完全オンプレミスで運用するローカルLLM登場
ベストカレンダー編集部
2026年2月22日 21:58
ローカルLLM提供開始
開催日:2月22日
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完全オンプレミスの「ローカルLLM」が目指す閉域AI基盤の実装
カスタマークラウド株式会社は、2026年2月22日 17時52分に、完全オンプレミス型AI基盤としての「ローカルLLM」の提供開始を発表した。提供形態は自社施設内でAI処理を完結させる構成であり、データが一切社外に出ないことを設計目標としている点が最大の特徴である。
生成AIの企業利用が急速に進む一方で、金融・医療・官公庁など機密情報を扱う組織では外部クラウドの利用に対する慎重な姿勢が残っている。本発表はそうした厳格な情報管理要件に対応するため、外部ネットワークと物理的・論理的に分離された完全閉鎖型のAI環境を構築できることを前提に設計されたものである。
技術基盤と統治設計
同社は国家プロジェクトで得たAI統治設計やセキュリティアーキテクチャのノウハウを技術基盤に組み込んでいる。AGI駆動開発(AIネーティブ開発)で培った設計思想をローカルLLMに適用し、統治可能かつ持続可能なAI環境を実装することを目指している。
また、ライセンス体系は規模に応じた柔軟性を持たせており、組織ごとの要件に応じたカスタマイズが可能である。自社専用のAIとして内部業務に特化した調整や学習ポリシーの設定も行える。
- 提供開始日: 2026年2月22日 17時52分
- 提供企業: カスタマークラウド株式会社(本社:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア、代表取締役社長:木下寛士)
- 主な設計方針: 完全閉鎖、外部非流出、国家プロジェクト由来の統治ノウハウ反映
サービスの具体的な内容と導入効果
ローカルLLMのサービス概要として、同社は以下の機能と設計要素を明示している。組織の内部だけでAIパイプラインを運用することを前提としており、物理的および論理的分離を実現する構成を可能にする点が重要である。
サービスは幅広い業種のセキュリティ要件に合わせられるように設計されており、特に金融、医療、官公庁といった高度機密性を要求される分野での採用を想定している。
| サービス項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供形態 | 完全オンプレミス型の閉鎖型ローカルLLM環境 |
| データ管理 | データの外部非流出設計(社外への送信ゼロを目指す設計) |
| 統治設計 | 国家プロジェクト由来のAI統治・セキュリティ設計ノウハウ反映 |
| ライセンス | 組織規模に応じた柔軟な体系 |
導入効果の詳細
カスタマークラウドは導入効果として三点を挙げている。まず、情報漏洩リスクの構造的低減。外部クラウドにアクセスする経路を排除することで、クラウド経由の漏洩リスクを取り除く。
次に、厳格な規制への対応とAI活用の両立である。規制遵守が必要な業務プロセスにおいてもAIを活用するための基盤を提供する。最後に、自社専用AIによる高度な業務自動化を実現し、内部プロセスの効率化を推進する。
- 情報漏洩リスクの構造的低減
- 規制対応とAI活用の両立
- 自社専用AIによる高度業務自動化
連携体制、イベント、そして「ビットバレー2.0」構想
カスタマークラウドはBytePlusの公式グローバルパートナーであり、今回の発表でもグローバルな連携体制が強調されている。また、同社はGlobal Video Hackathonなどの国際的なイベント運営にも関与しており、外部パートナーとの協業を通じてAIエコシステムの拡大を図っている。
同社が主催・運営する「Global Video Hackathon 2025」はBytePlus、TRAE、WaytoAGIなどの企業・コミュニティと連携し、Seedance APIを用いたAI映像生成やインタラクティブ動画の制作を促進するイベントである。イベントは世界中のクリエイターや開発者の参加を前提としており、制作のためのAPIやツールの提供も行われる。
ハッカソン連携パートナーと役割
- BytePlus: 世界最大級のAI基盤を提供するグローバルテック企業。AI・データ基盤の展開。
- TRAE: 次世代AI開発環境(IDE)を提供し、コード理解やタスク分解、自動実装を支援。
- WaytoAGI: 900万人規模のAGIコミュニティ。国際的なAI教育・開発・研究のネットワーク。
