就活早期化で4人に3人が夏前に始動 ABABA調査
ベストカレンダー編集部
2026年2月26日 17:40
就活早期化意識調査
開催期間:1月7日〜1月30日
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就活の「早期化」はどの程度進んでいるか:調査の対象と実施概要
株式会社ABABAは、2027年3月卒業予定の大学3年生および修士課程1年生のうち、すでに就職活動を開始している学生232名を対象に、「就活早期化に関する意識調査」を実施しました。調査はインターネット方式で行われ、期間は2026年1月7日から1月30日までです。回答数は有効回答232件となっています。
本章ではまず、調査の実施体制と基本データを整理します。調査主体は株式会社ABABA(本社:東京都渋谷区、代表取締役:久保駿貴・中井達也)。調査方法はインターネット調査、対象は2027年卒予定の大学3年/修士1年で、早期選考に取り組んでいる学生が母体です。
- 調査対象
- 2027年3月卒業予定の大学3年生、修士課程1年生(就活開始済み)
- 調査機関
- 株式会社ABABA
- 調査方法
- インターネット調査
- 調査期間
- 2026年1月7日~2026年1月30日
- 有効回答数
- 232名
いつ始めたか・始まりを感じた瞬間:夏前までに多数が動き出す
就職活動の開始時期については、「大学3年の4月頃」が21.6%で最多となり、続いて「大学3年の7月頃」17.2%、「大学3年の8月頃」14.2%でした。大学3年4月から8月までに活動を始めた学生は累計で74.1%に達し、夏休み前後までに約4人に3人が就活をスタートさせている実態が示されています。
また、「就活の始まり」と感じる瞬間については、「自己分析を始めたとき」が30.6%、「業界・企業研究を始めたとき」が30.2%で、互いにほぼ同率でした。学生の就活は「自己理解(自己分析)」と「企業・業界への情報収集(業界研究)」という2つのプロセスが出発点になっていることが確認できます。
- 就活開始時期(上位): 大学3年4月 21.6%、7月 17.2%、8月 14.2%。
- 開始を感じる瞬間: 自己分析 30.6%、業界研究 30.2%。
早期化に対する受け止め方と参加動機:同調や不安が主因に
選考が大学3年/修士1年の段階から始まることについての感触は、「早い」19.8%、「少し早い」35.8%で、合わせて55.6%が早期化を実感していると回答しました。一方で「ちょうどいい」は38.4%に達しており、約4割は現状のスケジュールを適切と捉えています。
選考参加の理由では、最多が「まわりの人が選考に参加しており、出遅れたくないから」38.8%、次いで「とりあえず動いておかないと不安だから」35.3%で、周囲への同調と不安を理由に早期に参加する学生が目立ちました。主体的理由である「行きたい企業が選考を開始しているから」は16.4%、「早くから経験を積み本命に活かしたいから」は12.9%に留まります。
- 選考開始への印象: 早い系合計 55.6%、ちょうどいい 38.4%。
- 参加理由(複数回答): 出遅れたくない 38.8%、不安だから 35.3%、早く終えたい 28.4%、普通だと思う 28.0%、行きたい企業が選考開始 16.4%、経験を積みたい 12.9%。
クロス集計では、早期に就活を始めた学生ほど「とりあえず動いておかないと不安」という回答比率が高く、大学3年4月に開始した学生ではその比率が48.0%に達していました。5月開始の学生では50.0%が「まわりが参加しており出遅れたくない」と回答しており、SNSや就活情報の可視化が周囲の動きに影響している可能性が示唆されます。
選考対策での苦戦項目とその要因:自己理解不足と実践経験の欠如
選考対策で苦戦している点については、「エントリーシートの作成・内容の深掘り」が45.7%で最多、次いで「Webテスト・SPIなどの試験対策」40.1%、「面接対策」37.1%でした。自己分析自体を課題とする回答も23.3%に達しており、基礎となる自己理解が追いついていない状況が見られます。
苦戦している理由では「面接慣れしていない(実践経験不足)」が34.3%、「自分の強み・弱みがわからない」33.8%、「企業にアピールできるようなエピソードがない」31.9%が上位となり、分析・表現・実践のいずれも学生側の準備不足や時間的制約と関連していることが示されました。
| 選考対策で苦戦 | 割合 |
|---|---|
| エントリーシートの作成・深掘り | 45.7% |
| Webテスト・SPIなどの試験対策 | 40.1% |
| 面接対策 | 37.1% |
| 自己分析 | 23.3% |
| 特にない | 6.9% |
