3/6開催|五感で味わうシリア料理×音楽体験
ベストカレンダー編集部
2026年2月20日 12:16
SEKAI KITCHEN
開催日:3月6日
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五感で知るシリア──食と音楽で「知り合う」体験の意図
NPO法人Piece of Syria(ピースオブシリア)は、2026年3月6日(金)に大阪・京町堀のイタリアンレストラン「osteria égo(オステリアイーゴ)」で体験型レストランイベント『SEKAI KITCHEN ~シリア シリアウ オイシリア編~』を開催します。開催時間は受付が16:30、開始が17:00、終了予定が20:30です。主催はPiece of Syria、プロデュースチームは株式会社人と音色および一般社団法人demoexpoです。
本イベントは、料理・音楽・写真という文化体験を通して参加者が五感でシリアと出会うことを目的とする、プロジェクトデザインの実験的な取り組みです。遠い国の情報を単なる知識ではなく体感へと変換し、「パブリック(行政やインフラなど)」と「カルチャー(音楽・食・写真など)」を掛け合わせることで、文化継承や公共性を自分ごと化する狙いがあります。
コンセプトと背景の明確化
イベントのテーマは「文化体験を通じて、パブリックを自分ごと化する」です。参加者が料理の香り、音楽の響き、写真の視覚情報を通してシリアを感覚的に捉え、自分なりの解釈を持ち帰ることを重視しています。体験をきっかけに、文化を守り、再生する行為へとつなげることが目指されています。
社会的背景として、2011年以降の戦争の影響でシリア人口の54%が難民または国内避難民として故郷を離れており、代々受け継がれてきた無形遺産や口承文化が失われつつあります。難民の子どもたちの中には自国へ足を踏み入れたことがない世代も多く、医療や食糧支援に比べて文化・教育の保護が後回しになりがちな点が課題です。
- 主催
- NPO法人 Piece of Syria(大阪市)
- プロデュース
- 株式会社人と音色、一般社団法人demoexpo
- 目的
- シリアの文化を五感で知る体験を通じ、文化継承と公共性の自覚を促すこと
当日のプログラム構成と会場の仕掛け
当日はコース形式のシリア料理を中心に、音楽ライブ、トーク、写真展を組み合わせた回遊型の体験が用意されます。料理は日本在住のシリア人シェフ Hiba Jamjoom(ヒバ・ジャムジューム)氏と、osteria égoのシェフ山田真志氏が共作した「シリアのハレの日に食べるメニュー」を提供します。
プログラムの参加は主催側の招待制です。ただし、イベント翌日の2026年3月7日(土)から3月12日(木)までは、同会場で写真展に加え、シリア料理の特別ランチメニューが提供され、どなたでも参加可能です。
当日の詳細タイムラインと内容
開始は17:00、終了予定は20:30です。16:30から受付が始まり、コース料理に加えて音楽ライブやトークセッション、写真展示の鑑賞が進行します。会場は大阪市西区京町堀1-13-20 Maison de 京町堀、最寄りは肥後橋駅から徒歩約10分です。
会場内では参加者が回遊しながら複数の体験を重ねる形式がとられます。料理の試食と同時にトークや演奏が行われ、写真を通じた視覚的理解と、持ち帰り可能な音源や香りの体験がセットになっています。
- 料理: シリアの祝祭日に食べられる料理を前菜からデザートまでコースで提供。
- 音楽: シリア人アーティストとの対話から生まれたオリジナル楽曲のライブパフォーマンスと店内BGM。
- 写真展: シリアの子どもたちや風景を撮影した写真を展示。展示では撮影者の個人的な思い出が後から添えられる演出。
五感を動かす仕掛けと参加体験の細部
会場では一方通行の鑑賞ではなく、参加者が自ら手を動かしたり判断をしたりすることで感情を引き出す「ギミック(仕掛け)」が設けられています。これらは体験を記憶に残しやすくするだけでなく、その場での解釈を促す設計となっています。
主な仕掛けは「スパイスの翻訳」「旅の翻訳(音楽)」「感情のあとづけ(写真)」「誰かに贈るお土産」です。これらは、持ち帰る行為や贈る行為を通じて、参加体験を自分の生活圏へと持ち帰らせることを意図しています。
具体的な体験の内容
スパイスの体験では、多様な卓上スパイスが提示され、伝統的な味やシェフのおすすめから自由に選び、ブレンドしたスパイスに自分で名前をつけて瓶で持ち帰ることができます。自分の味の記録を残す行為が体験の一部となります。
音楽体験では、トルコ南部を旅してシリア人アーティストと対話から生まれたオリジナル曲が店内BGMとして流れます。楽曲はQRコード付きカードで持ち帰ることができ、現場での音体験を後から再生して振り返ることが可能です。
- スパイスの翻訳: 卓上スパイスの選択・ブレンド・命名・持ち帰り。
- 旅の翻訳(音楽): 対話から生まれたオリジナル曲をライブで体験。QRで音源持ち帰り。
- 感情のあとづけ(写真): 最初はキャプションなしの写真に、トークに合わせて撮影者の個人的な記述が追加。
