屋内全天候型『新秩父宮ラグビー場』着工決定
ベストカレンダー編集部
2026年2月12日 16:10
新秩父宮ラグビー場着工
開催日:2月3日
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都心・神宮外苑に生まれる新たな「聖地」――着工と施設の全容
東京都新宿区霞ヶ丘町に計画された屋内全天候型多目的ラグビー場「新秩父宮ラグビー場(仮称)」が、2026年2月3日に着工しました。事業主体は鹿島建設を代表企業とする秩父宮ラグビー場株式会社で、三井不動産、東京建物、東京ドームの4社が構成企業として参加しています。Ⅰ期工事完了後、2030年に開業を予定しています。
本施設は現行の秩父宮ラグビー場の歴史と記憶を継承しつつ、ラグビーを中心として音楽コンサートや展示会など多様なイベントに対応することを目的に設計されています。ラグビー開催時の収容人数は約1万5千人、イベント時最大約2万5千人を見込んでいます。
- 着工日
- 2026年2月3日
- 開業予定
- 2030年(Ⅰ期工事完了後)
- 所在地
- 東京都新宿区霞ヶ丘町3番2号
- 事業形態
- PFI(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づく事業)
施設設計と観戦・観覧体験の工夫
建物は地上8階・地下1階、延床面積約72,957.17㎡、高さ46.25mで、ラグビー競技の運営基準に対応した施設水準を満たすことが目指されています。構造は地上部がRC造やS造など複合構造、地下はRC造を基本とします。設計は鹿島建設と松田平田設計の設計共同企業体、設計協力に内藤廣建築設計事務所およびPOPULOUSが参加しています。
観客席や演出設備、環境性能も重視され、東西スタンドを均等にした「ダブルメインスタンド」、コーナー部から臨場感のある観戦を提供する「ラグビータワー」、フィールドと同レベルで観戦できる「フィールドバー」、VIPラウンジなど多様な座席構成が計画されています。観客席は前後左右のゆとりを確保し、50m×12mの大型ビジョンを設置して多彩な演出を可能にします。
- ラグビー利用時収容:約15,000席
- イベント利用時収容:最大約25,000席(音楽コンサート等)
- 大型ビジョン:50m×12m
- ユニバーサルデザイン導入およびICTの活用
- 環境性能:LEED GOLD®、ZEB Ready取得を予定
屋内全天候型という特性と利用上の利点
屋内全天候型であることにより、天候による開催中止や影響が抑制され、国際大会やトップレベルの試合運営に対応しやすくなります。都心立地のため平日の来場も想定しやすく、年間を通じてスポーツやエンタテインメントの催行を促進します。
座席の多様性や音響・映像設備の充実は、ラグビー観戦だけでなく、国内外のアーティスト公演や展示会など幅広い用途に対応することを意図しています。運営面では東京ドーム社のノウハウ活用が明確に位置づけられています。
歴史継承とシンボル、ネーミングの位置づけ
「秩父宮ラグビー場」の名称は継承されることが明確に示され、同時にトップパートナーである三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)との協働により副名称が「SMBC Olive SQUARE」に決定しました。副名称は施設のネーミングライツとしてPFI事業の枠組みで認められており、正式運用は20230年5月(予定)の施設運営開始日から効力を発揮します。
ネーミングの意図は、SMBCの「Olive(オリーブ)」が挑戦の精神を象徴し、「SQUARE(広場)」が多様な出会いや体験の場であることを示すと説明されています。なお「新秩父宮ラグビー場」は現時点で仮称です。
- 副名称
- SMBC Olive SQUARE(運用開始:2030年5月予定)
- トップパートナー
- 三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)
- 副名称の目的
- PFI事業におけるネーミングライツとして事業者の運営安定と魅力向上を図るため
シンボル「Scrum Arch(スクラムアーチ)」の意味
新施設のシンボルは「Scrum Arch(スクラムアーチ)」。ファサードに描かれる優美な曲線と並び立つ柱がスクラムを組む選手たちを想起させ、5つの空間はラグビーボールの形状を通じてラグビーの5つのコアバリュー(品位・情熱・結束・規律・尊重)を表現します。
