減(約240 kg-CO2の削減)が立証されました。

数値は単体のインパクトだけでなく、木や家庭換算での比較も示されています。DPF1本あたりの削減量は杉の木約17本が1年間に吸収する量に相当するとし、年間出荷数に基づく累計実績は一般家庭約7,000世帯の1ヶ月分に相当する排出量削減に達していると公表しています。

企業の脱炭素経営との接続

今回の可視化により、次の灯の顧客企業はリビルト製品の採用だけで自社のScope 3(カテゴリー1)排出量削減分を定量的に報告することが可能になります。これはサプライチェーン全体のGX(グリーントランスフォーメーション)対応を求められる企業にとって、調達判断や報告書作成の根拠として活用できるデータです。

次の灯は対象となる品番を拡大し、全製品の「環境ラベル化」を目標に掲げています。地方の製造現場から得た精密なデータをもとに、再生製品の経済性・環境性を併せて提示することで、産業界全体の脱炭素化に寄与することを目指しています。

企業情報と支援体制、関連データ

次の灯は2018年7月2日に設立され、岡山県総社市真壁に本社を置くリビルト専門の企業です。高度な洗浄技術と独自の検査基準により廃棄物削減と資源の有効活用を推進しています。代表取締役は黒川聖馬氏です。

今回の算定に協力したアスエネ株式会社は、CO2排出量見える化クラウド「ASUENE」やサプライチェーン向けソリューション、非財務情報の第三者保証・排出権取引所などを提供する企業で、累計資金調達額は115億円、6件のM&Aを実行、米国・シンガポール・タイ・欧州・フィリピンを拠点にグローバル展開を進めています。代表取締役CEOは西和田浩平氏です。

次の灯株式会社(Tsuginohi Co., Ltd.)
所在地(本社):岡山県総社市真壁1448‑1
東京オフィス:東京都品川区北品川1-1-11 第3小池ビル5F
代表者:代表取締役 最高経営責任者(CEO) 黒川 聖馬
設立:2018年7月2日
事業内容:自動車部品リサイクル・環境関連技術開発
URL:https://tsuginohi.com/
アスエネ株式会社
代表者:代表取締役CEO 西和田 浩平
主な提供サービス:ASUENE(CO2見える化クラウド)、ASUENE SUPPLY CHAIN、ASUENE VERITAS、Carbon EX(排出権取引所)
累計資金調達額:115億円、M&A件数:6件
URL:https://earthene.com/

関連リンクとして公式サイトや事業サイト、公式ムービーなどが公開されています。次の灯 公式サイト:https://tsuginohi.com/、事業サイト:https://dpf-dpd.com/、公式ムービー:https://youtu.be/6uDLHdLkZyk、YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@tsuginohi_okayama。

本記事の要点を整理した表

以下の表は本リリースで示された主要な数値・事実を整理したものです。算定値、比較対象、新品との削減率、参照データ、会社情報などをまとめています。

項目 内容
発表者 次の灯株式会社(代表 黒川聖馬)
発表日時 2026年2月28日 19:30
算定支援 アスエネ株式会社(ASUENE LCA)
算定対象 トラック用DPF(セミリビルト品)
リビルトDPFの排出量 165.7 kg-CO2 / 1機
新品DPFの排出量(当社推定) 約405.7 kg-CO2 / 1機
削減率 新品比 約60%(約240 kg-CO2 削減 / 1機)
削減量の換算 杉の木 約17本の1年吸収量に相当
(累計:一般家庭約7,000世帯の1ヶ月分相当)
参照データ 環境省排出源単位データベース v3.5、電気事業者別排出係数一覧、算定・報告・公表制度の排出係数一覧
今後の方針 対象品番の拡大と全製品の環境ラベル化を目指す
関連リンク https://tsuginohi.com/、https://dpf-dpd.com/、https://earthene.com/

本稿では、次の灯とアスエネが共同で実施したCFP/LCA算定の背景、手法、得られた数値、企業情報を整理しました。地方拠点での精密な現場計測を通じて、リビルト製品の環境価値を数値化し、企業のScope 3報告や調達判断に資する形で提供する取り組みが具体的な形となった点が今回のポイントです。