クロス集計の結果、選考時期を「早い」と感じる学生は選考対策全般で苦戦する傾向が強く、準備不足が早期化と関連していることが示唆されます。参加動機別では、特に「とりあえず動いておかないと不安だから」と答えた学生は「自分の対策方法が合っているかわからない」が57.9%と平均を大きく上回り、手探りで進めざるを得ない状況が浮かび上がりました。
苦戦の背景要因詳細
苦戦理由の上位には、自己理解と実践経験の不足が含まれます。「面接慣れしていない」34.3%、「自分の強み・弱みがわからない」33.8%、「企業にアピールできるエピソードがない」31.9%と続きます。情報過多や対策方法の不確実性も、約26%台の回答が示すように無視できない要因です。
こうした課題は就活の早期化と時期の前倒しによって顕在化している側面があり、大学での学びや課外活動に割ける時間が減少することで、自己分析の深度やエピソードの蓄積が不足するという構図が考えられます。
本来の学生生活とABABAのサービス紹介:時間の使い方と支援の仕組み
大学3年生/修士1年生のこの時期、本来どのように過ごしたかったかを尋ねたところ、「アルバイトや社会経験を積みたかった」が31.9%、「趣味に時間を使いたかった」30.6%、「友人との時間を大切にしたかった」30.2%と、就活以外の活動を望む声が多く聞かれました。一方で「就活をするのが適切だと思う」と回答したのはわずか7.3%でした。
こうした結果は、現実の就活スケジュールと学生の本音の乖離を示しています。早期から選考に参加せざるを得ない状況は、学業や余暇、実務経験など本来確保したい時間を奪う構図になっていることがうかがえます。
ABABA総研と新卒スカウトサービス「ABABA」について
ABABA総研は、就職活動を行う学生と採用企業のリアルを可視化する調査研究機関です。就活生のメンタル面や外的環境の変化に着目し、継続的な調査研究を通じて現状を明らかにすることを目的としています。
また、ABABAが提供する新卒スカウトサービス「ABABA」は、最終面接まで進んだ学生のみ登録できるスカウト型サービスです。登録時に最終面接まで進んだ企業の情報を提出すると、その実績を見た企業からスカウトが届きます。さらに、不採用通知(いわゆる”お祈りメール”)を前向きに転換する「お祈りエール」という仕組みも設けられています。
- 登録資格: 最終面接まで進んだことのある就活生。
- お祈りエール: 不採用の学生に対して企業がABABAへの登録を勧め、推薦として扱う取り組み。
- 目的: 選考過程を評価することで心理的ストレスの軽減と企業のブランディング保持に寄与。
サービスURL: https://hr.ababa.co.jp/ababa
調査結果の要点整理(表)とまとめの文章
以下に本記事で示した主要な調査結果を表形式で整理します。表の後に、表で示した数値を踏まえた簡潔なまとめを記します。
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| 調査対象 | 2027年3月卒予定の大学3年生・修士1年生(就活開始済) 有効回答232名 |
| 調査期間 | 2026年1月7日~1月30日 |
| 就活開始時期(最多) | 大学3年4月 21.6%(4月~8月で累計74.1%) |
| 就活の始まりと感じた瞬間 | 自己分析 30.6%、業界研究 30.2% |
| 選考開始時期の受け止め | 早い系合計 55.6%、ちょうどいい 38.4% |
| 参加理由(上位) | 出遅れたくない 38.8%、不安だから 35.3% |
| 苦戦している対策 | ES作成・深掘り 45.7%、Webテスト 40.1%、面接 37.1% |
| 苦戦理由(上位) | 面接慣れしていない 34.3%、強み・弱みがわからない 33.8%、エピソード不足 31.9% |
| 本来の過ごし方(上位) | アルバイト・社会経験 31.9%、趣味 30.6%、友人との時間 30.2%、就活が適切 7.3% |
| 運営企業(概要) | 株式会社ABABA(所在地:東京都渋谷区恵比寿1-19-19 恵比寿ビジネスタワー8F)従業員数100名(インターン・アルバイト含む)設立 2020年10月19日 資本金1億円 |
まとめとして、本調査は就活の早期化が実際に学生の行動を前倒しさせている一方で、早期に動く学生の多くが同調や不安を動機にしており、自己理解や実践経験の不足を抱えたまま選考に臨まざるを得ない実態を明らかにしました。学生生活の本来の希望と現実のスケジュールとの間に乖離が存在し、対策や支援の在り方が引き続き問われる結果となっています。
問い合わせ・詳細はABABAの公式サイト(上記URL)およびABABA総研の公表資料を参照してください。