- EDDY STREET: ビデオマーケティングを得意とするグローバルマーケター。
- AI Dreams Factory: 生成AIアプリを量産するクリエイティブ・エコシステム。
「渋谷から世界へ」をキーメッセージに掲げる同社は、渋谷を拠点としたAI産業の再集積(Re-concentration)を意図した「第2のビットバレー構想 / Bit Valley 2.0」を進めている。これは、AI生産工場やAGI駆動開発など複数の領域を横断的に結ぶことで、産業単位・国家単位でのAI社会インフラの形成を目指す取り組みである。
経営視点と代表者のメッセージ、企業情報
代表取締役社長の木下寛士氏は年頭所感で、2026年を第二創業元年として位置づけ、AGIを中核とした事業基盤を社会実装の段階まで確立したと説明している。木下氏は、AGIは技術競争の対象ではなく事業をスケールさせ産業を変えるための前提条件であると位置づけ、設計とスピードの競争にフォーカスする方針を示した。
木下氏は渋谷を単なる拠点ではなく産業が交差する場と位置付け、ここで確立した設計思想と実装モデルを世界へ展開する意志を述べている。合わせて、同社の取り組みは実装と運用を重視しており、概念から実際のサービス稼働へと移行していることを強調している。
- 木下 寛士(代表取締役社長)プロフィール
- カスタマークラウド株式会社代表取締役社長。BytePlusのグローバル公式パートナーとして日本のAIクラウド展開を支援し、AGI、Local LLM、エージェント技術を軸に事業を展開。2018年創業以降、複数の大手企業へのAI/DX支援実績を持つ。
- 会社所在地
- 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア
- 公式サイト / 問い合わせ
- https://www.customercloud.co.jp/ / https://www.customercloud.co.jp/#contact
同社の事業領域は、AGI駆動開発を基盤としたAIプラットフォーム事業、AI生産工場(AI Dreams Factory)、AIクラウド/AGI導入支援、DX変革支援、メディア事業およびイベント・コミュニティ運営である。主要パートナーとしてBytePlusやLarkが挙げられている。
主な実績と活動
主な実績として、日本最大級のカーメーカーや通信会社へのAI/DX支援、BytePlus公式パートナーとしての活動、AI Dreams Factoryの展開、CUSTOMER CLOUD Global Video Hackathonの主催、WaytoAGI(900万人コミュニティ)へのスポンサーシップなどが公表されている。
これらの実績を背景に、同社は国内外の官公庁や大企業、スタートアップとの連携を進め、ローカルLLMをはじめとしたAI基盤の導入拡大を図る計画を示している。
要点の整理(表)と締めくくり
以下の表は、本記事で取り上げた主要な情報を項目ごとに整理したものである。本表は発表内容、提供機能、導入効果、連携体制、連絡先を網羅的に示している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日時 | 2026年2月22日 17時52分 |
| 提供製品 | 完全オンプレミス型ローカルLLM(閉域型AI環境) |
| 主な設計方針 | 物理的・論理的に分離した完全閉鎖型、データの外部非流出、国家プロジェクト由来の統治設計反映 |
| 想定導入先 | 金融、医療、官公庁など高度な機密管理が求められる組織 |
| 導入効果 | 情報漏洩リスク低減、規制対応とAI活用の両立、自社専用AIによる高度業務自動化 |
| 連携パートナー | BytePlus、TRAE、WaytoAGI、EDDY STREET、AI Dreams Factory 等 |
| 会社情報 | カスタマークラウド株式会社 / 代表取締役社長:木下寛士 / 住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア |
| 公式リンク | https://www.customercloud.co.jp/ |
| 今後の展開 | 高度機密業界への導入拡大、AGIセキュリティとの統合強化、海外政府案件への応用展開 |
以上の通り、カスタマークラウドの発表は、機密性の高い現場でAIを安全に活用するための基盤としてのローカルLLMを明確に位置づける内容である。技術的な統治設計や運用性を重視し、渋谷を拠点とした国際的な連携とエコシステム形成を軸に掲げている点が特徴である。