- お土産: 今日感じたことを誰かに贈るための小さな手土産として提供。
プロデュースチームと参加クリエイターの紹介
本イベントには複数の団体とクリエイターが参画しています。主催はNPO法人Piece of Syria、プロデュースと運営協力には株式会社人と音色および一般社団法人demoexpoが関わっています。これらの組織はそれぞれ教育、地域共創、障害児教育などの領域で活動してきた実績があります。
クリエイターとしては、シェフ、サウンドアーティスト、写真家などが参加します。各クリエイターの専門性と現地や近隣地域での対話に基づく作品やメニューが、本イベントの核を成しています。
参加クリエイターの詳細プロフィール
シェフ 山田 真志(やまだ しんじ): 靱公園に面したイタリアンレストラン「osteria égo」オーナーシェフ。これまでdemo!expoと協働して多国籍のコラボメニューを提供してきた経験があり、今回シリアの伝統と大阪の感性を組み合わせた一皿を作ります。
シェフ Hiba Jamjoom(ヒバ ジャムジューム): サウジアラビア生まれのシリア人建築家で、3人の子どもの母。2019年より日本在住。料理に加えてアートやデザイン、アラブ菓子づくりなどにも取り組んでいます。
サウンドアーティスト 山本 啓(やまもと ひらく): バイオリン、ギター、ピアノ等の生楽器にエフェクトやループを用いる演奏スタイルで活動する音楽家。現地対話を経た音源制作とライブパフォーマンスに関わります。
組織プロフィール: Piece of Syriaは「シリアをまた行きたい国にする」ことを目標に、幼稚園運営、小学校校舎修復、心のケアなどを通じ5万人超のシリアの子どもたちに教育を届けてきた国際協力NGOです(https://piece-of-syria.org/)。demo!expoは大阪・関西万博を契機に共創の場づくりを進めてきた組織で、現地と日本の協働プロジェクトを推進しています(https://demoexpo.jp/)。人と音色は「ちがいに、耳を傾ける。」をテーマに教育研究を行うチームです(https://hitoto-neiro.jp/)。
主催者および関係者のメッセージ(要旨)
Piece of Syria 代表 中野貴行は、シリアと出会って20年になると述べ、シリアの人々の温かさや豊かな文化に魅了されていることを伝えています。地元大阪でシリアを体験できる場をつくることを楽しみにしているという趣旨の発言が寄せられています。
demo!expo 副代表 今村治世は、世界の人々の出会いを通じて日常が良くなっていくと信じており、まずは食卓を共にすることから始めたいという考えを示しています。人と音色の武藤崇史は、トルコ南部での現地体験を通じて得た「出会い」から始まる理解の入口を食卓に求める意図を語っています。
開催概要と要点の整理
以下の
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | SEKAI KITCHEN ~シリア シリアウ オイシリア編~ |
| 主催・プロデュース | NPO法人 Piece of Syria、株式会社人と音色、一般社団法人demoexpo |
| 日時 | 2026年3月6日(金) 16:30受付開始 / 17:00スタート~20:30終了予定 |
| 場所 | osteria égo(オステリアイーゴ) 大阪府大阪市西区京町堀1-13-20 Maison de 京町堀(肥後橋駅から徒歩10分) |
| 参加方法 | 主催からの招待制。関連特別ランチは2026年3月7日~3月12日にどなたでも参加可。 |
| 体験内容 | シリアのコース料理(前菜~デザート)、音楽ライブ、トーク、写真展 |
| 主要クリエイター | シェフ 山田真志、シェフ Hiba Jamjoom、サウンドアーティスト 山本啓 |
| 関連期間 | 写真展および特別シリア料理ランチ: 2026年3月7日(土)~3月12日(木) |
| 問い合わせ | 一般社団法人demoexpo メール: info@demoexpo.jp |
| 参考リンク | Peatix案内: https://peatix.com/event/4856647/view / 各組織: https://piece-of-syria.org/ / https://demoexpo.jp/ / https://hitoto-neiro.jp/ |
本稿では、2026年3月6日に開催される『SEKAI KITCHEN ~シリア シリアウ オイシリア編~』の目的、構成、参加方法、関係者の役割と背景を整理して伝えた。戦争の影響で文化継承が危機にあるシリアの現状を踏まえ、五感を通じた体験を設計することで、文化の記憶を保持し、日常へとつなげる試みであることが確認できる。
問い合わせや参加情報は上記の連絡先・リンクを参照のこと。イベント本体が招待制である一方、関連する写真展と特別ランチは3月7日から3月12日まで一般公開されるため、関心がある場合は公開期間中の来訪で体験することができる。