このシンボルは「WHERE DREAMS PLAY」という位置づけで、感動と夢が広がる場であることを宣言する意図を持ちます。
事業の体制、スケジュール、関係者のコメント
本事業はPFI法に基づいて実施され、設計・建設を行った後、秩父宮ラグビー場株式会社が独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)に所有権を移転し、同時に30年間の運営・維持管理権を取得して運営を行います。Ⅱ期工事では南側広場の整備が予定され、敷地面積はⅡ期整備後に43,476.27㎡となる見込みです。
主要な事業関係者は次のとおりです。代表企業は鹿島建設(施工者も鹿島建設)。参加企業は三井不動産、東京建物、東京ドーム。設計共同体は鹿島建設・松田平田設計で、内藤廣建築設計事務所とPOPULOUSが設計協力として参加しています。
- 事業者:秩父宮ラグビー場株式会社(鹿島建設、三井不動産、東京建物、東京ドーム)
- 発注者:独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)
- 設計:鹿島建設・松田平田設計 設計共同企業体(設計協力:内藤廣建築設計事務所、POPULOUS)
- 施工:鹿島建設
関係者のコメントとして、SMBCグループ 取締役 執行役社長 グループCEO 中島達氏は、トップパートナーとして伴走することの意義や、ラグビーのコアバリューとSMBCの価値観が相通じる点に触れ、伝統を受け継ぎ進化する場づくりに取り組む旨を述べています。また、鹿島建設、三井不動産グループ、東京建物、JSC、日本ラグビーフットボール協会からもそれぞれの立場で期待や想いが表明されています。
設計・運営の要点とまとめ表
ここまでに示した新秩父宮ラグビー場の主要なスペック、スケジュール、運営体制、設備仕様、環境・デザイン方針を以下の表に整理します。表の後に要点を簡潔に補足します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名(仮称) | 新秩父宮ラグビー場(副名称:SMBC Olive SQUARE) |
| 副名称運用開始 | 2030年5月(予定) |
| 着工 | 2026年2月3日 |
| 開業予定 | 2030年(Ⅰ期工事完了後) |
| 所在地 | 東京都新宿区霞ヶ丘町3番2号 |
| 敷地面積 | 34,437.54㎡(Ⅱ期整備後:43,476.27㎡) |
| 延床面積 | 72,957.17㎡ |
| 高さ・階数 | 高さ46.25m(地上8階・地下1階) |
| 収容人数 | ラグビー時:約15,000人、イベント時:最大約25,000人 |
| 構造 | 地上:柱RC造・梁S造(一部CFT造等)、地下:RC造(一部CFT造) |
| 事業形態 | PFI(所有権はJSCへ移転、運営権を取得し30年間運営) |
| 主な事業者 | 秩父宮ラグビー場株式会社(鹿島建設、三井不動産、東京建物、東京ドーム) |
| 設計・施工 | 設計:鹿島建設・松田平田設計(協力:内藤廣、POPULOUS)、施工:鹿島建設 |
| 環境・性能 | LEED GOLD®、ZEB Ready取得予定、ユニバーサルデザイン・ICT活用 |
| 関連URL | 施設サイト https://www.chichibunomiya-stadium.jp/ / SMBC特設 https://www.smbc.co.jp/sponsorship/rugby/smbc-olive-square/ / 三井不動産リリース https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2026/0212_02/ |
新秩父宮ラグビー場は歴史継承と近代的な多目的性を両立させる計画です。PFIによる事業スキームのもとで設計・建設・運営が一体的に行われ、SMBCグループをトップパートナーとして副名称を設定することで施設の魅力向上と運営安定を図る構成となっています。設計面では周辺景観との調和、座席・演出設備の充実、環境性能の獲得が重視されており、Ⅱ期工事で南側広場を整備することで神宮外苑地区との回遊性や緑地保全と連携したにぎわい創出が見込まれます。
本リリースに記載されたイメージや計画は今後の協議・検討により変更される場合があります。詳細は上記の公式ウェブサイトおよび関係事業者の発表を参照してください。